私たちの活動を後押ししてくれる輝かしい出来事です。受賞理由の中に「核兵器がもたらす破滅的な結果を人々に気づかせ、条約で禁止しようと草分け的な努力をしてきた」とあるそうです。

 

私たちが目指すのも、そのことに他なりません。被爆者の証言を世界の人々に伝えようとするのは、まさに、「核兵器がもたらす破滅的な結果」を、体験者自身の生の声を聞いてもらうことを通して、「人々に気づかせ」るためです。

 

世界の多くの人々は、1945年8月6日と9日とに、広島と長崎の空に湧き上がった「原子雲の下で」如何に悲劇的で如何に残酷で絶望的な出来事が起きていたかを、ほとんど何も知りません。特に、如何に多くの若い命が失われ、その将来を奪われ、その希望を絶たれたか、その事実を知りません。

 

そこで一体何が起きていたのか、まずその事実を知らずしては、核廃絶の運動は巻き起こりようもないのです。それを知らせ伝えるのは、私たち日本人にしかできません。しかも、日本人だけでもできません。私たちは、これから第二のサリバンさん、第三のサリバンさんを見つけ、そうした人たちと力を合わせて、世界の人々に、「核兵器がもたらす破滅的な結果」に気付いてもらわなければなりません。そこから核廃絶への道が拓けてくる、そう確信しています。その第一歩を踏み出したい。そのために、皆様のお力をお貸しください。

(京都外国語大学教員 早瀬明)