研究中断報告
クラウドファンディングにご支援賜り本当にありがとうございました。
前回までで、犬猫膿皮症原因菌を殺菌するファージの探索に成功し、そのファージから余分なもの(溶原遺伝子)を取り除いていることまで報告しました。
それから数ヶ月にわたり、トライアンドエラーを続け、国立感染症研究所の助けも足りましたが、余分なものを取り除くことに成功せず、研究資金が無くなりました。
力不足で本当に申し訳ございません。
しかし、全くあきらめたわけではありません。
皆様にいただいた資金によって研究を行い、取得困難だとされていた「犬猫膿皮症治療ファージ」を比較的容易に採取出来る事が分かり、その技術も確立できました。
一方、ファージのような新薬を開発・社会導入するにはもっと多額な資金が必要なことも分かりました。ビジネス的な考察が不足していました。東京都の助け(Tokyo Starup Gateway2023)を借りて、ビジネスのアクセラレーションを進めました。結果として、まずはビジネス的に達成しやすい(Exitしやすい)「性感染症予防へのファージ」の開発・社会導入を進めます。そして、その利益を以って、再度「犬猫感染症へのファージ治療」の研究開発費・社会導入費を捻出し、進めていきたいと思います。
当初予定していたような早い段階での導入は厳しくなりましたが、2年後には「性感染症予防ファージ」を上梓し、そこからまた研究開発を再開し、5~10年後には皆様に届けられるように猪突猛進します。
本当に皆様のご協力がなければ、犬猫膿皮症を治すファージの取得すら出来ず、社会導入が可能な研究であるかどうかすら分かりませんでした。本当にご協力賜りありがとうございました。
↑皆様にいただいた研究費で見つけた「犬膿皮症原因菌を殺菌するファージ」
【収支報告】
皆様からいただいた資金は、全額研究費に使用させていただきました。