「望まない妊娠に悩む女性の相談窓口」を東京で立ち上げたい!

「望まない妊娠に悩む女性の相談窓口」を東京で立ち上げたい!

支援総額

3,080,000

目標金額 2,500,000円

支援者
241人
募集終了日
2015年10月30日

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2015年10月09日 06:43

SVP東京ネットワークミーティングのご報告


◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆◆◆      
テーマ:思いがけない妊娠
  ~ にんしんSOS  新しく生き直す人生のために ~
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆◆
 
 先日、第74回SVP東京ネットワークミーティングにて、「思いがけない妊娠」につながるサポートに思いを持って活動している“同志”が集い、語らいあう場を設けて頂きました。
 私たちにんしんSOS東京からは、事業推進リーダーである中島がスピーカーを務めさせて頂きましたが、その他、そもそも「思いがけない妊娠」をしなくてもいいように若年層に性教育をしている染谷明日香さん(NPO法人ピルコン)や、思いがけない妊娠をした妊婦さんの相談を受け、養子縁組を希望される方々のサポートをされている小川多鶴さん(一般社団法人アクロスジャパン)、星野 寛美さん(NPO法人環の会)からも、大変貴重なお話を伺うことができました。

 あえて、「同志」という表現をしましたが、この日集まってくださった方々は、スピーカーの皆さん、一般参加の皆さん関係なく、同様の問題意識を持っていて、とても心強く感じました。
 スピーカーの話が終わった後、最後の1時間程度は「思いがけない妊娠とそのサポートの在り方」について、スピーカーも参加者もみんな混ざって、理想と現実の両面から本音で対話する時間でした。「まだまだ話し足りない!」というのも正直なところですが(笑)、ざっくばらんな対話の中から、私たちが学んだこと、気づかされたこと、改めて考えさせられたことをいくつかご紹介します。


<男性の参画について>

 とある男性は、「そもそも思いがけない妊娠を“思いがけない”と感じるその向こう側にある要素がなんなのかってことだよね」と女性の置かれた状況を理解しようとして下さいました。
 別の若い男性は、「養子はかわいそう、秘密にしなきゃって感覚、もしかしたら10年後には誰もそんなこと思わない世の中になっているかもって思うんだ。LGBTのことだって、小学校や 中学校でオープンに話せるようになるなんて、多分10年前は考えられなかったよね」と未来に思いを馳せていました。
 また、「1年間に中絶により生まれてくることができない命が20万を超えるという数字に、衝撃を受けている。これまで自分達夫婦は子どもが居なくてもいいなんて思っていたけど、帰って妻と改めて相談したい気持ちになっています!」なんて自分に引き付けて何かを持ち帰られる方もいらっしゃいました。
 妊娠出産の話になると、「わからないから」「男にできることはほとんどないから」という一言で片づけられてしまうことも多々ありますが、こうして向き合った時に出てくる言葉は、わからないからこそシンプルで、ストレート。ちょっとした発言の仕方や疑問の持ち方が、女性と違っていてとても新鮮でした。
妊娠するのは女性だけど、女性だけでは妊娠することができない。
そう考えると、やっぱりもっと、男性の声にも耳を傾け、男女一緒にこの問題に関わっていけるようになりたいと感じます。
 現状、にんしんSOS東京に関わるメンバーは全員女性です。妊婦さんの相談そのものは、女性の方が相談しやすいといったメリットもあると思っていますが、今後、どう男性の皆さんとご一緒できるのか、そこも考えていきたいと思います。


<多様な生き方、多様な選択>

 当日は、自らが「思いがけない妊娠」を経験したという方、中絶された経験を持つ方、10代で妊娠&出産し1人で子育てている方、養子縁組により子どもを育てている方、更には、養子縁組により育て親さんの元で育ったという方、親から虐待を受け辛い幼少期を過ごされた方、LGBTのパートナーと結婚し、子どもを育てたいと語られる方、本当に様々な経験や思いを持った方が集まっていました。
 それが故でしょうか、対話の時間は、自然と「なんでも話していいと感じられる場」になっていたような気がします。
 社会には、マイノリティ(少数派)の人が、発言しにくいと感じる場が、きっとたくさんあるのだと思います。社会的な正しさという武器をかざして、悪気なく、悩んでいる人を更に追い込むようなコミュニケーションも沢山存在しているように感じます。思いがけない妊娠も、背景を知ろうともせず「無責任な性行為の結果だ」などとレッテルを貼られてしまうことが多々あります。
 でも、妊娠や出産は、どこか神秘的で、私たち人間がそのすべてをコントロールすることができない不思議なものだと思うのです。どんなに願い、あらゆる努力をしても妊娠できずに悩む方がいるかと思えば、万全に避妊していたつもりの方が、なぜか妊娠してしまうこともあります。
 だとしたら、私たちがすべきことは、妊娠に至る経緯をとやかく言うことではなく、妊娠しているという事実を受け止め、ご本人が納得いくまで「あらゆる選択肢」と向き合えるお手伝いをすること。そして、そのためには、対話の時間に感じたような「色んな生き方があって、それぞれいいよね」という感覚を忘れることなく、体現していきたい。改めて、そんなことを強く感じました。


<関係機関が協力できる体制づくり>

 既に活動されている方々からは、現場感のあるお悩み事も聴くことができました。中でも多く聞かれたのは、「資金」の問題と、「関係機関との協力」についてです。
 資金については、私たちも課題を抱えていますし、寄付に頼らない形を模索中ですが、関係機関との協力については、課題と共に、できることへのヒントも貰った気がしています。
 たとえば、養子縁組のサポートをされている団体の「妊娠相談」は、「育てることが難しい」と相談してきてくれた方からの連絡が途絶えた時、心配な気持ちを抱えつつも、あまりこちらから連絡を続けてしまうと「養子縁組を勧められるのではないか」といったプレッシャーを暗に与えてしまうことがあり、連絡を躊躇することがあるそうです。
 もちろん、「ただ相談するだけでもウェルカム」という姿勢で運営されているわけですが、相談される妊婦さんたちにとっては、相談の先にある様々なサービスが、安心につながることもあれば、不安要素になることもあるのです。
 だからこそ、「ここじゃない」となったときに、「じゃあ、他にも相談できるところはあるのよ」と繋げられる先があること、更には、少し距離のあるところから、あそこの団体はこんな方針で活動しているところで、こっちの法人はこんなサービスがあってと、客観的に情報提供できる相談窓口があることの価値も、改めて考えさせられました。
 にんしんSOS東京が目指すところは、そうした中立的立場で、相談者ご本人の選択を尊重する関わりです。同行支援の他に、具体的支援サービスが(今のところ)ないことを弱みだとばかり感じていた私たちにとっては、「だからこそ、役に立てることがあるかもしれない」と、少し捉え方のパラダイムシフトが起こる時間でした。

◆ ◆ ◆

 私たちは、これからも沢山の同志の方々と出会い、繋がり、活動していきたいと思っています。まだまだ微力ですが、協働できそうなことがありましたら、ぜひお声掛けいただければと思います。私たちからも、多くの方と繋がっていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。


◆ ◇ 補足 ◆ ◇


 写真は、SVPネットワークミーティングでスピーカーの中島が話している様子です。「なぜ孔雀???」と思われた方のために、ちょっと補足させて下さい。
 彼女は、生物学を学ぶことを通し、生物の子孫繁栄の一部として、人間の妊娠・出産を考えるようになったそうです。生物は、自分の遺伝子を残すために必死になるという“本能”を持っています。そんな中、ヒトという種だけが「思いがけない妊娠」に悩み苦しんだり、いけないことのように扱ったりする“思考”を持っています。
 こうした人間の思考も、生物の子孫繁栄に触れると、なんだかどうでもいいことのように思え、誰が父親であろうと、どんな経緯で妊娠したのであろうと、産むという選択をしたとき、生まれてきた命がそこに在るとき、命を受け継いでいくという自然の流れを受け取り、祝福したい!そんな思いを語っています。

 



設立メンバーの感想より
文責:伊東由宥子

リターン

3,000


alt

■サンクスレター

支援者
98人
在庫数
制限なし

5,000


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3,000円に加えて、
■オリジナルクリアファイル

支援者
52人
在庫数
制限なし

10,000


alt

3,000円に加えて、
■オリジナルクリアファイル
■オリジナルノート

支援者
69人
在庫数
制限なし

30,000


alt

10,000円に加えて、
■赤ちゃんごはんの本

支援者
11人
在庫数
制限なし

50,000


alt

30,000円に加えて、
■HPにお名前掲載
もしくは
■助産院見学会及び「松が丘ごはん」のお食事会(1回分)

支援者
12人
在庫数
制限なし

100,000


alt

3,0000円に加えて、
■HPにお名前掲載
■助産院見学会及び「松が丘ごはん」のお食事会(1回分)

支援者
4人
在庫数
制限なし

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