こんにちは、実行者の柴山です。

11月6日時点ですでに89人のかたから合計968000円のご支援が届いています。

たくさんの方々に子ども達のことを知っていただき教室を守るためにサポートの

お申し出頂いたこと本当にうれしく思います。

 

本日は先週に引き続き新宿校の中野から、「たぶんかフリースクール新宿校」で学んだ子ども達のその後について紹介します。

 

設立5年目、71名の卒業生たち
 たぶんかフリースクール新宿校は2011年の設立以来の4年間で、71名の生徒を高校に送り出してきました。日本での学校生活に希望を抱いて一生懸命に勉強をする子、日本に来たことに納得がいかず親と対立する子、しばらくアルバイトをしていたもののやっぱり勉強がしたいと自らやって来た少し年上の子。さまざまな事情でフリースクールにやって来た生徒たちが机を並べて勉強し、笑ったり悩んだり反発したりしながらそれぞれの道に進んでいきました。

 

 今日はその中からふたりの卒業生をみなさんにご紹介します。

 

来日当初は不安でいっぱい。説明会で泣き出す子もいました
 2期生のMさんは、16歳で日本に来ました。生まれたのも育ったのもずっとポーランドでしたが、お母さんの仕事の都合で来日して日本で高校進学を目指すことになりました。来日当初は日本語もあまりわからずに不安でいっぱいだったようで、高校進学の説明会で泣き出してしまったこともありました。けれどフリースクールでいろいろな国の友達もでき、一生懸命に勉強してみごと外国人枠のある学校のうちの最難関に合格。
 しばらくしてその高校の先生にお会いした時に「Mさんはどうしていますか」と聞くと、「授業でもとてもがんばっていますし、毎日自習室で勉強している姿を見ますよ」とのこと。高校進学は彼女のゴールではなく、目指す未来に向かっての重要な通過点なのです。   
 昨年お母さんとお話しする機会があったので様子を聞くと、2年生のMさんは得意の英語をいかせる進学先を決めるためにいろいろな大学のオープンキャンパスに通っているとのことでした。そして彼女は今ちょうど大学入試の真っただ中。彼女がどんな未来を選ぶのか、とても楽しみです。

5ヶ月で5年分の漢字を覚えて漢検四級合格!
 3期生のPくんは、小学校の2年から3年の歳にしばらく日本に滞在したことがあり、その間は小学校にも通っていました。しばらくしてネパールに帰りましたが、レストランを経営するお父さんのもとで家族とともに暮らしていくために16歳で再来日。子どもの頃に少し覚えた日本語も忘れてしまい、ほぼ初級からのスタートでしたが、努力家の彼はどんどん日本語を習得していきました。なにより驚いたのは7月にフリースクールでの勉強をスタートさせたPくんが12月に漢検四級に合格したこと。漢検四級合格の目安は「中学校在籍程度」、彼は小学校3年生の漢字の勉強からスタートしましたから、5ヶ月でほとんど5年分の漢字を覚えたことになります。
 たぶんかフリースクールの生徒は経済的に大変な家庭の子も多いため、アルバイトをしている子も少なくなく、Pくんもそのひとりでした。勉強とバイトを両立させていたPくんにとって、模試や英検や漢検が重なったその時期は大変だったのでしょう、放課後の教室で黙々と勉強しているうちに居眠りをしてしまっている姿を見たこともあります。でもそのがんばりが結果につながり、合格証書を持ってきた彼の誇らしげな表情を今でも覚えています。

 そんな彼は今、都立高校の2年生。ロボット学者になる夢を抱きながら高校生活を楽しんでいます。

今年度の子どもたちもスタートラインにたつために…
 そして5期生となる今年度の子どもたち。早い子は4月から、最後のクラスは9月から勉強をはじめています。日本で働いている両親と数年ぶりに一緒に住み始めた中国の子、地震の被害が残るネパールに残してきた家族を気づかいながら進学を目指す子、難民として日本で暮らしている父親と7年ぶりに再会したコンゴの子。それぞれの想いをかかえた25名が勉強しています。

 

 たぶんかフリースクールに通う子どもたちに共通して言えるのは、それぞれの家庭の事情でそれまでの環境も友人も積み上げてきたことも母国に残して来日した子どもたちだということです。すぐに状況を受け入れられる子ばかりではなく、背を向けたり反発したりする時期がある子もいます。けれど高校に合格してフリースクールを去っていく時にはみんな笑顔です。
 もちろん高校入学はスタートライン。その後に続く日々にはたくさんの大変なことが待っていますし、なかには挫折してしまう子もいるのが現実です。けれどせめてすべての子をそのスタートラインに立たせてあげたい、それが私たちの願いです。

 

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