寄付総額
目標金額 35,000,000円
- 寄付者
- 2,392人
- 募集終了日
- 2023年12月25日
イベントレポート前編|抱樸が考える、本当に必要な、“ひとりも取り残されない社会”
11月18日、サイボウズ東京オフィスで開催しましたリアルイベント【講演会】奥田知志講演会 抱樸 活動35年"ひとりにしない"支援の集大成「希望のまち」。
牧野圭太(株式会社DE 共同代表)さん、eri(DEPT COMPANY 代表)さん、手塚由比(手塚建築研究所)さんをゲストに迎え、抱樸の奥田理事長と「希望のまち」の現段階での最新の構想、その背景にある社会課題について議論を繰り広げました。
ご参加いただいた支援者の皆さまより好評をいただき、またイベントにご参加いただけなかった方からのご要望を受けて、現在アーカイブ配信を行っています。
本記事では、その内容を一部抜粋してご紹介します。
※YouTubeからアーカイブ配信の視聴が可能です。
希望のまちイベント@サイボウズ東京オフィス 奥田知志 / 牧野圭太 / eri / 手塚由衣
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「“ ひとりも取り残さない” ってみんな言っているけれど、あれは誰が誰に言ってるんだろう...。」抱樸が考える、本当に必要な、“ひとりも取り残されない社会”
奥田知志(以下、奥田):今日はこちらにお越しいただきまして本当にありがとうござい ます。抱樸の代表の奥田です。よろしくお願いします。
まず、抱樸はホームレス支援の団体だってよく言われるのですが、実際には現在27の事業をやっていまして、子どもの支援から介護・福祉事業、就労の支援と様々です。その中の就労の支援というのは、自立支援と言われるものです。例えば、社会復帰ってよく言いますね。引きこもりの人の社会復帰。ホームレスの人の社会復帰。私は35年(そういった自立支援を)やっています。そこでつくづく思うのは、果たして本当に復帰したい社会かということです。
「ひとりも取り残さない」ってみんな言っているけれど、あれは誰が誰に言ってるんだろう。なんだか、「俺は取り残されてない」って ことを確信した人が、「取り残されそうなかわいそうな人たち」に手を伸ばす(ような感じがする)。それもいいけど、もしかして必要なのは「ひとりも取り残されない社会」なんじゃないか。(困窮や就労は)個人の問題だって言い続けていいんだろうか。もう一度、社会のあり方を問わないといけない。そんな中で「希望のまち」を作ろうという話になりました。
我々は、全部自己責任の社会の中で生きてきました。自分に原因がある、自分が頑張らなかったからダメなんだ。だから自分が頑張るしかないんだ。これで全てやってきた。「縦の成長」ですね。けどそうならない人もいる。これから、年を重ねていってそうならない人たちも増えていく中で、「横の成長」という概念をきちっと位置づけられる地域を、私は作りたいと思っています。
「希望のまち」ってどんなまち?
奥田:さて今日は、お忙しいなか3人のゲストの方々に来ていただきました。実は何の打ち合わせ もしておりません(笑)。YouTubeチャンネルもそうなんですけど、打ち合わせをしない主義で、その時その時考えたこと、思いついたことをお話しできればなと。
とはいえ、皆さん「希望のまち」ってどんなものができるの?というところはお知りになりたいと思うんですね。ですので、そのことについてまず(「希望のまち」の設計を担当されている)手塚由比さんからお話をしていただきたいと思います。
手塚由比(以下、手塚):この「希望のまち」のお話をいただきまして、「みんながここで家族になれるような、いい建築にしたいな」という想いがありました。
そこで最初に思いついたのが、じゃあ森を作ろうということでした。建築じゃなくて、森を作ろうと。本当にいい森は、大きな木があって小さな木があって、草があって虫がいて、鳥がいて......いろんな生物が混ざり合うことで、みんなそれぞれお互いに役割を果たして全体のバランスを保っている。(「希望のまち」も)どんな人が来ても、お互いに支え合うことでみんな自分の居場所が見つけられる場所にしたいなということで、「森」というコンセプトから始めました。

建物は、上階に救護施設、つまりひとりで生活するのが難しい方が住まれる場所があって、下には「希望のまち」ということで、みんなのためのリビングがある。(リビングには)レストランがあって、放課後デイサービスで障害のあるお子さんも来られるような場所があったりして、真ん中には大きな広場があって、本当にみんなの居間になるといいなと考えています。仕切りをできるだけなくして、どこに行ってもいろんな人がいろんなことをしているのが見れる場所。ここに行けばご飯も食べられるし、美味しいお茶も飲めるし、誰か話す人もいて、みんなが家族になれる空間になるといいなと思っています。
1階のレストランでは、救護施設の方も「まち」に訪れた方も食べられる、美味しいご飯を提供したいということで、賛同してくださる方が現れまして、ビブグルマンにも選ばれたシェフのご飯が食べられる、それも安く食べられる予定です(笑)。

上の階の救護施設は、奥田先生のこだわりで「絶対に個室」。救護施設って多床室が多いんですね。病院じゃないですけど、4人部屋とかそんな感じで。でもそうじゃなくて、当たり前の生活、プライバシーも守りながら安心して暮らせる場所にしたいということで、みんなにそれぞれの部屋があります。お手洗いも、施設っぽいお手洗いじゃなくて、部屋を出るとポっとお手洗いと洗面があって、車椅子でも使いやすいものです。
救護施設の中庭には、木デッキが貼ってあるイベントができる場所がありまして、広いみんなの庭になる予定です。さらに庭に面してお風呂もできる予定で、プライバシーには配慮をしなくちゃいけないですけど、みんなで景色を見たりできるようなお風呂を考えています。
あと、「希望のまち」の特徴としては、縁側があるんです。縁側って日本の昔の建物によくありますけど、縁側があることで人はそこになんとなく座って、外を眺めたりいろんな人と仲良くなったりする。大事な機能があるんです。そういう空間が日本の昔の建物にいっぱいあったんですけど、今は失われてしまった。そこでこのまちが、縁側みたいな空間になって、用事がなくてもフラッと来て、なんとなく知り合いを増やせる。昔は当たり前にあったのに今は失われてしまった「みんなが仲良くなれるまち」。そういうまちが出来上がるといいなと思っています。
隣の人の声が気になるぐらいの空間が、ちょうどいい。
仕切りほぼなし。ワンフロアへのこだわり
奥田:1階の床面積はどれくらいでしたかね。たしか1000平米くらいですよね?1000平米の仕切りほぼなしワンフロアなんです。
手塚:ワンルームで仕切りがないことで、みんないろんなことをやってるけどもお互いの ことをなんとなく気遣いながら暮らす。そういう空間ってすごく大事だなと思っていて。「希望のまち」も、ワンルームでみんなが何やってても見えるっていう感じで考えています。
奥田:隣の人の声が気になるぐらいの空間が、ちょうどいい。そこに他者性が生まれるんだっていうのを教えてくれたのが手塚さんでした。ある意味では若干使いにくい1階になるんですけど、それこそがやっぱり「繋がり」ですよね。繋がりって、煩わしかったり美しかったりするものだから。気持ちいい繋がりばっかりということはありえない。私は「絆は傷を含む」ってずっと言い続けているのですが、そんな場所を目指しています。
このまちは、「施設の中に地域がある、地域の中に施設がある」というのもコンセプトのひとつです。個室にこだわったというのも、住む人の快適さもあるけど、もう1つ理由があります。今までの施設はなんで地域の人が自由に入れなかったのか?それは、相部屋だったからです。部屋に鍵かけられない相部屋だから。4人で1部屋を使っていると、1人の人が鍵をかけちゃうと他の人が入れないでしょう。だから地域の人をお招きできなかった。今回、全室個室でそれぞれが鍵を持てるから、地域の人が自由に入ってきて一緒にご飯を食べられるし、お風呂も地域の人にも入りに来てもらえるんです。
<後編>につづく......
後編では、ゲストの牧野圭太さんやeriさんらが語る「希望のまち」への想いについてもご紹介いたします。どうぞお楽しみに!
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本記事でご紹介したのは、配信のごく一部です。
全貌はぜひアーカイブ動画をご覧ください。
希望のまちイベント@サイボウズ東京オフィス 奥田知志 / 牧野圭太 / eri / 手塚由衣
ギフト
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