アメリカの大会に参加することは、もうひとつ重要な意義を持っています。それは、3年前にタイのバンコクで開催された「アジア防災閣僚級会議」に福島のNPOを代表して出席した際に、とても悔しい思いをした経験があるからです。
 

アジア防災閣僚級会議にて

 

海外で防災や被災地復興に取組むNGO関係者からは、「福島から来たの!?福島は人が住めないところではないの?」あるいは「日本はテクノロジーが非常に発達しているのだから、原発事故はもう収束したんでしょ?」と、いずれも極端な指摘を受けることが少なくありませんでした。福島に住む私たちにとって、それらは当然のように事実と異なると分かっていますが、海外ではまだまだ『福島』が正しく理解されていません。海外での福島に関する報道を見ていても、一面的な福島のみが取り上げられる傾向にあり、なかなか全体像を正しく伝えることは難しいのだということが分かります。

 

米国ファンドレイジング大会は、世界中のNPO・NGO 関係者が集まる場です。NPOやNGOは個別の課題解決のために活動するばかりではなく、地域の様々なセクターを繋ぎ、手を携えて地域を創っていく上で中心となる重要な存在です。ネットワークのハブであるNPO・NGOが、それぞれの地域・それぞれの国で正しい福島を語ること、私たち福島や東北のNPOがどのような課題を抱えそれをどのように解決していこうとしているのかの意思を伝えていただくことには、継続的に活動する基盤を作る上でとても大きな意味があります。

 

そうしたことを踏まえ、私は米国ファンドレイジング大会で一方的・受け身の姿勢で「学ぶ」だけでなく、自ら福島・東北のことを発信し、少しでも多くの方に福島・東北のNPOがどのような課題を持って、どのような活動をしているのかを伝えたい、理解を得て共感を広げたいという強い意思を持っています。
 

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