プロジェクト終了後のご報告
ー 代 表 挨 拶 ー
再工事は終了いたしました
昨年12月以来、旧銘板の周囲を安全確保のためパーテーションで区切り、上を歩くことができないようにしておりました。
|パーテーションに囲まれた旧銘板
しかしながら、多くの方々が行き交う繁華街にある「桜井薬局ビル」正面入り口に路面設置されている旧銘板を長期間、上記写真の状態にはしておけず、先に資金を借り入れ、仙台の最低気温が5℃を下回らなくなった3月16日に旧銘板撤去、24日に新銘板設置再工事を行いました。
この時、クラウドファンディングのプロジェクトが始まったばかりでしたので「はたして支援は集まるのだろうか」という危機感もありました。
それ以上に安全第一との思いが強かったことをお伝えします。
● 3月16日
|3月16日旧銘板撤去
旧銘板撤去時、3月16日23:30過ぎの福島県沖地震では仙台市中心部でありながら激しい揺れにみまわれ、11年ぶりの恐怖に震える夜であったことは、最新情報でもお知らせしたとおりです。
|3月16日地震によるアーケードパネルの一部落下
ビル全体がうねりながら揺れていました。
● 3月24日
3月24日21:00から、新銘板の埋め込み作業を行いました。
職人が路面の微妙な傾きに合わせて、接着用のモルタル量を調整しながら手際よく練り込んでいく様子は見飽きることがありませんでした。
銘板が路面にぴったりはまった時は、その技に感嘆しました。
「すごい!」
24日は23:30に無事作業終了。
立ち合った関係者も「ようやくここまできた」とひと安心しました。
「あとはプロジェクトの成立に向かって頑張ろうね」
シニアメンバー同士、励まし合って帰宅しました。
|再工事/設置前の新銘板とこの後素晴らしい技を発揮した職人
|再工事終了、養生中の銘板
● 3月26日ー養生カバー撤去
新しくなった銘板は「平和の礎を踏み固める場」にふさわしく、静かに皆様を待っております。
|3月26日 左路面/再工事終了後の銘板・右壁面/爆撃中心点説明プレート
|敷石にぴったり設置された新しい銘板
敷石はフィンランドからやってきたバルモラルレッドという熾火色の御影石。
写真では微妙な色合いが再現されないこと、残念です。
● 撤去した旧銘板
3月16日に撤去した旧銘板は4月14日(木)午後、「有志の会」より仙台市戦災復興記念館に寄贈されました。
|仮置き中の旧銘板/戦災復興記念館展示室も3月16日地震により一部被害を受けました
現在、仙台空襲の常設展示を行っている仙台市戦災復興記念館は改修工事中で、再開予定の11月以降にご覧いただけます。
(今年度の仙台市戦災復興展は別会場で開催予定)
支援金につきまして
● 総額支援金 784,000円
目標額以上のご支援、心から感謝申し上げます。
72名の方からご支援いただきました。
| ご支援いただいた一人の方から「4人の子どもたちも一緒に支援しました。
一番下の子は10歳」というメールをいただき感激しています。
ここに4人のお子様たちも入れて76名のご支援とします。
皆様からご支援いただきました資金は、次の内容で全額活かされます。
これから確定する項目もありますので、暫定報告となること、どうぞご容赦ください。
|リターンに伴うZOOM講演、資料作成、事務経費等は今後確定する金額
※余剰金79,000円余り(予定)はお約束通り、補修費用として「有志の会」で管理するものとします。
|ただし、爆撃中心点に関する調査、資料作成等必要に応じて活用します。
● 再工事費借り入れ金返却 462,000円
● 銘板関連諸経費(告知等) 15,000円
● 冊子(@1,200×20)(税込) 24,400円
● 資料作成経費 25,000円
● 講演会諸経費 55,000円
● 送付事務経費 20,000円
● READYFOR手数料(税込) 103,488円
リターンにつきまして
5月16日のプロジェクト成立以降、リターン送付は講演会日程お知らせと銘板案内以外、終了しております。
● お礼状(PDF)
● お礼状と領収書(ご希望の方)
● 冊子「仙台・空襲研究会『翼下の記憶』2015」送付
|一名様のみ未送付です。ご連絡いただけますとありがたく存じます。
● 被災67都市のMPI(pdf)
「工藤洋三講演会ー全国の爆撃中心点についてー(仮題)」(ZOOM)
● 銘板案内
● 被災67都市のMPI(pdf)
「工藤洋三講演会ー全国の爆撃中心点についてー(仮題)」(ZOOM)
開催日程につきまして
・全国の爆撃中心点(PDF):7月9日から開催予定「仙台市戦災復興展」終了後に資料を再確認し、講演日程に合わせてメールで送付いたします。
|「有志の会」活動の中心である「仙台・空襲研究会」は
今年度仙台市戦災復興展の企画展示パネルを現在作成しております。
少しお待ちいただくようお願い申し上げます。
・工藤洋三氏ZOOM講演会:8月上旬を予定しております。6月中旬に日程をお知らせいたします。
|講演いただく工藤洋三氏著作の一部
● 銘板案内
5月下旬、ご支援くださった方が来仙され、初めて銘板の案内を行いました。
|「踏んでもいいの?」「踏みしめてください」
仙台空襲を記録する有志の会が碑ではなく、路面に埋めこむ銘板にこだわった理由は「平和の礎を踏み固める」ことにあります。
平和への道を踏みしめていただいてこそ仙台の爆撃中心点銘板です。
道路に埋められた戦争の記録は、今静かに仙台の街に息づいています。
|他の銘板案内リターンの方にも、できる限りご都合に合わせて案内いたします。
銘板自体は非常に地味なものですので、仙台空襲の爆撃中心点についての説明も
行いながら案内できれば、より深く知っていただけることと存じます。
ご来仙をお待ちしております。
● 爆撃中心点銘板まで仙台駅より徒歩10分
略図/仙台・空襲研究会作成
お知らせ
● 仙台市戦災復興展
今年の展示は仙台と同時にターゲットとなり焼夷空襲を受けた和歌山・岐阜・堺の4都市の空襲とそれぞれの爆撃中心点について企画しました。
テーマは「空襲の夜~同時に狙われた4都市」
|現在、仙台空襲の常設展示を行っている仙台市戦災復興記念館は改修工事中で、
再開予定が11月になっており、今年度の戦災復興展は別会場での開催です。
会期中は仙台・空襲研究会メンバーが不定期とはなりますが、待機しております。
2022年の仙台市戦災復興展も併せてご来仙いただきますと、より興味が深まることと存じます。
○会期:7月9日(土)から7月18日(月)
○会場:トークネットホール(仙台市民会館)ロビー
これからも、爆撃中心点に関わる情報を皆様にお伝えしたいと考えております。
重ねまして、プロジェクトの成立に心より御礼申し上げます。
仙台空襲を記録する有志の会 一同