今回のプロジェクトは、アメリカで開催されるファンドレイジング大会に参加し、その知見を持ち帰って東北のNPO支援に活かしたい、というものです。ではなぜ、「アメリカのファンドレイジング大会に参加」するのでしょうか?国内の研修や講座だけでは不十分なのでしょうか?

昨年ボストンで開催されたファンドレイジング大会の様子(主催者ウェブサイトより)

 

最近では国内でも様々なことが研究され、その知見を学ぶ機会も多くなりました。ただ、日本で開催されている講座等は、まだまだ発展途上であり、その多くは基礎的な知識を学ぶもの、あるいはできるだけ幅広いNPOに適用できるよう、一般化されたものになっています。
そうした基礎を学び、現場で実践することで、個別のケースに応用したり、福島・東北の文化や経済などに適合させたりしていくことが大切だと思っていますが、それに加えて、例えば海外の被災地復興や原発事故に類するようなケースで対応してきたNPOは、どのような課題を抱え、それをどのように解決してきたのかを知ることが、福島・東北への応用を考える近道ともなり得ると考えています。

 

例えば、アメリカで発生したハリケーン・カトリーナの災害では、多くのNPOが立ち上がり、活動していました。その後、行政の補助金が急激に減少する中で、地元で課題解決と新しい経済活動とを両立するような新しいタイプのNPOが現れ、社会起業の先進地となっています。
(原発事故とは根本的には構造が異なりますが)急激な人口減少を経験したデトロイトでは、地元を離れていった若年層を呼び戻し、地域復興の担い手として活躍する方法を、地元のNPOが試行錯誤しています。

 

こうした個別ケースは、なかなか日本国内の講座等だけでは学ぶことが難しく、実際に現地で話を聞いたり、講座を受講したり、書籍を手に入れて研究したりすることで、経験のエッセンスを学ぶことができると考えています。また、福島・東北でNPOを見ているからこそ、それらのエッセンスをどのようにして応用できるかを考えることもできる、とその意義を捉えています。

 

※次回に続きます

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