市販薬データ集『クスリ早見帖』を病院・診療所・薬局に届けたい

 

　本日、紹介するのは、松本俊彦先生と宮崎仁先生の編集による『いまどきの依存とアディクション　プライマリ・ケア/救急における関わりかた入門』です。

 

　今、市販薬による薬物乱用や薬物依存症が社会問題になっていますが、私（内科医）がこの問題を意識するようになったのは、この本がきっかけでした。

 

 

　「市販薬がなぜ？」「どの成分が原因？」などの疑問に、薬局や内科外来でのケースを使って、詳しく解説されています。

 

　例えば、鎮静作用を持つ成分（ダウナー系）と、興奮作用を持つ成分（アッパー系）を、どちらも含む配合剤が市販薬には多いのですが、それらの成分は相互に薬理効果を増強し合うため（鎮静＋興奮でプラマイゼロになるわけではない）、同時に大量に摂取すると、予想外に依存性の高い製剤に変貌するなど、実際の市販薬の成分を示しながら解説されています。

 

　なお、市販薬以外にも、アルコール、危険ドラッグ、ベンゾジアゼピン、ギャンブル、ネットゲームなど、様々な依存症についても説明されています。

 

　そして、強烈なインパクトを残すメッセージが、「はじめに」と「おわりに」にあります。ここは必読ですので、お見逃しなく。

 

　プライマリ・ケアや救急の医療者向けに書かれた本ではありますが、より多くの医療者の皆さんに読んでいただきたい1冊です。

 

　ちなみに、松本俊彦先生は、2019年8月に厚生労働省が発表した医薬品・医療機器等安全性情報No.365　の中で、「市販薬（OTC薬）乱用・依存の現状と防止に向けた課題」を寄稿されていますので、この機会に是非ともお読みください。

 

 

 

 

　下記は、『クスリ早見帖2020年版』で紹介させていただく出版物のうち、すでに紹介した出版物の一覧です。明日、最後の1冊をご紹介いたします。

 

紹介日：出版物のタイトル

　6/23：小児科医ママの子どもの病気とホームケアBOOK

　6/24：マンガでわかる！子どもの病気・おうちケア はじめてBOOK

　6/25：小児のかぜの薬のエビデンス

　6/26：かぜ診療マニュアル 第3版

　6/29：誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた

　6/30：J-IDEO / ジェイ・イデオ

　7/01：OTC医薬品の比較と使い分け

　7/02：病気と薬 ウソ・ホントの見分け方

　7/03：これだけは押さえておきたい皮膚疾患

　7/06：誰にでもできる薬物依存症の診かた

　7/07：いまどきの依存とアディクション

 

 

　クラウドファンディングでは、プロジェクトの存在が世間に広く知れ渡ることが重要です。

 

　そこで、FacebookやTwitterでもクスリ早見帖アカウントを作りましたので、是非ともフォローをお願いします。そして、時にクラウドファンディングの新着情報などアップしていきますので、是非とも情報拡散にもご協力いただけましたら嬉しいです。

 

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株式会社プラメドプラス
代表取締役　平　憲二（医師）