没後12年。奇才本田祐也とは?その楽譜を未来の音楽家に伝えよう

没後12年。奇才本田祐也とは?その楽譜を未来の音楽家に伝えよう

支援総額

3,235,000

目標金額 3,000,000円

支援者
135人
募集終了日
2016年10月31日

    https://readyfor.jp/projects/yuyahonda?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2016年10月27日 18:14

「僕はとんでもない人を見つけたんだ」山崎真央さんインタビュー

音楽ディレクター、DJの山崎真央さん。

 

生前の本田祐也を知らない彼から、ニュートラルな視点で、本田祐也の生きた時代や音楽について話していただきました。

 

 


● トンデモない人を見つけたって思った


 本田君の『ニシヘヒガシヘ』を初めて聴いたとき、僕は何の情報もない状態でCDだけを聴いてすごい感動して。心に突き刺さる度合いが只者じゃないなって気がしたんだよね、トンデモない人を見つけたって思った。

 

【動画リンク】本田祐也のアルバム「ニシヘヒガシヘ」1曲目収録『チェリオ』(1999初演)

 

 だけど、その評価はまだ今でも得られてない。彼の生き様とかは関係なく、純粋に彼の曲のすごさは評価されてもいいと思うから、この機会にそれを強く言いたい。彼の書いた『ニシヘヒガシヘ』は、”人の心に届ける音楽”にとにかく近づけるという難しさを乗り越えた先に完成された作品だと思う。2000~2005年当時の、旬な音楽の要素がすごい入っているんだけど、世界どこを見ても同じような音楽はやっていない、且つ、それがちゃんと人の心に刺さる。

 

 彼の音楽は、本田君の生きていた時代のリバイバル的な時代が来た時、はじめて爆発的に評価されると思う。それまでは、音源をちゃんと残しておかなければならないよね。レコード作りたいな。本当にレコード作れないかな(笑)

 


● こんな音楽を作った人が、こんな時代に生きていける訳がない


 2000年代に入った時って、本田君に限らず音楽を商業的にやろうと思っていた人たちが、ものすごいやる気を喪失していった時代な気がする。CDがどんどん売れなくなって、それがニュースになって、音楽の価値が手に取るように下がっていくのが分るような時代だった。俺もその時期は、音楽では食べていけないのかなって思ったし。10年以上やってきたことが一気に無駄にしか思えなくなった時代なんだよね、そういう人はその時代にいっぱいいたんだと思う。

 

 そういう時代に亡くなった本田君も、音楽を取り巻く商業的な環境に失意した部分もあるんじゃないかって、勝手にだけど想像してしまう。『ニシヘヒガシヘ』を聴いて、こんな音楽を作った人が、こんな時代に生きていける訳がないなって思ったんだよね。それくらい、彼の創るピアノフレーズやメロディーは、考え抜かれていて、一音違っても人の心には刺さらないし、やり方ひとつ変わっても同じようには響かないと思った。

 


● 彼の”死”はある意味、美を追求した結果のよう


 本田君の音楽は”美意識”が高くて、追求すべき美しさに対してものすごくストイック。それで”死”を選ぶって、ある意味、美を追求した結果のような気がする。今やっと日本は、割と良いものが評価されやすい時代になってきているでしょ。宣伝よりも口コミの方が圧倒的に信憑性が高い時代だし、今みたいな時代に本田君が活躍していたら、ものすごい評価されてただろうなって思うよ。ちょっとね、やっぱりもう少し頑張って欲しかったって思ってしまう。

 

 当時は「音楽をやっていくには、社会に順応しながらやっていかなければいけない」というように、変わっていった時代だった。でも、本田君が仕事に穴開けるとかそういうことはなかったんだ?曲が書き終えるのが当日っていうのはあるけど、でも当日までにあげるんだね、すごいね。それもすごいけど、それをちゃんと演奏する人たちもすごい、天才すぎるね(笑)

 

 

 なんか別に本田君、売れたくなかったのかもね。彼自身はいずれ自分の音楽が評価されることをわかっていて、それ自体に興味がないというか、そのために音楽をやっているんじゃないんだっていう気持ちがすごい強かったんじゃないかなって思う。

 

 ああいう天才が、どういうふうに思い悩んで戦っていたかっていうのは個人的にはすごい知りたいし、それが明るみになることで救われる人が出てくるんじゃないかな。やっぱり、レコードは残したいな。時代の気分がすごいフィットしたときに、もうカタチも何ものこってなくて誰にも見つけられなかったら嫌だからさ。

 

 

 


ーーー
山崎真央
音楽ディレクター、DJ。1991年頃から渋谷DJバー・インクスティック、ROOM、WEB、BAR青山、SLITSなどの都内のクラブでDJを始める。1995年ロンドンのレコード店、Mr.Bongo World Wide Ltd.の東京店で勤務。1999年に青山のスパイラル(株式会社ワコールアートセンター)にある、spiral recordsにてショップ・プロデュース、レーベル運営に従事。2007年に有限会社デコラティブ・モード・ナンバースリーに入社しイベント制作やレーベル運営をする。


2009年同会社内の部署であった、graf media gmをメンバーと独立させ、gm projectsを始める。レーベルAKICHI RECORDSの運営、スペクタクル・ イン・ザ・ ファームのディレクション、阿部海太郎のアルバム/イベント企画制作、Musicity Tokyo音楽ディレクターなど、さまざまな音楽企画のディレクションを手掛ける。現在は青山のCAYの音楽ディレクター / プロデューサーを務める。

 

 

リターン

5,000


応援セット

応援セット

▶「本田祐也の作品整理室」友だち登録とメンバーバッジ x1個
▶  ステッカー(本田祐也イラスト)x1枚
▶ 「本田祐也の作品整理室」より感謝の気持ちを込めてサンクスメッセージ(E-Mail)

申込数
47
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年1月

14,000


シアタープロダクツの楽譜ハンカチセット

シアタープロダクツの楽譜ハンカチセット

【シアタープロダクツの楽譜ハンカチ】
人気ファッションブランドがデザインするハンカチ。楽譜としてもお使いいただけます。

【応援セット一式】
▶「本田祐也の作品整理室」友だち登録とメンバーバッジ x1個
▶  ステッカー(本田祐也イラスト)x1枚
▶ 「本田祐也の作品整理室」より感謝の気持ちを込めてサンクスメッセージ(E-Mail)

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年1月

5,000


応援セット

応援セット

▶「本田祐也の作品整理室」友だち登録とメンバーバッジ x1個
▶  ステッカー(本田祐也イラスト)x1枚
▶ 「本田祐也の作品整理室」より感謝の気持ちを込めてサンクスメッセージ(E-Mail)

申込数
47
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年1月

14,000


シアタープロダクツの楽譜ハンカチセット

シアタープロダクツの楽譜ハンカチセット

【シアタープロダクツの楽譜ハンカチ】
人気ファッションブランドがデザインするハンカチ。楽譜としてもお使いいただけます。

【応援セット一式】
▶「本田祐也の作品整理室」友だち登録とメンバーバッジ x1個
▶  ステッカー(本田祐也イラスト)x1枚
▶ 「本田祐也の作品整理室」より感謝の気持ちを込めてサンクスメッセージ(E-Mail)

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年1月
1 ~ 1/ 13

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る