日本初！雨でも楽しめる本格屋内パルクールジムを広島から！

本日もイベント出演のための会議とパルクールの個別レッスンの打ち合わせと広島でパルクールを盛り上げるための活動で気づけば２７時…。

 

 

そんな中、先日parkourHiroshimaのメンバー、パフォーマーとして入団式を迎えたはじめ君からの寄稿が届きましたので早速皆様にご紹介いたします！

 

 

 

 

「みなさんこんにちは こんばんは！ parkourHiroshimaパフォーマーの結城 啓（ゆうき はじめ）です。

　今回は僕のパルクールとの出会いと、パルクールを通して得られたもの、僕がパルクールで目指すもの、についてお話しさせていただきたいと思っております。

 

　僕がパルクールに出会ったのは中学2年生の6月でした。朝起きてテレビをつけるあるチャンネルでダンスを教える番組が放送されていました。そこにゲストとして、国内でも海外でも大活躍されているZENさんが登場したのです。彼の簡単な紹介のあと、パルクールの基本的な動作の一つであるウォールランという技術についての説明と実演がありました。

 

それを目にした瞬間、僕に衝撃が走りました。「この運動の名前はパルクール」のような説明があると僕は一目散にパソコンでパルクールと検索、気がつけば動画サイトに投稿されているパルクールの動画に夢中になっていました。そのあとはご想像の通り、外に出て番組で見たウォールランやその他の基本的な技を見よう見まねで練習していました。

 

 

　しかし当時はサッカー部に所属していてなかなかパルクールを練習できず、しだいにその情熱は影を潜めて行きました。次に練習を始めたのが中学3年生の秋頃…。今思うと、すぐにでもパルクールに本腰を入れておけばと猛烈に後悔しております（泣）。

 

　パルクールは見た目も凄いですが、その精神、理念も素晴らしい文化です。パルクールをするうちに様々な事に通ずる本質的なものが見えてきます。それは僕自身にパルクールを通して得られたものや変われたことが多くあったことから実感しています。

 

運動をする際の調整力のレベルは格段に上がり、「運動神経が良い」という評価を受けることが増えたのはもちろんですが、それ以上に自分にとってかけがえのない財産はパルクールという打ち込めるもの、そしてパルクールのコミュニティや、他県に渡るパルクールの先輩や友人を得ることができたことです。

 

　競技スポーツだけををしているままだったら、ここまで深く考える経験も無く日々を過ごし、自分の周りの世間だけで生活をしていたかもしれません。

 

　打ち込めるものに出会ったことで、日々の過ごし方が全く変わりましたし、コミュニティや先輩との出会いで自分の世間が広がった実感がありました。

 

　精神面での変化としては、次に何をするべきかというのを深く考えるようになりました。それは独学を通して得られたものです。パルクールを始めた当初は周りに教えてくれる人はおらず、一緒に練習する友達が一人だけいるという状況でした。

 

　独学というのは全てを自分で考えて練習しなければならないので、目的にたどり着くまでのプロセスを全て経験することができます。『この技をやるには、まずこれをして、次にこれをする』というような段階的な考え方が自然と身につきました。この考え方は何を学び、身につける過程にも通じる本質的なもので、他の運動やスポーツ、勉強に応用できる思います。

 

 

　他にも物の見方や、街の見方が変わりました。パルクールは街のものや、身の回りのものを使って行う運動なので、街のものをどう使うかのような見方になりました。さらに、ものの材質や強度などを深く観察するようになりました。もしそれらを確認しないでものを使ったりすると、自分が失敗や怪我をするだけでなく、ものを壊してしまったり、人に迷惑をかけて自分たちが大好きなパルクールを練習をできる場所が無くなるという事態も考えられます。そのことからも、深く観察するというのは大切な力だと思います。

 

 

　こうした生きていく上で必要な力をパルクールを通して、遊びながら、運動しながら、自然に身につけることができるというのは素晴らしいことだと思います。

 

 

　そして、先程もちらっとお話しさせていただきましたが、parkourHiroshimaとの出会い、先輩達との出会いというのはやはり僕にとって、大きな財産の一つです。一緒に練習している友達が、広島にパルクールのコミュニティがあるということを知り、僕らで練習会に行ったことが始まりでした。

 

 

　当時は自宅と練習会場が距離的に遠く、自転車で移動していた僕らはあまり練習会に参加することができませんでしたが、今日では電車で通っているので非常に親しく活動を共にさせていただいております。（最初から電車を使えよという話なのですが…）parkourHiroshimaの皆さんには本当にお世話になっております。この場を借りてお礼を伝えます。『本当に日々お世話になっております。ありがとうございます。そしてこれからも何卒よろしくお願いします。』

 

 

　そして、東京で出会ったmonsterpkの皆様をはじめとする先輩方にもお礼を申し上げます。『本当お世話になりました。次に伺うときもよろしくお願いします。』

 

　こうした皆さんとの出会いは宝物です。僕は一生続く関係だと心のそこから信じられます。

 

　最後に僕の目標についてお話しさせていただきます。まず１つ目はRed Bull Art of Motion（以下AOM）に出場し、入賞することです。僕がパルクールを始めるキッカケとなったZENさんも2011年に横浜で行われたAOMで決勝トーナメントまで勝ち進んでおられました。その影響があるかもしれないのですが、僕はAOMに出場し上位入賞するという目標をパルクールを始めたときからもっています。

 

　大会だけではなく世界的なコンペティションや、ジャムにも参加したいです。動画サイトでコンペティションやジャムの動画を見ていると、いつもあの雰囲気に興奮させられます。僕の中でパルクールで世界の人達と繋がりたいという思いがあるので、将来、世界に見合う技術と人間性、あと言語を身につける必要も感じています。

　それとともに、今日の日本のパルクール界の課題である、『パルクールを良いかたちで普及させていく』という目標は絶対にやり遂げなければならないことです。僕は日本にパルクールが普及して街に一個パルクールパークがあるというような環境を目指して頑張りたいと思っています。

 

　改めて僕からのご協力のお願いをさせていただきたいと思います。現在parkourHiroshimaは日本トップのパルクールチームである『monsterpk』と協力して広島に屋内のパルクールジムを建てるという大きなプロジェクトを進めています。屋内施設があれば多くの方が安全に高度な練習ができ、天候も気にせず、環境の変化や物の使用可否も気にせず動きに集中することができます。実際今は動きや技に集中して練習をしているつもりでも不安な思いがいつもあります。みんなで作り上げたパルクールジムでそんな思いをしないで練習したい！！
皆様是非ご協力をお願いします！！！
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
そしてこれからもparkourHiroshimaの応援をよろしくお願いします！

 

parkourHiroshima

パフォーマー　結城　啓」