全国47都道県立図書館に市民が撮った3.11記録集を届けます

全国47都道県立図書館に市民が撮った3.11記録集を届けます

支援総額

1,470,000

目標金額 1,380,000円

支援者
185人
募集終了日
2013年12月9日

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2013年10月17日 08:12

震災を語るのは、むしろ今から

東日本大震災の「被災地」、または「被災者」と聞いて、「どこ」の「だれ」を想像するでしょう。

 

ほとんどの方は宮城県内で言えば石巻市、気仙沼市、南三陸町、女川町あたり、岩手県で言えば陸前高田市や大船渡市あたりの沿岸部、そしてそこに住む人々と答えるでしょうか。それも間違ってはいませんが、津波被害に遭った地域だけが「被災地」ではないし、津波被災に遭った人だけが「被災者」ではありません。

地震と津波は連動して発生している自然災害、テレビのライブ映像で衝撃的に報道された津波こそが東日本大震災と伝えられいるように感じます。建物が倒壊した映像よりリアス式海岸特有の津波映像を見せた方が、特徴付けがはっきりするし絵的に分かりやすいのは確かなのですが・・・。

 

2011年3月13日 いただいた炊き出しを食べる子ども(撮影/佐藤圭子さん)

 

3月11日から約1ヶ月後の2011年4月7日深夜、震度6強の最大余震発生。

テレビの速報を見る子どもたち(撮影/佐藤圭子さん)


2011年3月11日午後2時46分に発生した3分間という強く長い揺れの中で恐怖を感じ、その後1週間の間にマグニチュード5以上の余震を262回という前例のない体験をした私たち。余震の度に、大人も子どももまたあの揺れが起きるのではないかと恐れていたし、今でもそうでしょう。今さらですが被災地とは巨大地震が発生した地域を指し、そこに住む人全員が被災者なのです。もちろん仙台の中心部も被災地です。


なぜ今こんなことを言うのかというと、津波被災に遭っていないと震災を語る資格がないような雰囲気が、震災後から漂っているように感じるからです。

震災から半年が経った頃、ちょうどこの「3.11キヲクのキロク」の編集中だったあたり、東京のあるテレビ局から「被災者の方が撮った写真はありませんか?」という問い合わせがありました。被災者の方って・・・?少し考えた後、それは津波で家や家族を失った人を指すのだと理解できたので、「写真提供者は仙台に住む人も含め全員が被災者なのですが」と答えました。

また、仙台の人は津波被災した方への気持ちを慮り、「沿岸部のひとたちに比べたら大したことはないけど」という前置きを付けて震災を語るのです。それは言うまでもなく優しさの表れであることは分かっていますが、そもそも震災はどこと誰と比べてどうだという話ではありません。ましてや震災を語るのに「資格」なんてありませんし、役所で震災語り部資格証明証なんて発行していません。

 

東京のメディアもそして地元の人たちも、いつのまにか被災者イコール津波被災者という図式が頭の中でできあがっているのかもしれないのです。怖いという感情を形や映像に表すのは難しいし、震災を伝える上では、より衝撃的な映像や分かりやすい映像の方が好まれるから露出も増えるのは当然です。

 

しかし、映像や写真では伝わらないことがある。非日常が日常となった時の「震災後の生活ぶり」です。インフラが復旧する前はどんな生活を強いられていたのか、家族では何を話し合ったのか、何を食べたのか。今はどんな備えをしているのか・・・。それらの震災体験として語られた体験や思いはどこかのまちの減災にもきっと役にたつはずです。語ることを遠慮していたら、それこそ震災と記憶の風化はさらにスピードが早まってしまうでしょう。
 

傷んでいた家は4月7日に発生した最大震度6強の地震で全壊判定に(撮影/佐藤正実)

 

仙台が東北の震災復興を牽引する役割を持つのだとしたら、もっともっと自分の震災体験を語って欲しい。同じ震度7という巨大地震が起きた阪神淡路大震災から18年、新潟中越地震から9年。東日本大震災は2年7ヶ月が経過したばかり。

 

震災を語るのは「今さら」なんかじゃなく、むしろ「今から」なのです。

リターン

3,000


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■「3.11キヲクのキロク」と共に寄贈するご挨拶状にお名前を記載。
■上記のご挨拶状と一緒にサンクスカードをお送りいたします。

支援者
100人
在庫数
制限なし

10,000


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3,000円の引換券に加えて
■「市民が撮った3.11大震災 記憶の記録『3.11キヲクのキロク』」(1冊)
■「3.11キヲクのキロク、そしてイマ。」オリジナルポストカード(1枚)

支援者
73人
在庫数
制限なし

20,000


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10,000円の引換券に加えて
■「3.11キヲクのキロク、そしてイマ。」(1冊)
■「伊達な底力!今こそ むすびあい」バンダナ(1枚)

支援者
13人
在庫数
7

50,000


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20,000円の引換券に加えて
■20世紀アーカイブ仙台が主催する「もういちどみてみよう3.11ツアー」にご招待。

支援者
2人
在庫数
3

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