やまゆり園事件を忘れない。バレエ『レクイエム』ロシア公演へ

この夏、ロシア・ウラジオストクでバレエ公演を実現させたい。

 

ページをご覧いただきありがとうございます。NPO法人アンリミテッド知的障がい者支援の会理事長の岡本るみ子です。

NPO法人アンリミテッド知的障がい者支援の会では、2000年より年に1度「アンリミテッド・チャリティー・コンサート」を開催してまいりました。

 

このコンサートでは障がいのある方とその家族の方を300名以上の方を無料でご招待し、収益金の全額を障がい者施設及び団体へ寄付しています。

 

障がい者と健常者の垣根を取り外し、それぞれの違う文化とも交流できること、つまり内的（企画、製作、出演者）にも、外的（一般の人達、健常者の方々）にも共に交流していくことが、アンリミテッドの趣旨です。

 

私たちのコンサートでは、五感に響くような工夫（演出・振付・衣裳･音・装置・緩急・リズム･ふれあい）を施し、障がい者の方も介助の方も楽しめる、わかりやすくて、親しみやすいクラシック・バレエを提供しています。

 

この夏、ロシア・ウラジオストクでバレエ公演を行う機会をいただきました。多くの方に私たちの作品をご覧いただきたいと考えておりますが、この公演を行うためには、600万円以上の費用がかかり、私たちの力だけでは、資金が足りない状況です。

 

そこでクラウドファンディングを通して皆様のお力をお借りし、ウラジオストクでの公演を実現したいと考えております。どうか皆様のご支援・応援をよろしくお願いいたします。

 

 

事件を風化しないために。バレエで「津久井やまゆり園の襲撃事件」を伝える。

 

今回公演する演目は、バレエ『レクイエム』（振付：岡本るみ子）。

 

この作品は2016年7月に神奈川県の「津久井やまゆり園」で発生した相模原障害者施設襲撃事件をテーマに創作しました。

 

当時、私はこの事件の報道を見てから、居ても立ってもいられずに現地へおもむき、門前でひたすら涙いたしました。

 

こんなにむごい事件が起こっていいのか。どうしていたいけな子どもたちがこのようなにつらい思いをさせられるのか。私に察することなど不可能でしょうが、ご家族や、介助者の方がたの悲痛な気持ち。

 

あってはならない事件への衝撃に、わたくしは、ただ祈る事しかできませんでした。そうして、この思いをテーマにしたバレエ『レクイエム』を創作させていただきました。

 

この事件の底辺にあったのは、障がい者への偏見や弱者を排辟しようとする自分本位の身勝手な考え方や文化の現れです。

 

障がい者・健常者の区別なく、だれもが安心して安全に暮らせる豊かな国・地域社会を目指したいという思いは、日本だけでなく世界中の誰もの願いです。ぜひ海外の人々にもこの公演を届けていきたいと思っています。

 

 

皆様からのご支援いただき、ロシア・ウラジオストクで『レクイレム』上演へ。

 

2019年7月、ロシア・ウラジオストックにて、バレエ『レクイレム』の公演を開催します。この公演により少しでもたくさんの方々に『レクイエム』をご覧いただくことができます。

 

また、海外の方がたの評価や反応を現地から発信することによって私たち日本人自身が、あらためて事件を振り返り、そして風化されることのないようにとの願いを込めています。

 

この公演では知的障がい者の方及びその家族の皆さんを無料招待し、一般市民、行政、各施設、障がい者団体及び障がいを持った方の共生と交流を目指します。

 

 

 

誰もが共生し安心して暮らせる社会を目指して。

芸術も福祉も根底にあるものは同じ、「豊かな心」です。他人を思いやることのできる心の豊かさがあってこそ、感動する踊りや作品が生まれます。

豊かな国・地域社会とは、人種、性別、年齢、障がいのあるなしに関わらず、誰もが共生、共存しながら安心して暮らせる場所だと考えます。そして、福祉や芸術も守られているはずです。

福祉や芸術に対して理解してくださる方がたくさんいる地域、社会こそが本当に豊かな国と言えるのではないでしょうか。

 

これからもチャリティコンサートがきっかけとなり、障がいがあっても生き生きとできることを感じ、自ら気づき、理解し自立していただく事を支援し続けてまいります。

 

皆様のご支援・応援をよろしくお願いいたします。