すわ=沖縄ゆいネット企画へのご支援ありがとうございました。
「日本の真ん中で沖縄と平和を見つめる」にご支援いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。皆様のあたたかいお心のおかげをもちまして、企画は400人を超す参加となり、おおきなせ成果を上げることが出来たと自負しております。
当日は、323人の方が当日参加していただき、前売りとリターンの参加券の方を合わせて41人が会場に足を運んでくださいました。
また、当日も27名の方が新規に「すわ=沖縄ゆいネット」にご入会いただき、さらに大きな連帯の輪となりました。
企画の後に、諏訪市内で講師と実行委員でささやかな懇親をさせていただき、お二人の生のお話もお聞きすることが出来、これからも連帯の輪をもっと広げていこうと感じたところです。
講演の内容を簡単にまとめましたので、以下に付け加えさせていただきます。
「軟弱地盤・活断層・・・あまりに危ない新基地~奥間政則氏~」
講演は、国策によって両親がハンセン病で隔離政策を受けていた告白から始まりました。沖縄の基地問題も原発も同様に国策であり、国策は一般国民に押しかかってくるものだ、との国策に対する怒りがかたられました。
戦後60年代~70年代にかけて、全国の米軍海兵隊基地周辺で起こったレイプや暴行事件をきっかけに、日本人が立ち上がり基地を撤去した。その基地は全て米国占領下の沖縄に移設された。返還後から現在まで基地の撤去を求める県民意思は無視され続けている。日本人の意思は正しくて、沖縄の想いは認められないと言う現実が突き付けられました。
辺野古では、抗議行動をする住民をバスでフェンスとの間に押し込める「かまぼこ」と称される人権侵害の弾圧が行われている。しかし、日本のメディアは伝えていない。
抗議行動で渋滞が起こっていると伝えられているが、実際は100台を超えるダンプによる土砂搬入によって渋滞は起こっている。
建設業は基地建設に賛成の立場が多いが、海洋土木を経験した上で、問題を抽出して反対運動をしている奥間氏の話は、公・民のデータを基にしたもので、強い説得力を持っていました。地理上では辺野古の地上には断層が走っており、海岸でそれが途切れるとは考えられない。基地建設予定海域には断層があると考えるのが当然。また、埋め立てをしている海域は、軍港を建設するだけの深度がある海で、海底は海岸から急激に深くなる斜面となっている。通常こうしたところに護岸工事は行わない。しかも地質調査によってマヨネーズのような地盤であることも判明しています。護岸のために海に設置されるケーソンは長さ50m、高さ22m、幅20mの巨大なビル並みのもの。地震が起これば液状化で大変危険な場所であると報告されました。
貴重なサンゴもある場所に人殺しの道具を作る基地を作らせることは認められないと決意が語られました。
「沖縄のこころ~私は、なぜ、辺野古新基地にはんたいするのか 稲嶺進」
市長選挙では、全国から多大な支援を頂いたが、期待に応えることが出来なかった。感謝とお礼とお詫びを申し上げなければいけないと講演は始まりました。
沖縄の言葉で挨拶をした稲嶺氏は、「言葉、文化を失うと、国を失う」ともいわれる。ウチナンチュのアイデンティティを大事にし、市長として、その権限を最大限活用して、名護市民のため、沖縄のため、全国のために市政を行ってきたことが語られ、「沖縄の痛みは、日本の痛み、私の痛み」のポスターの想いを共有してほしい。日本政府の沖縄に対する「構造的な差別」を沖縄選出の議員が国会で「小指の痛みは、全身の痛み」として訴えた。しかし、今だに実現していない。むしろ悪化している。
市長選では、徹底した争点隠しと候補者隠しが行われ、誰と選挙を戦っているのか分からない状況だった。黒っぽいスーツの人が大勢行き来し、レンタカーを200台借りて全戸から期日前投票に連れていくことで、投票者の58%が期日前投票と言う異例の選挙だった。この役割を担ったのが創価学会だった。出口調査でも市民の6割以上は基地建設反対であるのに、その民意が選挙に反映されなかった。しかし、負けは負けとしたうえで、子供たちのために、日本の未来のために、あきらめずに、負けない。と決意が力強く語られました。
政府の対応について、主権国家と言えるのか、当事者意識はあるのかと厳しく批判。ヘリの窓枠が落下した小学校では、その後米軍機が近づくたびに避難を繰り返し、その回数は527回にも達していて、多い日には一日に29回も避難が行われた。2017年だけでも普天間基地所属機の事故が12回。内4回は墜落事故。けれども政府は飛行停止を求められない。「出来ることは全てやる」と言うが、出来ることは1%にも満たないのだから、当然だと言い切る言葉には、政府への怒りが満ちていました。
森友問題、加計問題、自衛隊の日報隠し等、自浄能力が全く働かない安倍内閣に政権運営能力があるのか、いつまで現政権を認めるのか。と投げかけました。
また、沖縄の歴史を琉球処分から始め、今に至るまで続く日本政府によって、利用されてきた沖縄の苦難を切々と語る稲嶺氏は、政府は沖縄が自立することを一番恐れているのではないかとの見解を示しました。
「子や孫に誇りをもってあるべき姿を語れる大人になりたい」今は大事な時期。説明責任を果たせるように、連帯を強化して自分たちの力で勝ち取っていかなければいけない。と講演をむすびました。
翌日には、長野県の新聞にも報じられ、より多くの方に沖縄との連帯をアピールできたことをご報告させていただきます。
























