人生の節目に、大切な人へ漆器を贈る文化を広めたい!

支援総額

3,507,000

目標金額 3,000,000円

支援者
175人
募集終了日
2019年5月31日

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2019年05月04日 00:48

“蒔絵”の価値に再び光を当てること(GW連載チャレンジvol.7)

皆さん、こんにちは!漆とロックの貝沼です。

 

「漆結いプロジェクトが目指すことを伝えるGW10日間連載」の7日目です。

 

僕は、漆器の良さをずっとこう表現してきました。

 

木の優しい温もり、漆の塗膜のなんとも表現しがたい美しさと肌なじみのいい心地よさ、そして自然に還る天然素材で作られ、お直しもできること・・・

 

でも、こうやって伝える時、一つだけ心にずっと引っかっているものがありました。

 

それは、「自分の中で、“蒔絵”の価値が抜けてしまっているんじゃないか?」ということです。

 

漆器は、様々な専門の職人の手を経て、分業で作られます。漆掻きの職人、木地づくりの職人、漆塗りの職人、そして最後に「蒔絵(加飾)」をする職人です。

 

蒔絵は人間で言えば、お化粧のお仕事です。

 

今は時代のトレンドとして素材感のあるシンプルな器が好まれる傾向にあるようで、全国のセレクトショップやギャラリーなどでも比較的無地の器の方が多いように感じます。

 

また最近は、自然素材の観点から、若い人でも漆器に興味がある人が増えてきていて、木や漆(塗り)には注目が集まるようになっているように感じますが、そのような中でも「蒔絵の意味や価値」はあまり意識されていないかもしれません。

 

いや、そもそも、蒔絵とは何だろうか?


僕自身もそれを考えていきたいと思い、数年前にこの疑問をSNSで呟きました。

 

すると、福島県立博物館の学芸員さんが

 

「蒔絵とは“祈り”ではないかと思います。」

 

という一言を書いて下さいました。

 

蒔絵の意味はもちろんもっと沢山の切り口がありますが、中でもその一言は、蒔絵を考える上で、その後の大切な自分の手がかりになっているように思います。

 

それからしばらく、そのことを何となく頭の片隅に置きながら、いろいろなものを見てきました。

個人的に好きな縄文時代の漆器から、中世以降の漆工品や民藝の器まで。

すると案外、無地の器の傾向というのは、現代特有のことなのかもしれないという気がしてきました。

 

基本的には、加飾の入ったものは、身分の高い人の器や“ハレの日”のものということを前提にしながら、縄文の漆器も赤と黒の文様が描かれているものが多く、中世以降は金蒔絵や螺鈿を中心とした装飾が前提です。江戸以降は吉祥文様の定番パターンも増えていきます。

 

確かに、蒔絵や加飾をするとそこに「意味」が生まれます。

 

それは単純な(表面的な)装飾・デザインということだけではなく、自然や生命、そして自分や誰かの人生が幸多きものになるようにという“祈り”が込められています。

 

日本人は、ずっと蒔絵(そして“ハレ”)というものを通して、器に“祈り”や“願い”を託してきたのかもしれません。

 

そんな時、あるお客さまからのお子さんへの贈り物のオーダーをきっかけに、「めぐる」に絵柄を入れることになりました。

 

そこで、会津の蒔絵師・二瓶由布子さん(ほくるし堂)と相談して、そのお子さんの「誕生花」をお入れことにしました。(実は365日、それぞれの誕生日に誕生花というお花が決まっているんです。ご自身の誕生花を知りたい方はこちらを見てみてください。)

 

 

後日、その方から、お子さんが使っている様子の写真を送っていただきましたが、なんだか胸がじーんとする思いでした。

 

 

その人の幸せを願って、一生を共にしていく器を贈る。

 

それはなんて美しいことなんだろうかと思いました。

 

そしてそれは、蒔絵が入ることで、さらに特別なものとなります。

 

この経験から、「人生の節目に、大切な人へ漆器を贈る」という提案は、蒔絵の価値に再び光を当てる可能性があるのではないかと考えています。

 

自然や生と死との距離が遠くなってしまった現代。そして、ハレとケの境目もなくなっている現代。もしかしたら、“祈る”という余裕自体が少なくなっているのかもしれません。

 

蒔絵の描かれた漆器を選ぶことは、大切な人の“生きる”に思いを馳せる、そんな時間を少しでも取り戻してくれるかもしれません。

 

そして、それを受け取った方も、その愛情をどこかに感じながら過ごすひと時を人生に持つことができるのかもしれません。

 

=====

 

上で紹介した「誕生花の蒔絵をお入れするサービス」は、このクラウドファンディングの返礼品を通じて先行受付していますので、ご興味のある方はご覧いただけたら幸いです。

 

また、「めぐる」では、会津の蒔絵師・山内泰次さんによる「四季草花」の蒔絵入りのスペシャルバージョンも製作中です。季節がめぐる美しさを表現した絵柄は、まさにめぐるのコンセプトと合致するものです。こちらもこのクラウドファンディングで受付中ですのでご覧ください。

 

返礼品の詳細は、こちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

リターン

3,000


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心を込めたお礼のメール

「返礼品は必要ない」「手軽に応援したい」という方向けのコースです!品物がない代わりに、心をこめてお礼のメールをお送りします!システム上、配信時期はプロジェクト成立後(6月中)になりますことをご了承ください。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

5,000


alt

活動にジョイン!漆結い人(うるしゆいびと)基本の4点セット

【リターン品】
今回の基本セットとなる
●お礼のメール
●漆結い人会員証(ステッカー)
●オリジナルポストカード
●会津産のウルシの種
の4点が付いたコースです。(この4点はこれ以降のコースにも全てセットになります。)

【詳細】
●お礼のメールの配信は、システム上、プロジェクト成立後(6月中)になりますことをご了承ください。
●「漆結い人(うるしゆいびと)会員証ステッカー」やポストカードは、デザイナーさんと一緒に作った上で、郵送にてお届けします!
●漆結い人会員向けには、オンラインサロン(交流会&作戦会議)も開催予定ですので、詳細はまた成立後にメールにてお知らせします。(参加は任意です。)
●ウルシの種はご家庭で植えてみてください。脱蝋の仕方や育て方などの詳細は、お届け時にお知らせします。

申込数
17
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年8月

3,000


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心を込めたお礼のメール

「返礼品は必要ない」「手軽に応援したい」という方向けのコースです!品物がない代わりに、心をこめてお礼のメールをお送りします!システム上、配信時期はプロジェクト成立後(6月中)になりますことをご了承ください。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

5,000


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活動にジョイン!漆結い人(うるしゆいびと)基本の4点セット

【リターン品】
今回の基本セットとなる
●お礼のメール
●漆結い人会員証(ステッカー)
●オリジナルポストカード
●会津産のウルシの種
の4点が付いたコースです。(この4点はこれ以降のコースにも全てセットになります。)

【詳細】
●お礼のメールの配信は、システム上、プロジェクト成立後(6月中)になりますことをご了承ください。
●「漆結い人(うるしゆいびと)会員証ステッカー」やポストカードは、デザイナーさんと一緒に作った上で、郵送にてお届けします!
●漆結い人会員向けには、オンラインサロン(交流会&作戦会議)も開催予定ですので、詳細はまた成立後にメールにてお知らせします。(参加は任意です。)
●ウルシの種はご家庭で植えてみてください。脱蝋の仕方や育て方などの詳細は、お届け時にお知らせします。

申込数
17
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年8月
1 ~ 1/ 18

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