モンゴル版・知能検査の開発で、子どもに寄り添った発達支援を。

モンゴル版・知能検査の開発で、子どもに寄り添った発達支援を。

寄付総額

609,000

目標金額 500,000円

寄付者
57人
募集終了日
2018年11月16日

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プロジェクト本文

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ご支援いただいた皆さまへ

 

皆さまからたくさんのご支援をいただいて、目標金額の50万円に到達することができました。

あたたかいご支援や応援、本当にありがとうございました。

 

残りあと8日間、さらに開発を進めていけるよう、ネクストゴールを80万円に設定して、挑戦を続けていきたいと考えております。

 

田中ビネー知能検査モンゴル版の開発に向けた本調査は、モンゴルで進行中です。調査に協力してくれている子どもたち一人一人に対して、モンゴルの専門家の先生が丁寧に検査を行って下さっています。今後は、こうして実施していただいた800人分の検査結果の分析を行っていかなければなりません。

 

まずは調査結果を入力し、その内容をモンゴル語から日本語に翻訳した後に、結果の分析を開始します。皆さまからのご寄付は、調査研究費や調査結果の分析作業をご対応くださる方々への謝金などに利用させていただきたいと考えております。

 

応援してくださる皆さまのお気持ちに応えられるように、モンゴル版田中ビネー知能検査の開発および普及に向けて、プロジェクトメンバー一同なお一層努めていきます。

 

引き続き、応援をよろしくお願い申し上げます。

 

2018年11月8日 名古屋大学 心の発達支援研究実践センター 野邑 健二

 

 

 

モンゴルの子どもたちへの発達支援のために、知能検査の開発をしたい!

 

はじめまして、名古屋大学 心の発達支援研究実践センターの野邑健二と申します。現在私は、モンゴル国立教育大学と共同して、モンゴル国の発達障害児に対する支援活動を行っています。


子どもの心や身体の発達に問題が生じたとき、的確な手助けをするためには、その子どものことを詳しく知ることが大切です。とりわけ、知的能力の正確な把握は非常に重要となります。


これまでも私たちは、モンゴルで子どもたちの発達相談を行ってきましたが、残念なことにモンゴルには標準化された知能検査が存在していません。より正確に子どもの知的能力を測ることができる検査ができれば、子どもたちにもっと役に立つ発達指導ができるはずです。また、このような検査がモンゴル国内で普及すれば、子ども一人一人に合った学校教育や福祉支援が可能となるのではないでしょうか。


そこで、名古屋大学とモンゴル国立教育大学は共同して、「モンゴルの子どもたちのための知能検査の開発」に着手しました。


しかし、知能検査の開発には、多くの方々の協力と多額の予算が必要です。志を同じくするモンゴル国の特別支援教育の専門家等の協力を得て、検査は完成間近にきていますが、最後のあと一歩のところで、開発のための予算不足の壁に直面しています。


多くの方々に私たちの活動をご理解いただき、本プロジェクトにご協力いただけますと幸いです。皆さまからのあたたかいご支援・応援をよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

圧倒的な医師不足による、発達障害児への支援体制の現状。

 

1990年代、モンゴルは社会主義国家から民主主義への転換をしたことで、一時的に経済的な苦境に陥り、教育や福祉への予算が十分に用意できない時期が続きました。

 

モンゴル国内の特別支援学校の多くが予算不足で廃校となり、特別支援学校はウランバートル市内に6校あるのみで、地方には1校もないという状況となった時期もあります。


今では、経済成長を果たす中で、障害児に対する教育にも目が向けられるようになってきました。障害者を支援する法律が制定され、JICAの支援などで学校も建設され、少しずつですが学ぶ環境も整ってきています。


しかし、発達障害児への支援体制は未だ十分とは言えません。現在も、地方には障害児へのサポート体制が整った学校は少なく、本人は希望していても学校に行くことができていない障害児が数多くいると推測されています。

 

モンゴル国内に、発達障害の診断のできる医師は数名しかおらず、支援のための療育や相談機関もほとんどありません。臨床心理士やカウンセラーなどの役割を成す職種は認知が低く、子どもの心や発達への心配があっても、どこに相談に行ったら良いのかも分からないような状況なのです。

 

 

 

深い理解が、子どもを変える。知的能力の把握で、発達障害の根本的な解決を。

 

2013年より、名古屋大学はモンゴル国立教育大学と協力して、モンゴル国の子どものこころや発達の問題に対する支援と研究を行っています。


2016年には、モンゴル国立教育大学内に「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」を開設し、モンゴルでは初めてとなる「子どもの心や発達に関する相談室」を開設しました。相談室には、子どもが遊びながら相談できるプレイルームと、椅子に座って落ち着いた雰囲気で話ができる面接室の2つの部屋があり、子どもの年齢や相談内容に応じて使い分けています。


私たちがモンゴルで子どもたちの相談を受けるようになってから、想像以上に多くの方々からご相談をいただいています。私たちが直接お話を伺えるのは、この中でも一部の方々のみです。継続的な支援を行うことも難しく、根本的な解決に至ることが難しい状況です。

 

その対応策として、現在は現地にいる先生方が相談活動を行い、後日その内容をスカイプを通して私たちと一緒に振り返りします。そうすることで、モンゴル国立教育大学の先生方を中心とした子どもの発達支援に熱意を持つ方々へ、発達障害や心の支援に関する知識や技術を得ていただくための研修を行ってきました。

 

モンゴルの先生方は、一からの習得となりますが、とても誠実に熱心に活動を行ってくださっています。こうした活動を通じて、モンゴル国の中に子どもの発達支援を行うことのできる専門家を育成していきたいと考えています。

 


このようにして、私たちは子どもの発達相談を行ってきましたが、次第にモンゴルの子どもの発達を測る知能検査が無い現状に、大きな課題感を感じるようになりました。


モンゴルの学校では、勉強が理解できないことや学習に取り組めないことが、「子ども自身のやる気」や「しつけ」の問題と考えられることが多いです。そのため、一人一人の子どもの習熟度に合わせた指導が難しい傾向があるように感じています。

 

能力以上のことを求められたり、苦手な点を理解してもらえずに頑張りすぎて、心身に不調をきたす子どもは少なくありません。本人の得意な部分を把握して無理せずに達成できる目標を提示するなど、一人一人に合った発達支援を行うことで、達成感や自信を得て、徐々に子どもが変わっていくケースはよく見受けられます。

 

一人一人の子どもに合った指導を行うためには、子どもの特性をきちんと把握する必要があり、その中でも知的能力は非常に重要な情報なのです。

 

 

 

モンゴル版「田中ビネー知能検査Ⅴ」の開発を進めています。

 

現在、名古屋大学とモンゴル国立教育大学等の協力により、モンゴルの子どもたちの心の問題の原因を探り、家族や学校でより良い発達支援を受けるためのツールの一つとして、知能検査「田中ビネー知能検査Ⅴ」のモンゴル版の開発を進めています

 

「田中ビネー知能検査Ⅴ」は、日本国内でも広く使用されている子どもの知能検査です。1回あたりの所用時間は60〜90分ほどで、検査は1対1で個別に行います。検査を行うことで、知能の高低だけでなく子どもの得意・不得意も分析することができ、より適した発達支援を行うためのヒントを得ることができます

 

これまでに私たちは、モンゴル版の知能検査を開発するため、検査内容がモンゴルの子どもたちの環境・教育・文化に合っているかどうか、現地の専門家と一緒に1問ずつ検討しました。そして、検査の問題で用いられている絵や文章を、モンゴルの文化に合った仕様に変更する作業を行いました。


こうして完成した試作品を使って、現地の子どもの協力を得て知能検査を実施してみました。しかし、知能検査の結果が私たちの予想とまったく異なっており、日本とモンゴルでは回答内容に大きな違いが発生することが分かりました。

 

この知能検査は、年齢を基準にして難易度を分けて問題が構成されています。被検査者の年齢と等しい年齢級の問題から取り組み、検査で解答できた問題の難易度がどの年齢のレベルにあるかを判別することで、通常の発達レベルと比較することができます。そのため、まずは「モンゴルの子どもの年齢別の平均的な解答結果」を把握することが重要です。

 

 

 

知能検査の開発のため、モンゴルの子どもたち800人に調査を行います!

 

今回は皆さまからご協力をいただいて、モンゴル版の知能検査を開発するために、モンゴル国内の5つの地域で子どもたちへの調査を実施します。ご支援は、モンゴルへの渡航費や検査者の交通費の一部として、大切に活用させていただく予定です。

 

モンゴルは広大な国です。大都会であるウランバートル市で暮らす子どももいれば、家畜とともに草原で暮らす子どももいます。貧富の差も大きく、教育環境も様々です。モンゴルの子どもの平均的な知能を知るためには、全国各地でたくさんの子どもに検査を行う必要があります。


私たちは、今年10月-12月にモンゴル国内の5つの地域で、約800人の子どもに検査を実施する予定です。検査は子ども一人に対して、約2時間ほど行います。

 

この知能検査の開発が完了し、モンゴル国内で広く使用されるようになれば、モンゴルの子どもたちの心の発達を支援する上で、心強い味方となるはずだと確信しております。

 

調査スケジュール

10月22日〜12月28日 ウランバートル市

10月21日〜10月28日 ザブハン県

11月11日〜11月18日 セレンゲ県

11月11日〜11月18日 ヘンティ県

10月21日〜10月28日 ウムヌゴビ県

 

■開発スケジュール

2019年7月頃 知能検査用具、知能検査問題の開発完了

2020年8月頃 臨床実践に使用する検査セットの制作完了

 

 

 

モンゴル版・知能検査の完成まで、あとわずかです。

 

知能検査が開発できれば、その子の得意・不得意に合った学習指導や支援の方法を考えることが出来ます。また、知能検査を多くの専門家が使えるようになることで、教育、医療、福祉などの分野で子どもたちの支援に用いられることができると考えています。

 

今後、私たちは、知能検査を利用して相談や支援を行うことの出来る人材をモンゴル国内で増やしていくために、研修や人材育成のシステムを作っていきたいと考えています。

 

知能検査は、もう完成間近です。モンゴルの子どもたち一人一人に合った発達支援を行うために、皆さまのお力を貸していただけないでしょうか?

 

皆さまからのあたたかいご支援・応援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

特定寄附金による税制優遇について

 

名古屋大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。

 

なお、寄附金領収書はREADYFOR株式会社を通じて寄附金が名古屋大学に入金された日付で発行いたします。名古屋大学への入金は募集終了の翌々月になりますので、税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。
(例)募集期間が2018年11月1日までのプロジェクト:寄附金領収書の日付は、2019年1月の日付。

 

※PDFを開けない方は、Adobeのヘルプページ(外部リンク)をご参照ください。

 

<個人の皆様>

■所得税(所得控除)
 寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。

 

 寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額

 (控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です)

 

■住民税
 本学を「寄附金税額控除対象法人等」として指定している都道府県・市区町村にお住まいの寄附者の皆様は、所得控除に加えて、翌年の個人住民税が軽減されます。控除対象の地方自治体については、愛知県内の条例指定状況(外部リンク PDF)よりご確認ください。

 

 (寄附金額 - 2,000円) × 4~10% = 住民税控除額

 (控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の30%です)

 

 ※上記の計算式の4~10%について
 ・都道府県が指定した寄附金は4%
 ・市区町村が指定した寄附金は6%

  (都道府県と市区町村双方が指定した寄附金の場合は10%)

 

<法人様>

 寄附金の全額を損金算入することができます。

 

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ギフト

3,000


お礼のメール

お礼のメール

・寄附金領収書
(2019年1月末までに送付します。領収書の日付は名古屋大学に入金がある2019年1月の日付になります。)
・お礼のメール

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年1月

5,000


お礼のメール+活動報告書

お礼のメール+活動報告書

・寄附金領収書
(2019年1月末までに送付します。領収書の日付は名古屋大学に入金がある2019年1月の日付になります。)
・お礼のメール
・本プロジェクトの活動報告書

申込数
25
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年3月

3,000


お礼のメール

お礼のメール

・寄附金領収書
(2019年1月末までに送付します。領収書の日付は名古屋大学に入金がある2019年1月の日付になります。)
・お礼のメール

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年1月

5,000


お礼のメール+活動報告書

お礼のメール+活動報告書

・寄附金領収書
(2019年1月末までに送付します。領収書の日付は名古屋大学に入金がある2019年1月の日付になります。)
・お礼のメール
・本プロジェクトの活動報告書

申込数
25
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年3月
1 ~ 1/ 5

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