難民問題の長期的な解決策は平和の達成

 

起業支援にも取り組むUN Women

 UN Womenはニューヨークにある国連機関で国連機関が扱う様々な問題にジェンダーの視点を入れることに取り組んでいます。ことに近年起きた難民問題では人道支援に女性の視点やニードが取り入れられていないことに憂慮し、その是正に努めています。

  ザータリ難民キャンプでは、女性が安心して集えるオアシスというセンターを立ち上げ、女性向けのキャッシュフォアワークのためのカーペット作り、赤ちゃんの衣類作り、ヘアーカット、アクセサリー制作、コンピューター、教育、英語などの研修を行っています。2016年度に女性向けのテーラービジネスでは、275人が恩恵を受けました。ザータリキャンプではキャッシュフォアワークの支援は3か月に区切って実施されています。このプログラムで技術を習得した女性達にはビジネス・インキュベータープログラム(起業支援)に参加してより維持可能な仕事に結びつける工夫がなされています。

 

平和への道のりへ、平和交渉には難民女性の参加が大切

 UN Womenの長であるプムズィレ・ムランボ=ヌクカ事務局長がいつも強調されるように、難民問題のもっと長期的な解決策は平和を達成することです。女性が平和交渉に参加すると少なくとも交渉は2年は続き、平和協定を結ぶ可能性が20%増し、15年続く平和協定の可能性が35%増すということが証明されています。

 2016年2月にジュネーブで開催された平和交渉に12人のシリア市民社会代表の女性達が初めて正式に参加しました。

 

ジュネーブの会議で50人のシリア女性と、プムズィレ・ムランボ=ヌクカ事務局長(中央左)とラクダール・ブラヒミUN-アラブ連盟共同代表(中央右)

 

難民キャンプで深刻な、女性に対する暴力

 2014年に出版されたUN Womenの報告書によれば夫婦や恋人のような親密な関係にある人たちの間で起きる暴力問題、雇用主やタクシー運転手によるセクシャルハラスメント、キャンプ内外の性取引が増加しています。

 ヨルダンでは特に早婚が問題になっています。女性の半分以上がまだ少女時代に結婚しているのです。これによって仕事を持つことが困難になり、支援物資にもアクセスできなくなります。シリア難民の83%は暴力の被害者として様々なサービスが受けられることを知らないでいます。

 

 UN Womenはこのような問題の解決のために日夜努力しています。一例をあげれば、キャッシュフォアワークに参加することでDVが20%減ったという統計もあります。

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