支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 95人
- 募集終了日
- 2023年3月6日
シェルターだより(3月)
4月も上旬を過ぎてしまいましたが、3月のシェルターだよりをお届けします。
最初にお伝えしたいのが、3月の上旬にハタケーズの空歌ちゃんをシェルターへ迎え入れたことです。
保護までだいぶ手こずりましたが、ようやく念願が叶って肩の荷が下りました。
実際に空歌ちゃんを捕獲するまでは紆余曲折がありましたので、少しお話させてください。
話は遡って2月の上旬ころ、ハタケーズのとんちゃんが天国へ旅立ってしまった翌週から、私は空歌ちゃんの捕獲に挑戦するペースを上げることにしました。
その頃の私には2つの焦燥感があり、空歌ちゃんの捕獲を急ぎたい気持ちに追われていたからです。
まず、1つ目の焦燥感はとんちゃんの不慮の死によって、空歌ちゃんの安否も案じられたことです。
ハタケーズに関わるようになって既に6年が経ち、空歌ちゃんも準シニアと呼べる年齢になりました。
そのため、空歌ちゃんもとんちゃんと同じように、いつ体調を崩して姿を消してしまうか分かりません。
それに、いつまでも空歌ちゃんが外で元気に生きている保証もありませんし、一刻も早く保護しなければとんちゃんの二の舞になってしまうおそれだってあります。
同じ哀しみを繰り返さないためにも、私は何としても空歌ちゃんを保護したいという思いを強くし、それと同時に焦る気持ちに駆られるようになったのです。
次に2つめの焦燥感は、2月の中旬に入ってから千葉県の気温が少しずつ上がってきたことです。
空歌ちゃんは夏になると食が細くなる一方で、冬は私が驚くほど食欲旺盛になります。
つまり、食べ物への執着心が強くなる寒い時期の方が、捕獲に成功する可能性が高いと踏んでいたのです。
私が畑で捕獲に挑戦するのは深夜ではありましたが、2月の中旬から畑の寒さも和らいできたことを考えると、3月の上旬くらいが空歌ちゃんの食欲の分岐点になってしまうかもしれません。
こうして空歌ちゃんの捕獲を急いだ私は、週間天気予報で気温予想をチェックして寒い日を選びながら、週に2度ほど深夜の畑へ出掛けていくことにしました。
しかし、警戒心が強い空歌ちゃんは捕獲機を見ると逃げるばかりで、全く捕獲機に近寄る素振りすら見せませんでした。
どれだけ捕獲機の中に空歌ちゃんの大好物を入れておいても、関心を示さずに素通りして別の場所へ移動してしまうのです。
仕方なく私は作戦を変えて、捕獲機の近くでご飯を食べさせることからはじめました。
空歌ちゃんが捕獲機の近くでご飯を食べられるようになれば、少しは捕獲機に対する警戒心が薄れるかもしれないと考えたからです。
ただ、この作戦を成功させるためには、間隔を開けずに捕獲に挑戦する必要があります。
捕獲機を見せるのが週に1~2回のペースでは、なかなか未知の物を見慣れるというレベルには達しないのです。
そのため、私は可能な限り捕獲に出掛けるペースをあげることにしました。
深夜の畑で捕獲をするのは大変な労力ではありましたが、今年の冬が過ぎてしまうと次のチャンスはいつになるか分かりません。
それに、とんちゃんのような悲劇を起こさないためにも、ここが最後の頑張りどころという思いもありました。
私は畑へ出掛ける度に、空歌ちゃんの側に捕獲機を置き、近くで美味しいご飯を食べさせる作業を繰り返しました。
こうして5~6回ほど同じことを続けたある日、わずかながら潮目が変わってきました。
空歌ちゃんが捕獲機の入口に置いてあるご飯を食べてくれたのです。
すでに3月を迎えて気温も上がってきており、もう後が無いと思った矢先のことでした。
ここまで捕獲機に見慣れてくれれば、後は一気に勝負を決めるしかありません。
私はシェルターで暮らすともくんの寝床からペットシートを貰ってきて、捕獲機に貼り付けておきました。
ともくんが畑で暮らしていたころはいつも空歌ちゃんと一緒に過ごしていたので、ともくんの匂いがするペットシートにはきっと興味を示してくれるはずです。
そして3月上旬のある日、私は空歌ちゃんの近くに捕獲機を置いてから、離れた場所で他の作業を先に済ませてしまうことにしました。
この日はいろいろと忙しく、畑に着いたのが深夜3時を過ぎていたため、空歌ちゃんの近くで捕獲機の様子を見る余裕が無かったのです。
その後、他の子のご飯や掃除を進めている最中、静まり返った畑の中へ乾いた金属音が聞こえてきました。
最初はどこか遠くの工事の音だと思って気に留めなかったのですが、しばらく経っても金属音は規則的に私の耳に届いていました。
訝しく思った私は、空歌ちゃんの様子を見に行ってみました。
そして次の瞬間、私の目の前に信じられない光景が広がっていました。
なんと、捕獲機の中に空歌ちゃんが入っていたのです。
切り札であるともくんのペットシートを仕込んで最初の捕獲だったため、全く期待していなかったのですが、まさかの初回で捕獲に成功しました。
私は嬉しさと安堵の気持ちが入り混じった不思議なテンションで、空歌ちゃんが入った捕獲機を見つめていました。
その一方で、空歌ちゃんの捕獲はさらなる長期戦を覚悟していたこともあり、少し拍子抜けした部分もありました。
こんな感じで色々と複雑な感情はありましたが、本当に長く追い求めてきた子だけに、保護できたことへの喜びはひとしおです。
私は急いで空歌ちゃんを車に運び、畑の残りの作業を済ませてシェルターへ向かいました。
すでに深夜4時を回った時間でしたが、まだまだやることは山積みです。
その後、空歌ちゃんへの駆虫薬の投薬やケージの準備など、全てが終わるころにはすっかり夜が明けていました。
こうして、シェルターに8匹目の仲間として、空歌ちゃんが加わることになったのです。
保護当初こそ落ち着かない様子の空歌ちゃんでしたが、今では食欲も安定していてだいぶ新しい環境に慣れてきたようです。
何より、畑の過酷な暮らしから解放してあげられたことは、本当に良かったと思っています。
畑は近くに川があるせいか夏は暑くて湿度が高く、冬は身を切るような寒さがあります。
そんな厳しい環境の中、大好きなともくんが先にシェルターへ保護されてしまったせいで、空歌ちゃんはひとり寂しく暮らす羽目になってしまいました。
しかも、空歌ちゃんは私が畑に作った寝床ボックスには入らなくなり、ご飯を食べた後は橋を渡ってどこか別の寝床へと帰って行くようになったのです。
その空歌ちゃんがひとりトボトボと歩いて帰る後ろ姿は、切ないという表現しか浮かんでこない光景でした。
果たして雨や風を凌げる寝床があるのか、私が来れない時のご飯はどうしているのか、そんなことすら分からないなか、空歌ちゃんは強く生き延びてきたのです。
およそ6年間お世話をしてきた子が、そんな毎日を過ごしているのは、考えただけでも心が痛んでしまいます。
しかし、もう空歌ちゃんは辛い毎日を過ごす必要はありません。
今は狭いケージ暮らしではありますが、ご飯に困ることや厳しい天候が負担になることは無くなったのです。
今後は適切な隔離期間を経て感染症検査を済ませれば、他の子たちと一緒に伸び伸びと暮らすことができます。
そして保護を果たせなかったとんちゃんの分も、空歌ちゃんには長生きしてもらいたいと思っています。
さて、ここまで長くなってしまいましたが、シェルターの先住猫たちの様子を少しだけお伝えさせてください。
シェルターではどの子も相変わらず元気に過ごしています。
変化の無い日常ではありますが、高齢の子が多いシェルターで特に体調を崩す子もなく、毎日が平和に過ぎていくのは、本当に有り難いことだと思います。
ちょっとした出来事と言えば、空歌ちゃんの保護に伴って、スカーがともくんとえりちゃんの部屋に引っ越したことくらいです。
最初のうちは、ともくんとえりちゃんと同じスペースにスカーを一緒にするのは不安でしたが、意外と各々の距離感で上手く共存しているようです。
今はまだスカーが完全にともくんとえりちゃんと打ち解ける段階までは達していませんが、いずれは3匹仲良く過ごして欲しいと思っています。
そんな一方で、チャトラと流れキジの部屋には、なかなか新しい猫を一緒にするのは難しそうです。
この部屋は完全に2匹の世界ですし、何より流れキジの性格が攻撃的なこともあり、他の猫を一緒にしようとは思えないのです。
シェルターは一戸建てで十分な広さはありますが、やはりスペースは限られていますし今後も猫の保護が続くことを考えると、チャトラと流れキジの部屋ももう少し有効活用したいところではあります。
シェルターを構想していたころから部屋割りは色々と考えていたのですが、実際に猫を保護してみると想像以上の難問になってしまいました。
しばらくは試行錯誤を繰り返すことになりそうですが、理想的な部屋割りとスペースの活用法を考えてみようと思っています。
こうして、空歌ちゃんの保護を果たした3月は矢のように時間が過ぎていきました。
しかし、まだ外には保護を試みている子が残っています。
4月は捕獲に十分な時間を割けないかもしれませんが、5月以降は新たな局面を切り拓いていけるよう頑張っていくつもりです。
最後になりましたが、いつもご支援や応援のお気持ち、本当にありがとうございます。
個人の保護猫活動で微力ではありますが、今後も真摯に取り組んでいきますので、応援のお気持ちをよろしくお願いいたします。
リターン
500円+システム利用料
お礼のメール
感謝のメールをお送りします。リターン希望なしの方向けのコースになります。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
1,000円+システム利用料
お礼のメール&保護猫画像
感謝のメールをお送りします。ご希望の方には保護猫画像も一緒にお送りします。
- 支援者
- 39人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
5,000円+システム利用料
お礼のメール(リターンなしご希望の方向け)
感謝のメールをお送りします。リターンなしご希望の方向けのコースです。
- 支援者
- 34人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
10,000円+システム利用料
お礼のメール&保護猫カレンダー(2023年版)
○感謝のメールをお送りします。
○2023年版の保護猫カレンダーを郵送にてお送りします。
- 支援者
- 18人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
50,000円+システム利用料
お礼のメール&保護猫オリジナルトートバッグ
○感謝のメールをお送りします。
○保護猫オリジナルトートバッグ(ユニクロオーダー品)を郵送にてお送りいます。
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
100,000円+システム利用料
お礼のメール&保護猫オリジナルトートバッグ&保護猫シェルターご招待権
○感謝のメールをお送りします。
○保護猫オリジナルトートバッグ(ユニクロオーダー品)を郵送にてお送りします。
○保護猫シェルター(千葉県船橋市)へご招待します。遠方の方は最寄り駅への送迎などご相談に応じます。ご招待権の有効期限は2023年4月1日より1年間と致します。
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
200,000円+システム利用料
お礼のメール&保護猫グッズ詰め合わせ&保護猫シェルターご招待権
○感謝のメールをお送りします。
○保護猫カレンダー・保護猫オリジナルトートバッグ・オリジナルコースターなどの詰め合わせを郵送にてお送りします。
○保護猫シェルター(千葉県船橋市)へご招待します。遠方の方は最寄り駅への送迎などご相談に応じます。ご招待権の有効期限は2023年4月1日より1年間と致します。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
500,000円+システム利用料
お礼のメール&保護猫シェルター命名権&保護猫シェルターご招待権&保護猫グッズ詰め合わせ
○感謝のメールをお送りします。
○保護猫シェルターの命名権をお渡しします。命名後は頂いた名前にて保護猫シェルターを運営致します。
○保護猫シェルター(千葉県船橋市)へご招待します。遠方の方は最寄り駅への送迎などご相談に応じます。ご招待権の有効期限は2023年4月1日より1年間と致します。
○保護猫カレンダー・保護猫オリジナルトートバッグ・オリジナルコースターなどの詰め合わせを郵送にてお送りします。
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月