日本人の優しさを世界の青少年に

▼自己紹介

私は、特定非営利活動法人和の田中です。私は7年くらい前は会社の代表をしておりましたが、自社の営業マンと出入り業者の共謀により、騙され仕事とお客様の全てを取られ、たった一晩で、全てがゼロになってしまい、これも自身の甘さだと後悔しております。会社がつぶれると恐ろしいほどの借金取りが来ます。理由はどうであれ代表をしていた私の責任です。逃げるような無責任なことはしたくなかったので、一社一社と話し合い決着を見ましたが、中には納得のいかない債権者もおり、5回ほど裁判所の法定に立ちました。裁判した方々には、お願いして債権回収会社に債権を譲渡していただきました。ですから、現在は債務も全てなく、最初から自己破産もしておりませんので普通の人です。その後、間もなく長男が家庭不和で自殺し、私自身生きることへの気持ちもなくなり自殺を考えるようになりました。そんな私の姿を見た妻が何かを感じたのか、長い人生失敗したことばかり考えていても時間の無駄だよ、と軽く言うので、そうだなと言う気持ちになりました。そんな矢先、知人の会社社長から「お前も大変だろうから旅費は俺が出すから海外に観光に行かないか」との誘いがあり同行しました。行ったところはタイでした。観光しながら地方の田舎に行った時、貧困がゆえにカラオケ店に売られて行く少女を見ました。あの時の少女の顔が何とも言えない表情で今でも忘れられません。

私はその場でカラオケ店とは表向きで、現地の誰もが売春の店であることを聞きました。また、男性については後で聞きましたが、ニューハーフになる人もいるそうです。こんな現実が現代社会にいまだに存続しているのかと信じられませんでした。そんな時、私の心の中に、この少年少女達を助けたいと言う気持ちになりました。帰国後、社会奉仕するにはどうすれば良いか考え、特定非営利活動法人を設立し活動する方が皆様に理解していただけると判断し、設立しました。

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

世界には日本では信じられない現実が存在します。日本の国民の皆様方が海外の観光地に観光に行くだけではその国の社会の裏はわかりません。また、見る必要もないでしょう。でも私は、危険が少ない場所へ行って、あえてその国の裏を一部見てその国を判断します。その国の裏で犠牲になってる弱者はいつも貧困者です。そしてその貧困家庭で育った子供たちが、能力があっても学校に行くお金がないのです。

これでは負の連鎖です。これが無気力感を生み出し、その先が犯罪組織のメンバーやテロリストになるのです。これを止めるためにも、貧困家庭で育った子供たちを当たり前の生き方に戻すため、考えました。私が計画したものは、簡単に言いますと地方の貧困家庭で育った少年少女達を私のフルーツ工場や飲食店で雇用し、フルーツの加工や料理を教えて作業をしてもらい、ただお金を与えるのではなく、労働の対価として給与を払い、その給与の中から自分の進学したい学費を払い、将来、社会に貢献できる人材に育てたいというのがきっかけです。

▼プロジェクトの内容

タイ国内のフルーツが豊富に収穫できる地域を選び、その地域にフルーツ加工工場を設置します。この加工工場は、土地も建物も賃貸契約で行うもので購入ではありません。また、工場は特定非営利活動法人和のタイ出張所として稼働しますので純粋に当法人単独の運営であり、合弁会社とかではありません。加工は皮と種をとり果肉だけを真空パックし販売します。できれば社員食堂をつくり、従業員に提供し、また工場の近隣住民も有償で食べにこられる日本の大衆食堂のような店を開店する計画です。当然、フルーツの加工についてと食堂の料理については私が教えます。そうすることにより、技術を習得し、その将来に役立ててもらえれば、学力以外でも子供たちが自由に選べる選択肢が増えると思います。

▼プロジェクトの展望・ビジョン

飲食店(食堂)については、料理を覚えた人材から和(なごみ)のチェーン店の店長として、出身地又はその近くの地域で出店してもらい、収入のあまりない両親、兄弟と店を経営してもらい普通の生活を家族でしてもらう。なお、チェーン店として味が違うのは良くないので垂れなどについては、フルーツ加工工場で製造し配布します。フルーツについては、最初はタイ国内の販売をしますが、順調に販売できれば日本に輸出し、最終目的はフルーツの取れない世界各国に輸出販売したいと思っています。