プロジェクト実施終了のご報告
<感謝>
去年10月に行いました「KUMAMOTO UTSUWA REBORN PROJECT(KURP)」のクラウドファンディングにご協力いただきまして、心より感謝を申し上げます。
既にロンドンでの展示会は終了し、年が明け、春の息吹が感じられる頃となりました。
皆様におかれましては新年度を迎えるお忙しい時期でのご連絡となり、申し訳ございません。
ロンドンの展示会では多くの方にご来場いただき、KURPのこれまで、そしてこれからの事を話す機会を得ることができました。そして、KURPの未来の形である新しい取り組み、取手の無い器(珈琲茶碗)のフィードバックを聞くこともできました。
これらの目標が叶ったのも、今回クラウドファンディングにご支援をいただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
<結果報告>
みなさまからの支援金で、KURPの代表作である「繕桜」をイギリス・ロンドンの中心部にある複合施設PANTECHNICONで展示することができました。
展示期間中、私(代表の太田黒)は多くのワークショップ参加者や来場者の皆様に、KURPの活動内容や「繕桜」について説明する機会を得ました。
最年少のお客様は9歳の女の子で、金継ぎに興味があると自らワークショップに応募して親御さんと参加されていました。ロンドンでは新型コロナ以降、テレビメディアなどで「物を作る」をテーマにした番組が増えたそうで、日本の金継ぎも大きく紹介されたそうです。その影響もあり「金継ぎ」という言葉をご存知のイギリスの方たちが多く、驚きました。
ワークショップに参加された皆様は、私の話に真剣に耳を傾けていただき、熊本地震から「繕桜」完成に至るまでの経緯を聞いて涙される方もいらっしゃいました。
今回の渡英では「繕う心」をテーマにお話をしようと準備して行きましたが、KURPとして海外の方々に届けたかった想いは、十分に伝えられたと確信しています。
展示期間中は、世界的な現代アートフェア「Frieze Art Fair」が開催され、PANTECHNICONの展示会場にも、アートディーラーとして権威のあるボンハムやヴィクトリア&アルバート博物館、日本の陶芸を扱うアートディーラーArti Fiant、The Craftman の編集者、日本領事館関係者などなど多くのアート関係者が詰めかけました。
今回の渡英のもうひとつの目的は、KURPが目指す未来の工芸品「珈琲茶碗」のフィードバックを海外のアート関係者や陶芸に詳しい方々から得ることでした。
ワークショップ参加者の皆さんからはもちろん、会場となったPANTECHNICONのバイヤーの方々や、ロンドン市内で紅茶・日本茶・アジアのお茶を扱う有名店を巡って、オーナーやスタッフの方々に器を見ていただき、デザインや価格などについて忌憚のない意見や新しいアイデアをもらうことが出来ました。陶芸家と蒔絵師の技術を合わせた作品制作に活かしていきたいと思います。
<収支報告>
みなさまからいただいた支援金は、宿泊費約30万円、交通費(航空チケット及び現地交通費)約50万円、本プロジェクトに関わった熊本と輪島の職人の合作陶器「珈琲茶碗」の海外送料5万円に充てさせていただきました。
<リターンの発送状況>
ご支援いただいた支援者の皆様に、私、太田黒よりお礼のメールをお送りさせていただきました。
80,000円の支援をいただいた方には、被災陶器から金継ぎで作った「箸置き」を発送させていただきました。
また、大変遅くなりましたが、ロンドン滞在中の様子を描いたショートドキュメントムービーが完成いたしましたので、ぜひ、ご覧ください。
滞在期間中に撮影した展示の様子やロンドンの様子などを交えた映像と共に、支援していただいた方のお名前をエンドロールに掲載させていただきました。
公開URLはこちら⇒ ショートドキュメントムービー
<今後について>
READYFORでのプロジェクトはこれで一区切りがつきますが、KURPの活動や夢はこれで終わりではありません。今後も皆様からの応援をいただけるよう、活動を継続してまいります。まずは、ロンドンでの展示期間中に多くのフィードバックを得られた「珈琲茶碗」をブラッシュアップし、さらに良い物作りにつなげたいと思います。
今後、海外はもちろん、国内での展示も視野に入れて活動していきますので、イベントの告知なども随時させていただきます。
KUMAMOTO UTSUWA REBORN PROJECT代表 太田黒 哲




















