広島から挑戦|失明リスクの早期発見を可能にする眼底カメラの開発を

広島から挑戦|失明リスクの早期発見を可能にする眼底カメラの開発を

寄付総額

3,668,000

目標金額 2,000,000円

寄付者
149人
募集終了日
2023年4月14日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

ご寄付へのお礼

 

2023年2月16日より開始しました、本プロジェクトは、4月14日の23時をもちまして終了となりました。

最終結果としましては、140名を超える方々から350万円超ものご寄付をいただきました。

 

大変多くの皆様からのご寄付や応援のお言葉に気が引き締まる思いです。このクラウドファンディングというプロジェクトを通じて、多くの方々と繋がることができたことは非常に新鮮でした。

 

ただ、それと同時に、これまでの公的研究費の申請と違い、なんの審査もなく我々のチームがなんの資格があって多額のご支援を頂けるのかと心苦しく、胃が痛くなる日々も多々ありました。

※公的研究費:競争と審査を経て採択されるため、研究の「資格あり」とある意味お墨付きを頂いている状態

 

しかし、皆様の応援の言葉を繰り返し拝見していく中で、我々の目指す「眼底疾患を早期発見することで失明を防ぎ、皆が明るい未来に暮らす世界」を実現することが最大のお返事なのではないかと思えるようになりました。

 

クラウドファンディングは終了となりますが、ここからが新たなスタートでもあります。

すでに研究を開始しており、チーム一丸となり、そして頂いたご支援を基に、チームの強化を行い、少しでも早く皆様にスマホ接続型の眼底カメラとAIを活用した遠隔診療体制をお届けできるように開発を進めていきます。

 

57日もの間、応援を頂きまして心より感謝を申し上げます。ご支援頂いた皆様、拡散してくださった皆様、広島大学関連の皆様、またこのページをお読みになられている皆様、本当にありがとうございました。

 

今後とも引き続き応援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

2023年4月14日 追記
大学院医系科学研究科 視覚病態学(眼科)
木内 良明

 

はじめに

 

日本における失明原因の上位を占める緑内障、糖尿病網膜症や加齢黄斑変性症かれいおうはんへんせいといった眼底疾患は、自分で見えにくいなと感じたときにはすでに手遅れの状態となってしまっていることが多く、早期に眼底検査を行い診断・治療を開始する必要がある疾患です。 

 

今回、我々はスマートフォン接続型の眼底カメラを使って眼科医が遠隔で読影し、眼科医療につなげていく仕組みの構築に挑戦し、多くの患者さんに眼科医療を届けることを目指します。

 

しかしこの取り組みは、できる限り安価に、より多くの方々に活用いただけることを目標としているため、1台数千万円するような医療機器の開発に比べて、大きな投資・寄付をいただくことは難しい内容になっています。

 

そこで今回クラウドファンディングに挑戦し、いただいたご寄付によって、 スマートフォン接続型眼底カメラの作成とそれを用いて撮影した動画/画像の遠隔読影システムの開発に使用させていただきます。

 

皆様のご寄付、また応援のお言葉で、研究を前に進める力をいただければと考えております。ご寄付のほど何卒よろしくお願いいたします。

 

2023年2月16日

大学院医系科学研究科 視覚病態学(眼科)

木内 良明

 

全ての方に「明るい」生涯を

 

広島大学大学院 医系科学研究科 視覚病態学(眼科)教授の木内良明(きうち よしあき)です。

 

私は1983年に広島大学医学部を卒業後、眼科の中でも特に緑内障を専門として多くの患者さんを診療してきました。

 

また、2006年からは眼科学教室の教授として目の前の患者さんを診療するだけでなく、広島県内の関連病院との連携をより強固にすることで、県内全体の眼科医療の発展に尽力してまいりました。 

 

 

 

|緑内障とは

 

私の専門である緑内障は、自分では気づかないうちにゆっくりとじわじわ視界が欠けていく病気です。この病気の怖いところは自分で見えにくいなと感じたときにはすでに手遅れの状態となってしまっていることです。

 

そのため、緑内障は日本における失明原因の第1位※1となっています。 

 

緑内障は、早期の段階で診断、そして治療を開始することで進行が遅くなり、生涯、視力に困らない生活を送ることができる病気です。 緑内障の診断で特に大事な検査の一つである眼底検査は、特殊な技術が必要で眼科医でないとできません。 

 

 

|プロジェクト立ち上げの経緯

 

しかし、例えば広島県では山や島が多いことから、眼科へのアクセスが難しい地域も多く、「見えにくくないのに」眼科を受診するのは難しい状態です。

 

そのため、これまでに多くの「末期」緑内障の状態の患者さんを経験し、早期発見を促すためには、眼底検査がもっと気軽に受診される仕組みの必要性を痛感するようになりました。

 

私たちは、さまざまな事情で定期的な眼底検査を受けることが難しい方に、適切な眼科医療を届けることで全ての方が「明るい」生涯を送れることを目指しています。

 

 

 

大切な「眼底検査」

 

|眼底検査とは

 

「眼」は、光の情報を受け取って、脳に伝える器官です。ひとの眼は瞼(まぶた)や眼球、視神経から構成されます。そのうち眼底検査では主に血管、網膜、視神経を観察します。眼底検査は眼の検査の中でも特に重要な検査で、眼底を観察することで、眼や全身の病気の早期発見につながる所見が見つかります。

 

実際、日本の失明原因(新規に視覚障がい者認定された原因)の上位5位は眼底検査をしなければわからない疾患です。

 

日本の失明原因ランキング※2

 

第1位 緑内障

第2位 網膜色素変性症もうまくしきそへんせいしょう

第3位 糖尿病網膜症とうにょうびょうもうまくしょう

第4位 加齢黄斑変性症かれいおうはんへんせい

第5位 (病的近視による)網脈絡膜委縮もうみゃくらくまくいしゅく

 

また、世界には7600万人の緑内障患者※3、1億9600万人の加齢黄斑変性症患者※4、1億4600万人の糖尿病網膜症患者※5が視覚障がいに苦しんでいます。

 

これらの眼底疾患は、早期に診断、治療を開始しなければ視覚障がい(失明)に至ってしまう疾患なのですが、かなり進行した末期の状態になるまで「見えづらい」と感じないのが特徴です。そのため自覚症状が出る前に定期的な眼底検査を受けることが大切です。

 

実は緑内障かも・・?

 

多治見スタディ※6,7という大規模な疫学調査では、40歳以上の20人に1人が緑内障でしたが、そのうちの9割の方は未発見潜在患者でした。つまり本当は緑内障なのに、自覚症状がないので眼底検査を受ける機会がなく、9割の方で緑内障が見逃されている状態なのです。

 

 

|眼底検査は気軽に受診できない

 

現在、眼底検査を受けるには2つのパターンしかありません。一つは、人間ドック等で大きな据え置き型の眼底カメラで眼底写真を撮影し、その画像を眼科医が読影して診断をする方法。

 

もう一つは、眼科を受診して直接眼科医が眼底を観察して診断する方法です。

 

 

人間ドック等を実施している医療機関や眼科のある病院へ直接行かなければ眼底検査ができず、これらの機関が近くにないなどで通院が難しい方は、なかなか定期的に眼底検査を受けることができません。

 

緑内障をはじめとした目の病気は、自覚症状のない時期に眼底疾患の診断・治療を開始する必要がありますが、一番のネックになっていたのは眼底検査へのアクセスが困難なことでした。

 

もっと気軽に眼底検査を受けるためには、眼底カメラを小型化し気軽に持ち運べるようにすること、そして撮影した眼底画像を眼科医が遠隔でも読影し、スムーズな眼科医療につなげていくことができる仕組みが必要だと考えています。

 

そこで私たちは、どこでも誰でも気軽に眼底検査ができるスマートフォン接続型眼底カメラの開発をはじめました。

 

 

 

スマートフォン接続型の眼底検査

 

高品質なスマートフォン接続型眼底カメラはすでにありますが、あまりにも高額なため気軽に導入していただくことができません。私たちは、安価に導入できるだけではなく、その後の活用のしやすさも視野に入れて開発を進めています。

 

スマートフォン接続型眼底カメラの特徴

 

1|最低限のスクリーニング品質

眼底疾患は眼科で複数の高精度な機械を使い、眼科医が実際に眼底を観察した上で総合的に判断して確定診断をつける必要があります。最終的には眼科医が確定診断をつけるので、スマートフォン接続型眼底カメラは眼底疾患の可能性があるかどうかを判断できる品質でも十分です。

 

私たちの開発しているスマートフォン接続型の眼底検査は、画質は多少劣りますが、安価に作成することができ、多くの病院などで気軽に購入していただけるような簡易的な仕組みとしています。

 

2|人材不足の解消

眼底カメラで眼底画像を撮影しただけでは不十分で、眼底画像を読影する人材も必要です。しかし、受診できる人数が増えたとしても眼科医の数にも限りはあります。より効率的に診断ができるように、人工知能(AI)を用いて学習させることで、スクリーニングの助けとします。

 

3|受診後のフォローシステムの構築

このスマートフォン接続型眼底カメラは、受診するきっかけを提供するだけではなく、診断後についてもしっかりとフォローするシステムを構築します。

 

眼底画像とその読影結果はアプリ等を用いて患者さんにお返しし、遠方に住んでいるご家族にも簡単に共有できます。さらに、お近くの眼科医や眼科医院の情報も一緒にお伝えしますので、仮に重篤な病態の場合は広島大学病院や連携している関連病院の眼科にスムーズに受診できるような仕組みも作り上げていきます。

 

※活用イメージ(当院と連携各所で活用をした場合の例)

 

 

皆様からのご寄付で実現したいこと

 

|具体的な資金使途

 

皆様から頂いたご寄付は、スマートフォン接続型眼底カメラの作成とそれを用いて撮影した動画/画像の遠隔読影システムの開発に使用させていただきます。

 

 

本研究は、誰でも撮影可能な「安価な」スマートフォン接続型眼底カメラを開発すること、また遠隔で眼科医が読影すること、そして適切な眼科医療につなげていく仕組みを構築することから、企業などからの寄付を受けにくく、研究費の確保が難しいため、今回クラウドファンディングに挑戦致します。 

 

▼本研究の今後の開発計画

2023年4月 クラウドファンディング募集終了

2023年8月 遠隔医療システム(β版)の開発完了
2024年3月 スマートフォン接続型眼底カメラの開発完了
2024年8月 AIの開発完了

2024年12月 医療機器申請等、完了予定
2025年3月 臨床現場での活用開始

 

※現時点での開発計画のため、状況によっては時期が後ろ倒しになる可能性もございます。

 

 

|プロジェクトの展望

 

私たちは、みんなが生涯「明るい」世界で暮らせるような社会を目指しています。

 

私たちのスマートフォン接続型眼底カメラとAI遠隔読影・治療のシステムが完成すれば、これまで見逃されていた眼底疾患の患者さんに対して、早期からの治療介入が可能になり、広島県、日本全国、そして世界中の患者さんが一生涯「明るく」過ごせる未来につながると考えています。

 

最初の一歩となる、本プロジェクトに温かいご寄付のほどよろしくお願いします。

 

プロジェクトメンバー

 

木内 良明

広島大学大学院 医系科学研究科 視覚病態学(眼科)教授

 

簡易型の眼底カメラの開発を目指しています。

 

私の専門とする緑内障は、視神経がダメージを受けることにより視界が狭くなって失明する病気です。一度ダメージを受けた神経は蘇らないので、早期に治療を開始することが重要です。

 

早期の段階では自覚症状がないので患者さんはなかなか眼科を受診されません。疫学調査では実際に緑内障がある患者さんの10から15%程度※8,9しか治療されていないことがわかっています。特に広島県では、中山間地域や島嶼部において眼科医が非常に減少しており、気軽に眼科を受診することは容易ではありません。

 

緑内障の発見には眼底写真が有効です。眼底写真は多くの情報を含んでおり、加齢黄斑変性症、網膜剥離などの眼疾患の診断だけでなく糖尿病や高血圧症の重症度分類にも有用です。眼科医以外でも気軽に眼底を撮影し、遠隔で診断ができるような仕組みを作ることで、失明を防ぎたいと考えています。また生活習慣病の早期発見にもつながります。

 

ぜひ皆様のご理解とご協力をお願いします。


 

水野 優

広島大学大学院 医系科学研究科

 

眼科医として勤務している中で、末期の状態の緑内障や糖尿病網膜症の患者さんを多く経験します。もっと早く眼科を受診してくれればよかったのに、と思うことが多々あります。患者さんからは近くに眼科がないからなかなか受診できないんだよ、と言われます。眼科医を増やすことはすぐにはできません。我々のチームでは、簡単に眼底検査ができる機械と遠隔医療を組み合わせることにより、気軽に「眼科を受診」することができる仕組みを作ることができます。このプロジェクトを通じて、失明を防ぐことができると考えています。ぜひともご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

応援メッセージ

 

工藤 美樹 様|広島大学病院 病院長

 

病院長 工藤美樹

 

我が国における失明原因の半数以上は眼底疾患です。また、眼底疾患のなかでも特に緑内障や糖尿病網膜症は末期まで自覚症状なく進行することが特徴とされています。そのため、自覚症状のない早期の段階で眼科を受診することが必要です。

 

しかし、広島県は島嶼部や山間部が多く、日本で2番目に無医地区が多い地域のため、気軽に眼科を受診できない患者さんが多く、大学病院には末期の患者さんが多く受診されます。

 

木内先生は、長年にわたり広島大学病院の眼科診療科長として高度医療のみならず、特に広島県全域における地域の眼科医療の発展に尽力されております。多くの重症な眼底疾患に苦しむ患者さんの診療を手掛けられていますが、患者さんのためには重症になる前に診療を開始したほうが、失明のリスクは減少すると考え、このプロジェクトを開始されました。

 

そのためには眼科医以外が気軽に眼底写真を撮影、AIや眼科医による遠隔診療の仕組みを整えることが重要だと考えられております。眼科医だけでなく、簡易型の眼底カメラの開発の専門家、遠隔診療システムの専門家、AI開発の専門家が一つのチームとなって初めて実現可能なプロジェクトです。このプロジェクトが成功することで一人でも多くの患者さんが失明から救われることを確信しております。

 

この革新的なシステムの開発を進めるにあたって、皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

 

田中 純子 様広島大学理事/副学長 (霞地区・教員人事・広報担当) 教授

 

 

広島大学は、平和を希求する精神、新たなる知の創造、豊かな人間性を培う教育、地域社会・国際社会との共存、絶えざる自己変革、という理念5原則の下、人類の幸福に貢献することを使命としています。広島大学病院や原爆放射線医科学研究所を有する広島大学霞地区では、医学・歯学・薬学・保健学の統合による新しい医療の開発と提供、地域貢献に努めています。

 

デジタル技術の更なる活用を図り、持続可能な医療体制の整備を推進することは、広島大学が現在掲げている第4期中期目標のひとつです。 

 

広島県の特徴の一つとして、自然豊かな島嶼部や山間部に恵まれていることがありますが、これらの地域では交通機関が限られていることもあり、気軽に医療機関を受診できない患者さんが多くおられます。特に、診断が遅延すると失明に至る可能性のある眼底疾患(緑内障や糖尿病網膜症等)は、症状がかなり進むまで自覚症状がみられないことから、早期の診断が必要です。 

 

このたび、広島大学病院の眼科診療科長として長年にわたり広島県における眼科医療の発展に尽力されてきた木内良明先生は、様々な分野の専門家によるチームを結成し、デジタル技術を活用した新たなプロジェクトを開始されました。早期の診断を推進する画期的な取り組みである本プロジェクトの成功は、日本国内のみならず、世界における医療アクセス困難地域の課題解決にも貢献しうるものであり、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標3「すべての人々に健康と福祉を」の実現につながるものと確信しています。

 

皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

 

松本 正俊 様|広島大学大学院医系科学研究科地域医療システム学 寄附講座教授

 

 

山間部や島しょ部の住民の皆様にとって眼科の受診は大変な苦労を伴います。バスや船を乗り継いで町の眼科まで行き、順番を待ち、診察を受け、目薬をもらい、ご自宅に帰る。これだけで一日仕事です。本当にへとへとになってしまいます。

 

一方で、定期的に眼科医による眼底チェックを受けるべき疾患、例えば糖尿病や高血圧を持つ患者さんは、そのような地域であっても多数おられます。それらの患者さんの中には、適切なタイミングで眼底チェックを受けることができなかったために、視力や視野を失うケースも少なくないと思われます。

 

この問題を解決する最も現実的な方法が、眼科ではないかかりつけ医が簡便に使うことができる眼底検査装置の開発と眼科医による遠隔診断の組み合わせです。本プロジェクトは本邦で初となるこの組み合わせの実証実験であり、広島県のみならず日本全体にとっても非常に有意義なものです。ぜひご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

田淵 仁志 様

広島大学医学部 医療のためのテクノロジーとデザインシンキング寄付講座 教授

株式会社Thinkout CEO

 

 

「心から応援します。」

日本の医療は世界に誇れる素晴らしい国民皆保険制度に支えられています。ただ残念ながら、少子高齢社会の到来により、都市部から離れた地域の人口は減り続けており、これまで通りの医療レベルの維持は従来通りの方法では不可能になってきました。

 

新しい方法を何としてでも見つけなければなりません。若いリーダーが一生懸命考えたアイデアを社会全体で応援し、トライアンドエラーを繰り返さなければならないのです。

 

日本社会を下支えしているのが病気になった時に病院に行けるという安心です。これからもその安心を持ち続けるために皆様の暖かい支援をお願いします。

 

粂 直人 様

京都大学大学院医学研究科EHR共同研究講座 特定准教授

広島大学病院インドネシア医療関連共同研究講座 教授

 

 

世界的な医療のトレンドは治療から予防にシフトしつつあります。人口増加や高齢者の増加に伴った医療費の増加がきっかけで始まった動きではありますが、結果的には個人の健康を害する前に対応することでQOL(Quality of Life)を改善することになります。インターネットの普及で大規模な医療データの集積が可能になり、新たな治療方法の開発や自動診断が可能になります。

 

また、スマートフォンを中心としたモバイルデバイスの普及で、個人に対する直接の医療支援・介入が可能になりつつあります。このような環境が整った中でようやく、疾患の予兆を発見し、個人に対する適切な処置につなげる予防医療が実現することが期待されています。 

 

そのような背景から、木内先生がご提案されている本プロジェクトは、眼科領域に特化した予防医療を実現する大変重要な第一歩です。眼底写真の撮影が簡便になることで疾患の発見機会を増やすことができるのみならず、診断結果を個人に迅速にフィードバックし治療を促すことができます。また、診断結果を集積することで、コンピュータが画像解析により自動的に疾患を発見できる仕組みにつなげていく基盤ができます。

 

このような仕組みはITの専門家だけでもできず、医療の専門家だけでもできません。複数の専門家が集まって新たな協業を成功させる必要があり、その点でも木内先生が長年培われたリーダーシップと患者を思う情熱が関係者を一つの方向に向けて一致団結させプロジェクトを成功に導かれることと確信しています。 

 

皆様の未来、次世代の医療に向けた温かいご支援をお待ちしています。 

 

 

税制上の優遇措置について

 

本学へのご寄附に対しましては、確定申告を行うことにより、税制上の優遇措置が受けられます。

 

なお、寄附金領収書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が本学に入金された日付で発行いたします。

広島大学への入金は募集終了の翌々月になりますので,税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。

※詳細はこちら:https://www.hiroshima-u.ac.jp/iagcc/kifu/tax

※今回のプロジェクトにおいては、寄附金領収書の日付は、2023年6月の日付となります。

 

【個人の皆様】

◎税制上の優遇措置

1. 所得税の寄附金控除寄附された年の課税所得から控除を受けることができます。

【例1: 年収700万円、配偶者、子ども2名の家族構成の方が、本学へ50,000円寄附された場合】

  所得税率 10%   所得税の軽減額 =(50,000円 - 2,000円) × 10% = 4,800円

【例2: 年収500万円、配偶者、子ども2名の家族構成の方が、本学へ50,000円寄附された場合】

  所得税率  5%   所得税の軽減額 = (50,000円 - 2,000円) × 5% = 2,400円

*上記の金額はあくまでも目安です。実際には、収入金額や家族構成のほか各種の所得控除等により軽減される金額は異なりますので、ご注意ください。

※:寄附金額は,総所得金額等の40%が上限です。また,所得税額控除額は,その年の所得税額の25%が上限です。

※: 収入金額や家族構成のほか,各種の所得控除等により軽減される金額は異なりますので,ご注意ください。

 

2.個人住民税(道府県民税・市町村民税)の寄附金税額控除

寄附された翌年の個人住民税から控除を受けることができます。

税額控除額 = ( 寄附金額 - 2,000円 ) × 控除率※寄附金額は、総所得金額等の30%が上限です。※ 控除率は、以下のとおりです。

 

・都道府県から指定を受けた場合の控除率  4%

・市区町村から指定を受けた場合の控除率  6%

・都道府県・市区町村の両方から指定を受けた場合の控除率  10%(4% + 6%)

 

【例1: 広島県東広島市にお住まいの方が、本学へ50,000円寄附された場合】

税額控除額 = (50,000円 - 2,000円) × 10% = 4,800円(県民税:1,920円、市民税:2,880円)

【例2: 広島県A市にお住まいの方が、本学へ50,000円寄附された場合】

税額控除額 = (50,000円 - 2,000円) × 4% = 1,920円(県民税:1,920円)

 

◎個人住民税の税額控除を受けることができる方

寄附された年の翌年1月1日現在,指定団体(※)にお住まいの方は、個人住民税の寄附金税額控除の適用を受けることができます。

 

※指定団体について本学に対する寄附金を寄附金税額控除の対象として条例で指定している都道府県・市区町村 広島県、東広島市、広島市、福山市、三原市、廿日市市、北広島町今後、上記の地方団体以外からも指定を受ける可能性がありますので、お住まいの市区町村へお問い合わせください。

 

【法人の皆様】

寄附金の全額を損金算入することができます。

 

 

留意事項


▽ 本プロジェクトでは、『スマートフォン接続型眼底カメラとシステムの開発』を進めてまいりますが、必ずしも想定した結果が得られるとは限りません。

 

▽ 『スマートフォン接続型眼底カメラと遠隔診断のシステム』は医療機器承認を目指しているものです。ただし、このカメラで確定診断を行うレベルのものではなく緑内障の可能性を発見し、眼科に行くきっかけを作ることを目的としています。

 

▽ これからの研究実施状況によっては、途中でスケジュールや計画を大きく変更 / 中止する可能性があります。その場合でも、本システムの開発を目指して、皆さまからいただくご寄付を大切に活用して研究を継続いたします。

 

▽ ご寄付の前に、利用規約を必ずご一読ください。

 

▽ ご寄付が確定した後のキャンセルはできませんのでご注意ください。

 

▽ ご寄付完了後のお届け先の変更はできません、お間違いのないようご注意ください。
 

▽ ご寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

 

▽ ご寄付に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 

▽ 本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、リンク先の「寄付契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 


(出典)

1) Incidence and causes of visual impairment in Japan: the first nation-wide complete enumeration survey of newly certified visually impaired individuals. Jpn J Ophthalmol. 2019 Jan;63(1):26-33. doi: 10.1007/s10384-018-0623-4.
2) Jpn J Ophthalmol. 2019 Jan;63(1):26-33.Incidence and causes of visual impairment in Japan: the first nation-wide complete enumeration survey of newly certified visually impaired individuals

3) Ophthalmology. 2014 Nov;121(11):2081-90. Global prevalence of glaucoma and projections of glaucoma burden through 2040: a systematic review and meta-analysis.

4) Lancet Glob Health. 2014 Feb;2(2):e106-16. Global prevalence of age-related macular degeneration and disease burden projection for 2020 and 2040: a systematic review and meta-analysis.

5) Ophthalmology. 2021 Nov;128(11):1580-1591. Global Prevalence of Diabetic Retinopathy and Projection of Burden through 2045: Systematic Review and Meta-analysis.

6) The Prevalence of Primary Open-Angle Glaucoma in Japanese.: The Tajimi Study. Ophthalmology. 2004 Sep;111(9):1641-8. doi: 10.1016/j.ophtha.2004.03.029.

7) The Tajimi Study report 2: prevalence of primary angle closure and secondary glaucoma in a Japanese population. Ophthalmology. 2005 Oct;112(10):1661-9. doi: 10.1016/j.ophtha.2005.05.012.

8) Glaucoma in atomic bomb survivors. Radiat Res. 2013 Oct;180(4):422-30.
(Glaucoma in atomic bomb survivors - PubMed (nih.gov))
9) Association between radiation, glaucoma subtype, and retinal vessel diameter in atomic bomb survivors. Sci Rep. 2019 Jun 14;9(1):8642. 
(Association between radiation, glaucoma subtype, and retinal vessel diameter in atomic bomb survivors - PubMed (nih.gov))

プロジェクト実行責任者:
木内 良明(広島大学院医系科学研究科 視覚病態学(眼科)
プロジェクト実施完了日:
2024年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

・複数機種のスマートフォン本体の購入 ・レンズやパーツなどの消耗品購入 ・スマートフォン接続型眼底カメラの開発

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プロフィール

1983年 広島大学医学部医学科卒業 1999年 広島大学医学部助手 1990年 Yale大学 Yale Eye Center, Postdoctoral associate 1997年 国立大阪病院(眼科)医師 2003年 国家公務員共済組合連合会 大手前病院眼科部長 2006年 広島大学大学院医歯薬学総合研究科視覚病態学 教授 広島大学大学院医歯薬総合研究科(現在の医歯薬保健学研究科)教授 広島大学医学部長補佐、広島大学病院病院長補佐、副病院長など歴任 2018年 広島大学病院病院長 2022年 広島大学医系科学研究科 視覚病態学 教授

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ギフト

3,000+システム利用料


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3000|寄付コース

● お礼のメール
● 寄附金領収書
※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2023年6月の日付になり、7月を目途にお届けします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

寄付者
46人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

10,000+システム利用料


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10000|寄付コース

● お礼のメール
● 寄附金領収書
※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2023年6月の日付になり、7月を目途にお届けします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
● 結果報告レポート(2024年3月にPDFにて送付予定)
● 結果報告レポートにお名前掲載(希望者のみ/個人名のみ/サイズ小)

寄付者
53人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

30,000+システム利用料


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30000|寄付コース

● お礼のメール
● 寄附金領収書
※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2023年6月の日付になり、7月を目途にお届けします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
● 結果報告レポート(2024年3月にPDFにて送付予定)  
● 結果報告レポートにお名前掲載(希望者のみ/個人名のみ/サイズ小)

寄付者
17人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

50,000+システム利用料


alt

50000|寄付コース

● お礼のメール
● 寄附金領収書
※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2023年6月の日付になり、7月を目途にお届けします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
● 結果報告レポート(2024年3月にPDFにて送付予定)
● 結果報告レポートにお名前掲載(希望者のみ/個人名のみ/サイズ中)

寄付者
21人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

100,000+システム利用料


alt

100000|寄付コース

● お礼のメール
● 寄附金領収書
※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2023年6月の日付になり、7月を目途にお届けします。
※寄附金領収書のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
● 結果報告レポート(2024年3月にPDFにて送付予定)
● 結果報告レポートにお名前掲載(希望者のみ/個人名のみ/サイズ中)

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2024年3月

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※領収書の日付はREADYFORから広島大学に入金がある2023年6月の日付になり、7月を目途にお届けします。
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● 結果報告レポートにお名前掲載(希望者のみ/個人名・企業名可/サイズ大)

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2024年3月

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500000|寄付コース

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プロフィール

1983年 広島大学医学部医学科卒業 1999年 広島大学医学部助手 1990年 Yale大学 Yale Eye Center, Postdoctoral associate 1997年 国立大阪病院(眼科)医師 2003年 国家公務員共済組合連合会 大手前病院眼科部長 2006年 広島大学大学院医歯薬学総合研究科視覚病態学 教授 広島大学大学院医歯薬総合研究科(現在の医歯薬保健学研究科)教授 広島大学医学部長補佐、広島大学病院病院長補佐、副病院長など歴任 2018年 広島大学病院病院長 2022年 広島大学医系科学研究科 視覚病態学 教授

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