支援総額
目標金額 370,000円
- 支援者
- 43人
- 募集終了日
- 2018年6月15日
あと2日!「非被爆者にとっての原爆という経験の意味」
ご支援いただいた皆様
あと二日です。現在86%。本当にありがとうございます。
ご支援いただいた方もみなさま多分非被爆者だと思います。今回「あの夏の絵」の脚本のきっかけを作った立教大学社会学部准教授 小倉康嗣氏の「あの夏の絵」再演に寄せて書かれた文書を転載させていただきます。
これは、私たち実行委員会の期待そのものです。
非被爆者にとっての原爆という体験の意味ー「あの夏の絵」再演に寄せて
小倉康嗣
広島市立基町高校の「原爆の絵」を描く取り組みに魅せられてから 7年、実際に取材やインタビュー調査を始めてから 6年になる。そのなかで私がいちばん大事に思ってきたことを、「あの夏の絵」は演劇の主題として大切に取り扱ってくれている。福山啓子さんとともに何度基町高校や被爆者のもとに通ったことだろう。この演劇には、その足で得た、現場で得た等身大の言葉が、感情が、息づいている。
基町高校のこの取り組みは、10年前に細々と始まった。広島平和記念資料館からの毎年の依頼に応じて、被爆証言者の証言に出てくる場面を、高校生たちが半年以上の時間をかけて描く。課外時間にボランタリーに行われる大変な作業であるが、毎年依頼場面数以上の希望者(絵を描きたいと立候補する高校生)が集まる。絵を描くことが決まった高校生たちは、証言者と七度、八度、多いときは二十数回と何度も会い、じっくり話を聴きながら絵を描いていく。そして完成した絵は、証言者の証言に使われるのである。
「最初は怖くて、吐きそうになりながら絵を描いてたんですけど、○○さん(証言者の名前)の話を聴くごとに、伝えたい、伝えなければという強い気持ちがどんどん大きくなっていきました」「何もわかってなかったんだな、というのをすごく感じて」「○○さんが見た地獄のような風景の、そのトラウマからやっぱり、うん、自分が主じゃなくなったというか。○○さんの手となって(描きたい)…」「倒れている人ひとりひとりにもそれまで人生があって、で、こういうふうに被爆して亡くなっていくそのつらさとか苦しみが、もう自分では想像できないぐらいあったと思えて、それを少しでも表現できるように」と、私のインタビューにとつとつと答えながら懸命に絵を描く高校生たち、思い出すだけでもつらくなる記憶と自らの人生をふり絞るように語る被爆者たち、そしてそれらを腹を据えて見守る先生たちの相互行為が積み重ねられ、キャンバスに塗り重ねられていく。
完成した絵はものすごい迫力で、最近では多くのメディアで取り上げられるようになった。だがこの取り組みの魅力は、絵を描くことの意味を模索し、それを完成させていくまでの地味なプロセスにこそあり、その深部の物語についてはほとんど伝えられていない。「あの夏の絵」はそれをギュッと凝縮し、テンポよくストレートに描き出す。
今年は「あの夏の絵」の当の舞台である基町高校での学校公演も実現した。公演後、いま絵を描いている高校生が目を真っ赤にしながら私にこう言った。「証言者さんにこれでいいと思っていただけるような絵が私に描けるのか、なんのために絵を描いているのか、ずっと悩んでいたんですけど、その答えをもらったような気がします」。
非被爆者(非体験者)にとっての原爆という経験。その人間的意味が、ここに描かれている。
リターン
3,000円
【コースA:「あの夏の絵」仙台上演を応援】
■サンクスレター
■宮城県原爆被害者の記念像「いのりの像」写真
*写真はイメージです
- 支援者
- 15人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年8月
10,000円
【コースB:「あの夏の絵」仙台上演を応援】
■サンクスレター
■平和七夕の写真
■宮城県原爆被害者の会の記念像「いのりの像」の写真
■宮城県原爆被害者の会証言DVD
■当日プログラム(パンフレット)へのお名前の掲載
- 支援者
- 24人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年8月
30,000円
【コースC:「あの夏の絵」仙台上演を応援】
■サンクスレター
■平和七夕の写真
■宮城県原爆被害者の会の記念像 「いのりの像」の写真
■宮城県原爆被害者の会証言DVD
■当日プログラム(パンフレット)へのお名前の掲載
■出演者の写真とサイン
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年8月