長崎県諫早市高来町に人を呼ぶ食堂と食品加工場をつくりたい

8/18

(6月27日撮影)土に混ぜるための葦を切る作業

(6月27日撮影)切った葦を土と水と合わせて発酵させる

この日は夏の初め頃に準備をした土壁を追加する為にお世話になっている方の畑の土を頂いた後に、漆喰塗りと裏庭の雑草を刈る作業を夫婦で分業しました。

(8/18撮影)普段は無農薬で蕎麦を育てている畑

 

食堂と加工場を作ろうとしている場所はすぐ後ろに多良岳、目の前は有明海と言う立地になりますが何もかも全てが偶然で繋がりましたが、それは必然性だったと感じる事が多くとても驚いています。

6月に高来の調整池を見学させて頂いた時、目の前には沢山の葦で(水辺に群生する、ススキに似た穂をつける多年草)その管理と処理に非常に困っているとの話をお伺いしました。

放置すれば枯れて腐り、虫が湧き水質が悪くなるので刈っては積み重ねて置いておく、刈っては積み重ねて置いておく。

発酵して微生物が分解するのを待つだけの作業を委託されている方々が淡々と行うだけだそうで周辺は刈って積み重ねられた葦が一面に広がっていました

(6\27日撮影)発酵が進み最高の植物性堆肥になるのですが雑草も多く混ざり畑に雑草が増えて大変だから今は飼料くらいにしか使い道がないとの話しでしたが丁度、高来のお店となる壁の補修をしないといけなかったのでこの葦を使わさせて貰えないか？伺ったところ好きなだけ持って行って良いよ。と了承頂きました。

6月に沢山の葦を頂きました。

昨日の種蒔きの為に畑の土が出ていたタイミングなので追加の土をもらいましたがこの土は背後の多良岳から持ってきた粘土質の赤土で、その方の家も昔はこの土で家の壁を作ったそうで当時は集落の人達が集まり皆んなで分担して土壁を塗って壁を作るのが当たり前だったそうです。

多良岳からの蕎麦を育てる土

高来に生い茂る葦で土壁を作るぞ。

そう考えて数ヶ月たった頃に偶然と有明海の赤貝の殻で作る漆喰に出会ったのですが、それは以前からお付き合いがある西海の森川放牧畜産さんが貝殻漆喰のお話し会を開催すると言うFBでの案内だった。

　当時、家族で漆喰を塗る計画だったのですがわからない事ばかりで誰かに聞きたいが最高潮になったタイミングでした。

更にそこでお会いした永石さんが紹介する貝殻漆喰は私たちに魅力的な素材であり今後の有明海での活動にシンクロし、この漆喰を塗りたい！と繋がっていったのです。

貝殻集積所

赤貝煮付けの缶詰用に身を取ったあとの貝殻

おつまみでよく見る赤貝煮付けを作った後に出る貝殻が山積みにされています。

貝殻漆喰の良い効果は数えきれないほと沢山あるのですが、自分にとってベストだと思うのは

発酵作業が多いので密閉ではなく外気との循環。

滅菌し密閉すれば発酵は進まず良質な菌が増える前に空気がなくても繁殖する雑菌に支配されて早いスピードで腐敗に向かいます。

私はその考えが人間界にも大きく影響していると考えるため理想の漆喰材料でした。

偶然にも

蕎麦の種や根っこが混じった多良岳の土、

高来の葦、

有明海の貝殻、

が揃い私たち夫婦は「考える葦」として動き出すことができています。

裏庭の木の剪定と雑草刈はまた明日ご報告させて頂きます。