家電ゴミを再資源化する就労支援を全国の障害者施設に広めたい！

 

プロジェクト開始後、当初想定したペースを大きく上回る早さで、無事に第一目標を達成することができました。(2017年8月21日追記)

 

皆様からのご支援のおかげで、無事に第一目標の80万円を達成することができました。心より感謝申し上げます。

一歩前進となりましたが、北海道から沖縄まで、日本全国の障がい者が家電ごみをリサイクル化する就労支援を広げるには、さらに多額の資金が必要です。
と申しますのも、東北から関西までは、着々と取り組みの輪を広げているのですが、中国、四国、九州地域での取り組みが全くないからです。

私たちの実績を積み上げるほどに、日本全国の障がい者施設の注目を集め、広め続けることは可能だと考えています。しかしながら、特に九州地区での足掛かりを構築することは、日本全国に広めるための戦略的、積極的に目標を達成するために取り組みたいことなのです。

そこで、北海道から沖縄まで、すべての都道府県で障害者が家電品を資源化する事業に取り組む日本を早期に実現するための大きな一歩を踏み出すためには、九州地区での説明会から事業立ち上げまでのサポートを企画していく必要があります。

そのための資金20万円を、残りの期間を通して募らせていただきたく存じます。

現在日本の多くの地域では、障がい者は1か月1万円程度の工賃しか受け取っていませんが、この事業に取り組んでいるマイスターさんの中には、月額3万円以上の工賃を受け取っているケースが多いのです。

特にパソコンの廃棄に関しては、日本全国で同じニーズが必ずあります。そのニーズに応え、障がい者の日常生活向上に資する事業が全国で展開されている未来を必ず作っていきます。

次なる目標である100万円達成に向けて、どうぞご理解、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

 

川田康弘

 

 

初めまして、障害者の就労支援を行う「日本基板ネットワーク」の川田と申します。私たちは、産業廃棄物として廃棄されることの多いパソコンを中心とする小型家電の解体・分別により、廃棄物の削減と再資源化を同時に実現する事業を全国各地の障害者施設に展開しています。

 

▼以前、テレビで紹介されたときの映像です。

 

「日本基板ネットワーク」は、全国各地でこの事業に取り組む施設を集めて10のネットワークを形成し、これを全国、さらには海外に広めるために昨年度より活動を始動しました。

 

こうした取り組みにより、全国各地における障害者の日常生活は向上してきましたが、障害者の就労生活は「毎日6時間働いて1か月の収入がわずか1万5千円」というのが現状です。これは障害者が自立し、文化的な生活を送るにはとても厳しい数字です。

 

そこで、こうした状況を打破するため、お金だけではなく障害者が社会から絶対的に必要とされる存在になるような仕事を提供したい！と思うようになりました。そのためには一施設の障害者だけではなく、日本国内の障害者の見方を変えることが大事です。全国に「日本基板ネットワーク」の事業を拡大させるためには80万円が必要です。これからの未来をより良くするために、どうか皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

 

 

 

ある日、行ったこともない発展途上国の広い敷地に、山のように積み上げられた家電ゴミの墓場がテレビに映し出されていました。

 

その家電ゴミは私たち先進国で使い古され捨てられたもので、そうした廃棄品が売買を重ねられ、最終的に発展途上国に打ち捨てられているという現実でした。これらの家電ゴミには多くの有害な化学成分が含まれており、自然の美しい景観を損なうだけではなく、人類や動物に多大な影響を及ぼします。自然界では発生しえない化学物質が雨風にさらされ地面に浸透し、それが地下水から川や海に浸透し、そこで生活している魚の体内に蓄積され、それらを食べる現地の人や動物の身体を壊していくのです。

 

しかし、それでも現地の人たちはその家電を燃やし、中から少量の金属(主に銅)を取り出し、それを１日十数円という低額で売ることで生活していました。もちろん、このときに発生する煙も有害な化学物質を含み、大気汚染と健康被害を拡大させます。

 

 

私はこれを観て、「これはゴミを集めて燃やしている発展途上国の人々のせいなのか？」「作り出し、捨ててきた私たちがこの問題に目を向けるべきではないのか？」そう思いました。

 

調べていくうちに、パソコンやその他の精密機器には、有害な物質だけでなく、貴重な希少金属(レアメタル)が含まれていることが分かりました。日本で使われている電化製品に含まれるレアメタルを全て取り出すと、世界でもトップクラスのレアメタル保有国であることも分かりました。 そして、これら全てを適切に処理し、資源を取り出すことが出来れば、どれだけの国益になるのだろう？と思い至ったのです。

 

しかし、効率よくレアメタルを取り出すには、複雑に組み立てられた精密機械を部品・材料単位まで丁寧に解体し、適切に分別しなければなりません。 これを実現するには人の手が必要不可欠で、一般企業で取り組むにはコスト面から採算が合いません……

 

そこで、一般の企業では取り組むことができなくても、年金を頼りに生活している障害者には、大きな収益になるのでは？と思いました。「地球の環境保全に大きく貢献し、資源の少ない日本国内で循環資源を生み出すことで国益につながる」こうした大切な役割を担う障害者は社会に必要とされ、仕事に見合う対価を手にすることで自立的で文化的な生活を送ることができる！と、この事業をスタートさせました。

 

 

 

「日本基板ネットワーク」の加盟施設での仕事は、寄付いただいたパソコンの解体・分別をする「基板事業」を行っています。 その仕事で得た収益は、全て障害者への工賃(収入)として支払われ、施設の運営費や職員の給料に回ることは一切ありません。

 

作業を行う障害者である彼らは、1日年十台ものパソコンを１台あたり30分~1時間程度で解体し、丁寧に分別しています。個々の能力を最大限に引き出し、活躍できる役割を担うことが1番なので、彼らが楽しみながらやっている姿に私たちも心を動かされずにはいられません。 私たち職員は、彼らの事を敬意を表し「マイスター」と呼んでいます。

 

取り扱うパソコンには、金・銀・銅・パラジウムなどの希少金属が多く含まれており、それらを丁寧に解体することで効率よくレアメタルを抽出することが可能になります。再資源化されたレアメタルは日本国内で新たに利用され、私たちの生活にも良い効果が得られます。 また、レアメタル以外にも私たちの生活に身近な鉄・アルミ・ステンレス・プラスチックといったものも余すことなく再資源化しています。

 

そして、パソコンは情報端末という事もあり、大切な情報を守るべく「出張解体回収」というサービスを行っております。 これは回収に伺った際に、目の前で記憶媒体であるHDDの抜出しを行って、物理破壊を行ってから回収するといったものです。 こうしたサービスのお陰で情報漏洩対策に徹底し、情報端末の廃棄には慎重にならなければならない大企業様や病院様、今では行政の機関からもパソコンの回収をさせていただけるまでになりました。

 

 

 

私たちの事業は新潟県の障害者施設から始まりました。 今では大阪・群馬・東京・千葉・山形・滋賀と活動県域が広まり、およそ30万人の障害者が就労活動を行っています。

 

今回のプロジェクトでは、私たちがまだ出会っていない「未来のマイスター」に会うべく、この事業に参加したい国内地域の施設に無償で解体分別技術や回収先を増やすための営業スキル、納品先の確保などを提供しにいきます！

 

しかし、遠方の県などに遠征に行くには多くの費用を必要としています。家電ゴミが廃棄され、埋め立て・焼却をされたり、国外に輸出される問題をなくして環境を守る。この大事な役割を障害を持つ方が担うことで、障害者の地位向上・工賃の大幅なアップに繋がります。

 

事業の周知・拡大に向けて皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

 

 

●資金の使用用途●

このプロジェクトが無事に成立いたしましたら、2017年10月より全9回に渡って全国の施設への普及活動を行います。皆さまからいただいたご支援は、その普及活動における交通費に充てさせていただきます。

 

●リターンについて●

~どのリターンでも直接障がい者施設への支援に繋がるリターンです！~

今回5,000円10,000円のリターンとしてお届けする「さをり織」のコースター及びネックストラップは障害を持つ仲間達が素直に無心に人間の本質を表現し作品には魂の叫びを感じられ、多くの人々に感動を与える作品なので２つと同じものはなく世界に一つだけの作品です。