はじめまして。

 

現在、ネパールのコタン郡にあるYouMe Schoolで現地インターン生として活動している秋田康平と申します。

 

今回は私がなぜYouMe Schoolでインターンをしているのか、YouMe Schoolで何をしているのかをお話しさせていただきます。

 

 

YouMe Nepalとの出会いは今から遡ること3年、高校3年生の時に、偶然「ホムカミ 東大留学生が天空の秘境ネパールへ」という映像をみた時でした。

 

それは、YouMe Nepal設立者であるシャラド・ライさん(以下ライさん)が故郷ネパール・コタン郡に帰郷するのをドキュメンタリーで追うというものでした。

 

そこで初めてYouMe Nepalの活動及びYouMe Schoolの存在を知るとともに、とてもショックな現実を知ることにもなりました。ライさんと一緒に出演されていた俳優の西村和彦さんが立ち寄った公立学校でのシーンを、今でも鮮明に覚えています。その日は平日のはずなのに先生がおらず、生徒は数人しかいないというものでした。この付近の学校に通う子どもたちは学校まで2.3時間もかけて歩いて学校に来るにもかかわらず先生が来ない、もしくは来たとしても自分の都合を優先させて帰ってしまうのです

 

日本で自分が当たり前のように学校に行って当たり前のように授業を受けていたことがネパールではそうではないということを知り大きなショックを受けました。

 

そしてその頃から、大学に入ったらネパールに行き、まずは自分の目でネパールの教育の現状を確かめるとともに教育という方面からネパール支援に携わりたいと思うようになりました。

 

それから大学に進学し、ライさんと初めてお会いすることができました。YouMe Nepalを設立されたきっかけ、YouMe Schoolについて、そしてネパールの教育事情についてお話をしていただきました。

 

 

それから3ヶ月後コタン郡のYouMe Schoolに実際に足を運びました。

初めて自分の目で見たYouMe Schoolはとても素敵な学校でした。

 

赤い帽子をかぶり毎日元気に登校して一生懸命勉強している姿、そして自分たちの学校を自分たちで掃除している姿に心打たれました。学校や子どもたち、地域の様子を観察したり、そして昨年度のインターン生の方や学校の先生、地域の人たちと話したりする中で、なぜYouMe Schoolがこのコタン郡に必要なのかもしっかりと自分で確かめることができました。

 

先ほども述べましたようにこの地域一帯に住む子どもたちの多くが長い時間かけて学校に通っています。しかし、政府の建てた公立学校の教育の質は低く、長い時間かけて歩いてきても良い教育が受けられないというのがコタン郡の現状でした。事実、3年前のSLC試験の結果がそれを物語っています。

 

※SLC試験:毎年Grade10の子どもたちが受けるネパールで1番大きな試験で「鉄の門」とも呼ばれています。現在は教育制度が代わりSEEという試験に変わっています。

 

質の高い私立学校がたくさんある首都カトマンズのSLC試験の合格率が86%(2015年)であるのに対し、YouMe Schoolのあるコタン郡では受験した生徒のうちたったの17%(2015年)しか合格することができなかったのです。100人受けても17人しか合格できなかったのです。

 

首都カトマンズのSLC合格率(2015年)

 

YouMe Schoolのあるコタン郡のSLC合格率(2015年)

ネパール全体の合格率が47%(2015年)ですから、コタン郡だけではなくネパールの農村部ではだいたいどこも同じということがわかります。この試験に合格しなければ高校に進むことはできません。では合格しなかった彼らがどうするのかといえば海外に出稼ぎに行くのです。出稼ぎ先や仕事内容によっては低賃金で1年間365日12時間以上働かされる場合もあります。

 

私が初めてYouMe Schoolを訪れた時、YouMe Schoolの子どもたちの学習意欲の高さを強く感じました。放課後学校に残って勉強する子どもたち、朝早く起きて勉強する子どもたち、目をキラキラさせてなんでも知りたそうに質問してくる子どもたちがいました。

 

自ら勉強したいと思っている子ども達がこんなにもたくさんいるのに、

なぜネパールの教育の質がこんなにも低いのか?

この世に生まれた子どもたちは誰しもが明るい未来を拓く権利を持っているはずなのに、なぜその権利が教育が原因で奪われなければならないのか?

なぜ海外に行ってきつい仕事をしなければならないのか?

そんなことを考えるきっかけになりました。

 

そして、このような地域で子ども達の明るい未来のために、質の高い教育を提供しようと尽力しているYouMe Schoolの活動に、現地インターン生として自分も携わりたいと思うようになりました。

 

日本に帰りライさんに1年間YouMe Schoolでインターンをしたいという旨を伝えインターンをさせていただくことになりました。

 

現在YouMe Schoolでインターンを始めて5ヶ月が経とうとしています。

元気一杯の子どもたちと毎日一緒に登校し楽しく生活しています。

 

できるだけ子どもたちと同じ環境に自分の身を置きたいと考え、学校から約1時間歩いたところにあるライさんの実家にホームステイさせていただいています。標高差約420m。毎朝学校に向けて山登りをし、学校が終わった後は家に向けて山下りをしています。

 

最初は学校に辿り着くのもやっとで、子どもたちについていくのが精一杯でしたが今はもう慣れました。

驚いたのが、YouMe Schoolの1番小さい幼稚園クラスの4歳の女の子が私がホームステイしている場所よりさらに約2時間下ったところから毎日学校に登校していることです。

その子だけではありません。多くの子が1時間以上かけて歩いて学校に行っています。

 

しかし、登校するみんなの顔は、全然苦しそうには見えないのです。

学校に行って勉強するのが楽しいから長時間歩くことも苦ではないのです。YouMe Schoolは彼らにとって明るい未来を拓くための希望なのです

 

毎日約3時間かけて歩いて学校に来る4歳の女の子

 

そんな彼らのために少しでも質の高い教育を提供し、楽しく学べるような環境作りにYouMe Schoolの先生と一緒に取り組んでいます。

今取り組んでいることを少し紹介させていただくと、

 

・先生同士の教員研修プログラム

・幼稚園3クラスでの読み聞かせタイムの導入

 

に取り組んでいます。

 

教員研修プログラムは以前短期インターンとして来られた方が教員の授業力向上のために立案したものに私なりの案を加えて実行しています。モデルクラスの先生を決め、指導プランを具体的に書いてもらった後に授業を行い、それを撮影し、学校が終わった後に先生全員で観察し、「ここはとても良かった」、「ここはこうした方がいいんじゃないか?」という風にディスカッションをしています。

 

 

また読み聞かせの導入では、なぜ読み聞かせが必要なのか、どういう風に読み聞かせをするのか(子どもの座らせ方、アイコンタクトの仕方、読み方、本の選び方など)を伝え、先生とともに実行しています。特に幼児期における読み聞かせは想像力、感受性、言語能力の向上の面でとても重要な役割を果たすと考え、一時的なものではなくこれから先もずっと続いていくようにシステムとして幼稚園クラスに取り入れたいと考えております。国が違い文化や考え方が違う分、新しいことを取り入れることは決して簡単なことではないですが、とても協力的なYouMe Schoolの先生たちのおかげにより実行に移せています。

 

そしてそれ以外にも体育の授業を毎日担当しています。日曜日から木曜日まで日替わりで1年生から5年生の授業を担当し、毎日飽きがこないように工夫しながら授業しています。やはり子どもたちはみんな身体を動かすことが大好きなようで全力で楽しんでいます。

 

 

いろいろ大変なことや難しいこともありますが可愛いYouMe Schoolの子どもたちといることができて毎日とても楽しいです。

 

 

現在、YouMe Nepalではオンライン学校の開設に向けてクラウドファンディングに挑戦中です。ライさんもおっしゃっておられるようにYouMe Schoolは現在2校ありますが質の良い教育を届けられているのは約360人だけなのです。しかしネパールには公立学校の子どもたちを中心に質の高い教育を必要としている子どもたちがたくさんいます。このクラウドファンディングが成功すればオンライン授業を通してもっとたくさんの子どもたちに質の高い教育を届けることができると考えております。

 

ネパールの子どもたちの明るい未来のために、そして将来ネパールを背負っていく子どもたちのために、私たちYouMe Nepalの挑戦を応援よろしくお願い致します。

 

 

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