支援総額
目標金額 50,000円
- 支援者
- 15人
- 募集終了日
- 2011年5月30日
水中砂ディスプレイと平和への思いについて
こんにちは。お世話になっています。
ここの情報は毎日更新したいのですが、今日はうまく実験映像がとれなかったので、別の技術トピックを。
去年から「水中砂ディスプレイ」というのを開発しています。
名前の通り、水中の砂の表面に文字を出す、というものです。
http://www.youtube.com/watch?v=42n2GS7ChJo
うすく水が張ってあるのですがわかりづらいですね。。
砂は御影石を砕いた砂、
インクは示温インクという、温度によって変化するインク(ChronoPuzzle:http://www.youtube.com/watch?v=RvymkkZwE-kと同じものです)
にペトロールを混ぜています。
書いてある文字について、少しお話しさせてください。
去年から、本郷にあるわだつみのこえ記念館さんのご協力のもとで、戦争を体験された方の手書きのメッセージを集める活動をしています。
この文字は、その活動の一環でお会いした方に、平和への思いをこめて直接手書きしていただいたものです。
僕は数年前「きけわだつみのこえ」という本を読んで、とても衝撃を受けました。
それは、当時特攻隊などで亡くなられた方が、自分と同世代であったこと、
死を目前に綴られた想いが、とても生々しく深いものであったからです。
そのため、今生きている自分に何ができるのか、を考えていたのですが、
それはやはり「テクノロジー」を使い、そうした声や想いを残していくことだと思いました。
手書きの文字は、デジタルの文字にはない強いメッセージ性があります。
こうした文字を電子制御することは、いろいろと賛否両論あると思うのですが、
僕が「CMYKディスプレイ」で実現したいことは、デジタルの情報に失われている「人の温もり/温かみ」を、
デジタルで残す、という一見逆説的なものです。
僕は川端康成が大好きなのですが、
以前、大阪の茨木の川端康成記念館の直筆原稿を見て、全身が震えるぐらい感動しました。
「眠れる美女」の原稿だったのですが、小説の活字からは感じられない圧倒的迫力がありました。
そうした、生の手書き文字の強い存在感を、何とかしてデジタルの領域に残したいと思っています。
戦争を体験された方のメッセージを集めることも、僕のCMYKディスプレイ技術を最大限生かせるものを考えた結果です。
はじめReadyForさんのプロジェクトには、「動く絵」ではなく、こちらの「戦争体験者の手書きメッセージ」を応募する予定でした。
でも、そのとき大きな地震があり、人の命が大勢失われていく中で、
自分が戦争という重いテーマを扱っていいものか、すごく悩みました。
それでテーマを「動く絵」に変えました。
今でも、こうした重いテーマに自分が入っていっていいのかはわかりません。
ただ、僕は自分の技術を正しく使いたいと思っています。
それはエンターテイメントなどの一過性のものではなく、
人の心にずっと残る形でです。
まだまだわからないことが多いのですが、テクノロジーに携わる生き方を選んだので、
ずっと自分の技術が何のためにあるのか、を追求したいと思っています。
次回は動く絵の新しい実験映像をUPします!
リターン
1,000円+システム利用料
ショートフィルムのクレジットにスポンサー様のお名前を掲載させていただき、フィルムのデジタル版をダウンロードできる権利をメールでお届けします。
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし
3,000円+システム利用料
ショートフィルムのDVDを郵送でお届けします。また、フィルムの完成披露イベントを都内で開催し、スポンサー様にそのイベントの招待券をお送りします。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 42
5,000円+システム利用料
映像中に出てくる「動く絵ミニ作品」(名刺サイズ)を1点お届けします。
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 2