被爆者の体験を受け止め、継承する

『あの夏の絵』仙台公演の上演実行委員会では、青年劇場の北直樹さんのご紹介で、広島市立基町高校で「原爆の絵」に取り組んだ生徒さん(卒業生)をお招きしました。
実行委員と、協力者、大学生など25名程度の参加がありました。原爆資料館に保存されているという過去の生徒さんの絵も紹介していただきながら、1時間しっかりと交流させていただきました。

2枚の絵は彼女が描いた作品です。
彼女は、83歳になる岡田さんという被爆者の方の体験からこの絵を作製しました。

1枚目は、原爆投下直前の綺麗な朝の絵を描いて欲しいと言う依頼に応えたもの。岡田さんは画面右側にあるビワの木の陰になり直爆を免れたそうです。
2枚目は、逃げる途中で見た、燃え盛る炎の下で身動きが取れず、お母さんの助けを呼んでいる少女の“般若”のような顔。やけどではれ上がっている。

彼女は、物心ついた時から、おばあちゃん(広島の対岸の島にいて被爆者ではない)に話を聞いたり、学校の平和教育を受けて、原爆のことは知っていたけれど、この絵の作成に当たって、同じ被爆者から何度も話を聞き交流することで、毎回新しいことを知り、原爆のことが身近にリアリに感じることができるようになったと話してくれました。
「知ることがとても大事」「原爆のことを知れば、本当にあったことだとか、そのために苦しんでる人がいるということをわかってもらえる」と話します。

今回のこの企画で、私がとても感動したのは、北さんの助けを借りながら訥々と話す彼女の話に、皆心を動かされ、涙しながら聴いていたことです。
体験していない若い人が、被爆者の思いを受け止め、自分のものにして伝え、人々の心に届けることができる。これが継承なんですね。
あらためて、『あの夏の絵』を沢山の人に見てほしい。世代を超えて、被爆者の願いを多くの人の心に届けたいと思いました。

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