こんにちは、ウォーターエイドの立花です。

 

生きるために不可欠だと分かっている「水」と違い、「トイレ」の問題は、そもそもその必要性が理解されていない場合も多くあります。

 

トイレを作ったとしても、きれいに保つために、と鍵をかけて使われていなかったり、鶏小屋や薪小屋として使われてしまったりします。また今まで青空のもとで気持ち良く用を足していたのになぜわざわざ暗い小屋のなかでしなくてはならないのか、と理解が得られず使われない場合もあります。今まで「トイレ」を利用していなかった人々の行動を変えるためには、その必要性をきちんと理解してもらうことが大切なのです。

 

野外排せつの危険を知るワークショップ

野外排せつをなくすための手法のひとつに、「Community-Led Total Sanitation」と呼ばれる住民参加型のワークショップがあります。

 

このワークショップでは、住民たちが村の地図を使って自分たちの排せつ場所を確認しながら、村のなかにある排せつ物の量を計算します。1人が1日に出す量は約●gで、それ掛ける何人、掛ける何日…という具合ですね。そうすることで、子供たちの足の裏やハエなどを媒介して、結果●gが飲み水や食事の中に…ということを具体的に理解することができます。

 

どのくらい水源や食事に影響を与えているのか、その接触する確率を知ることで危機感を持った住民は、自発的にトイレを作り、適切な衛生習慣を身につけようとします。

ワークショップの様子。村の地図も、現地で調達できる素材で作成します。

 

ウォーターエイドがトイレを設置するのではなく、こうしたワークショップ等を実施することで人々がトイレの必要性を実感し、自らトイレの設置を行うよう促します。そのうえで現地の衛生事情に最も適した、手ごろで持続可能な解決策を提示しています。

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