
支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 95人
- 募集終了日
- 2023年3月6日
シェルターだより(9月)

今月はだいぶ遅くなってしまいましたが、9月度のシェルターだよりをお届けします。
まずお伝えしたいのは、ようやく空歌ちゃんがケージを卒業したことです。
空歌ちゃんには保護してから長らくケージ暮らしを強いてしまったのですが、9月下旬の大安の日を選んでケージを開放しました。
大安の日を選んだのは縁起を担ぎつつ、空歌ちゃんが他の子たちとケンカしてケガの無いように、という願いも込めてあります。
こうして神頼みをしてケージ卒業の日を決めたのは、空歌ちゃんにはメスで小柄ながら気の強い面があるからです。
それに、これからリビングで暮らすことになる4匹がケンカの絶えない関係性になってしまっては、これから先が思いやられてしまいます。
念のためブラッシングしておくことに
私は祈るような気持ちで空歌ちゃんのケージを開放し、念のため猫たちの様子が分かるようにカメラをセットしてから家へ帰りました。
そして、空歌ちゃんをケージから解放して6時間後、猫たちの様子を窺うためにいつもより早めにシェルターへ行ってみました。
結果として誰にもケガはなく、無事に空歌ちゃんはリビングの暮らしに馴染んでくれたようです。
その後、録画したカメラの映像も確認してみたのですが、空歌ちゃんはどの子とも仲良く接しており、猫同士のケンカについては完全に私の取り越し苦労でした。
お互いのことをしっかり覚えていたようだ
特に空歌ちゃんがともくんと挨拶する場面は、本当に胸が熱くなりました。
ともくんを保護したのが2022年12月末、そして空歌ちゃんと対面したのが2024年9月、およそ2年近いブランクがあったにもかかわらず、お互いのことをきちんと覚えていたようです。
空歌ちゃんとともくんは長く山の中の畑で苦楽を共にしてきただけに、簡単に互いを忘れるような仲ではないのでしょう。
そして、空歌ちゃんはえりちゃんとも仲良く挨拶していました。
予想に反して無事に打ち解けてくれた
女子同士の仲が上手くいくかどうか一番気になっていたので、問題なくクリアできてひと安心です。
空歌ちゃんを温かく迎え入れてくれたえりちゃんとともくんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
こうして空歌ちゃんはシェルターのリビングで暮らす一員となり、新たな毎日を送るようになったのです。
一緒にお昼寝するのが大事な日課
さて、2階のチャトラと流れキジも変わりなく平和な日々を過ごしています。
1階とは違って2階には新しい仲間がやってくることはありませんので、チャトラと流れキジにとっては静かながら単調な毎日に感じられるかもしれません。
しかし、チャトラと流れキジは猫エイズキャリアですし、できる限りストレスを与えないためにも、環境の変化は最小限に留めてあげたいのです。
また、先月くらいからチャトラのお腹の調子が安定せず、毎日の投薬が欠かせなくなっています。
ここ数か月は投薬が毎日の習慣に
最近はスプーンを使って薬を口に直接入れているのですが、チャトラの機嫌が悪いと投薬に苦戦してしまいます。
嫌がるチャトラに投薬するのは気の毒ではありますが、体調を安定させるためにもう少し投薬を続けることになりそうです。
最後になりましたが、今月も多くの方からご支援と応援を頂き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
私の保護猫活動はまだまだ至らないことばかりだと思いますが、自分にできる限り頑張っていくつもりです。
この後は毎月恒例のオマケコーナーがありますので、引き続きご覧ください。
【おまけコーナー】
名前の由来はなんだっけ?
(流れキジ編)

私が保護した子たちの名前の由来をご紹介するおまけコーナーです。
第3回はシェルター屈指の暴れん坊「流れキジ」です。
初めて流れキジと出会ったのは、2017年の暮れのことです。
多くの猫が暮らしていた駐車場に、見たことのないキジトラのオス猫が流れてきました。
私の手に負えないほどヤンチャだった
そのキジトラはそれほど身体が大きいわけではありませんでしたが、未去勢のオス猫のせいか相当な暴君でした。
他の子が食べているご飯を横取りしたり、メス猫や弱い猫を追いかけまわしたりなどなど、キジトラのせいで平和な駐車場の暮らしが一変してしまいました。
ちなみにその時のキジトラ被害者の会には、現在シェルターで暮らしているスカーやクロママが含まれているのですが、この話は別の機会にゆっくり書くことにします。
平和な駐車場に現れた無法者だった
さて、すっかり厄介者扱いのキジトラでしたが、お腹を空かせてやってくるのを追い払ってしまうのは気の毒ですし、しばらくは静観することにしました。
しかし、よほど駐車場の居心地が良かったのか、キジトラは一層と調子にのって私の手には余るようになったため、遅ればせながらTNRすることにしました。
オス猫は去勢手術をすると性格が穏やかに変わることがあるので、その可能性に賭けてみることにしたのです。
こうして去勢手術を受けたキジトラでしたが、状況を変えるような効果は得られませんでした。
相変わらずキジトラは駐車場を我が物顔で暴れまわり、私の手には負えないままでした。
残念ながら性格に変化はなかった
この頃から、私はこのキジトラを流れキジと呼ぶようになりました。
名前の由来は「どこかから流れてきたキジトラ」を略したものです。
おそらく色々なところを彷徨っていた流れキジは、毎日ご飯にありつける駐車場を新たな住処に選んだのでしょう。
こうして駐車場で暮らす猫たちの一員となった流れキジですが、ある日想定外の行動を起こしてしまいます。
駐車場の隅にあるチャトラと2号が暮らす縄張りに、流れキジがやってきてしまったのです。
新たな縄張りを開拓するつもりだったのかも
いくら暴れん坊の流れキジと云えども、チャトラと2号とは体格が違いますし、さすがにケンカになったら分が悪いはずです。
それにチャトラと2号が漂わせているボス猫の風格は、流れキジとはひと味違います。
喩えるなら、チャトラたちと流れキジでは踏んだ場数が違うという感じでしょうか。
さすがの流れキジでもチャトラと2号を相手にしたのでは、ひとたまりもないはずです。
こうして一触即発の空気に包まれたチャトラと2号と流れキジですが、意外にもチャトラの方は流れキジをそれほど気にしていませんでした。
流れキジもボス格のチャトラには敵わないと本能的に悟ったのか、2号に対して唸りながらケンカを仕掛けていきました。
迎え撃つ2号の方も身体を大きく見せながら、流れキジの威嚇に対抗しはじめました。
さすがの流れキジでも歯が立たないと思われたが…
ただ、お互いに唸るばかりで一向に手を出す気配はありません。
やがて唸るのに疲れたのかそれとも飽きたのか、2匹は少しずつ距離を開けていきました。
私は猫たちが血を見るようなことがなく安堵したのですが、流れキジの襲来はこの日だけではありませんでした。
翌日から流れキジは再び2号へケンカを売りに駐車場の隅へとやってくるようになったのです。
あまりのしつこさに閉口した私でしたが、実際にケガをするようなケンカをするわけではないので、あえて構わずに放っておくことにしました。
こうして1週間が過ぎたころです。
いつものようにチャトラと2号のところへご飯を置きに行くと、2号と流れキジが身体を寄せ合いながら私のところに駆け寄ってきました。
前日まではあんなに唸り合っていたのが、驚くほど仲良くなっていたのです。
私は2号と流れキジが仲良くなれたのが嬉しいような呆れるような、何とも複雑な気持ちでした。
ついに流れキジはチャトラーズの一員になった
そして、この頃を境としてチャトラと2号で結成されていたチャトラーズに、流れキジが新たなメンバーとして加わったのです。
こうした経緯があってチャトラーズの一員になった流れキジですが、3~6ヶ月に1度ほどのペースでどこかへ流れてしまう悪癖がありました。
私はその度に心配していたのですが、当の流れキジはしばらくすると何事も無かったかのようにチャトラーズのところへ帰ってきました。
流れキジがどうして流れていたのかさっぱり見当はつきませんが、私は流れキジを戒めるために流れるたびに名前を変えることにしました。
1度目に流れた時は「帰ってきた流れキジ」、2度目に流れた時は「またもや帰ってきた流れキジ」、3度目に流れた時は「またまた帰ってきた流れキジ」、というようにどこかに行く度に流れキジの名前を改名していたのです。
そのため、今の流れキジの正式名は「またまたまたまたまた帰ってきた流れキジ」、ぐらいになっているかもしれません。
本当の兄弟のように仲良しになった
こうしてチャトラーズの一員になった流れキジですが、チャトラと2号にはよほど心を許していたのか驚くほど仲良くなりました。
おそらく、流れキジにとってチャトラは頼りになる長兄、2号は気が合う遊び相手の次兄、という感じだったのでしょう。
人間の目から見ても流れキジがどれほどチャトラと2号のことが好きなのか、痛いほど伝わってきました。
そして、チャトラーズの3匹は寄り添いながら、過酷な外猫生活を生き抜いていきました。
暑い日、寒い日、雨の日、風の日、雪の日、猫の身体には厳しい気候の時でも、チャトラーズは3匹で強く乗り越えてきたのです。
いつしかこの子たちの保護が私の願いになった
こうして3年の月日が経ったころ、事態が大きく動くことになります。
2021年の暮れに2号が姿を消してしまったのです。
私は年末年始休みを使って必死に2号を捜索しましたが、どうしても見つけることができませんでした。
できる限りの手を尽くした私には、もう2号が帰ってくるのを待つ選択肢しか残されていませんでした。
2号を失ったチャトラの心痛は計り知れなかった
気になるのは2号がいなくなった後の、チャトラと流れキジです。
チャトラは相棒の2号がいなくなって寂しいのか、すっかり落ち込んでしまったように見えました。
同じく流れキジも寂しそうではありましたが、気丈にチャトラと一緒に過ごしてくれました。
この頃から、流れキジのどこかへ流れてしまう悪癖がすっかり治りました。
おそらく、2号がいなくなった分、流れキジなりにチャトラを支えていたのでしょう。
流れキジなりにチャトラを心配していたのかもしれない
その後、時は巡り2022年の暮れを迎えました。
2号が姿を消してから1年が過ぎたころ、私はチャトラと流れキジの保護を決意しました。
チャトラと流れキジがいつまでも外で元気に暮らせるとは限りませんし、ある日突然姿を消してしまった2号のように、チャトラと流れキジが姿を消してしまう可能性は否定できません。
それに、チャトラーズの保護は私の悲願でもありました。
そして2023年が間近に迫った12月末、ついにチャトラと流れキジの捕獲を成し遂げることになります。
2号を失ってしまったため遅きに失した感はありますが、ようやくチャトラーズを私の下に保護することができたのです。
お気に入りの寝床もできたようだ
シェルターへ保護した後の流れキジですが、毎月のシェルターだよりでお届けしているとおり、すっかり室内の暮らしに馴染んでくれました。
チャトラとも毎日仲良く過ごしており、チャトラーズは室内で穏やかに暮らす日々を送るようになったのです。
そして、最近ではチャトラと流れキジの関係性にちょっとした変化が生じました。
外で暮らしていたころはボスとしての立場を保つせいなのか、チャトラが流れキジに甘えることはありませんでしたが、今ではチャトラから流れキジに寄り添って甘えるようになりました。
私は今までとは違ったチャトラの姿を見て、胸に込み上げてくるものがありました。
すっかり歳を取って晩年を迎えたチャトラが、流れキジという良きパートナーと静かな室内で穏やかに暮らす姿は、私が思い描いていた以上に理想的な光景だったからです。
これからも仲良く長生きして欲しい
出会った当初こそ厄介者だった流れキジですが、今ではシェルターに欠かせないメンバーのひとりです。
これからもチャトラの最高のパートナーとして、いつまでも仲良く平和な日常を過ごして欲しいと思っています。
ここまで長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
では、また来月のシェルターだよりでお会いしましょう。
リターン
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