プロジェクトが完成しました!
【たくさんのご支援を頂き、改めて感謝申し上げます】
まずは多くの皆さまからたくさんのご支援を賜りました事に、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
今回のプロジェクトは、私のこれまでの、台湾との長い付き合いにも起因しますが、何よりも「日本と台湾の友好を深化させたい」という志においては、ある意味で「日本人を代表して」事に当たる覚悟でした。
その事にご理解下さり、ご支援頂くと共に背中を押して頂いた皆さまには、感謝の言葉が幾らあっても足りません。
本当にありがとうございました。
【友好の絆は確実に繋がれました】
今回は3月8日午前6時46分から3月11日午後2時46分まで、80時間で千葉県旭市から宮城県南三陸町までの約420kmを一人で走り切るというチャレンジでしたが、結果的には415km地点で80時間を迎えてしまい、完走するには到りませんでした。
私自身、年齢的な衰えや走力の低下、手術による可動域の制限など、長きに渡るウルトラマラソンの経験だけではカバーしきれない、様々な不安を抱える中でのチャレンジでしたが、その中でここまでやり遂げられた事に大変満足しています。
スタート前には地元の方々が横断幕を携えて集まって下さり、本当に嬉しく思いました。
また、地元の新聞支局の方が取材に来て下さり、ネットニュースにもなりました。
被災地へ423キロ80時間マラソン 関家さん千葉出発 - 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上:朝日新聞デジタル (asahi.com)
スタート時は雨が降っており、予報ではすぐに止むとの事でしたが、結局午後3時くらいまで降り続きました。
夕方からは気温が下がり、1日目夜半の最低気温は-3度まで下がり、真冬の装いにホカロンも携帯しながらという状況でした。
2日目は快晴に恵まれましたが、左足首が腫れてきて思うようにペースが上げられず、何とか凌いで、繋いで走った感じでした。
その夜は、前夜と比べて最低気温も3度ほどに留まり、風も無かったので走りやすかったのですが、当初に予想していたペースよりも大幅に遅くなっていたので、左足首の痛みにも我慢して、歯を食いしばりながら走り続けました。
そして3日目の朝に宮城県に入りましたが、この日は天気は良かったものの、注意報が発令されるほどの強風に翻弄された1日でした。
長い経験から、ここは無理をするべきでは無いと判断し、歩き中心のペースで少しずつ前進していきます。
夜になり、仙台市を通過した頃からようやく風が収まったので、日中に体力を温存させたぶんを取り戻そうとペースを上げました。
左足だけでなく右足首や脛も痛み出しましたが、走れないほどではなく、この程度の痛みは何度も経験してきているので、とにかく遅れを取り戻そうと必死にペースを上げました。
4日目朝の時点でかなり遅れを取り戻せましたが、まだ完走できるかどうかぎりぎりのタイムです。
そして私はここで一つの賭けにでました。
ここまで一生懸命に走っても時速6~7kmが精一杯だったので、身体が冷えないようにしっかりと着込んでいたのですが、ここからは敢えて軽装に着替え、ペースを上げる事にしました。
その後時速8kmまでペースが上がりましたが、その走りに反するように不思議と足の痛みも軽減されていました。恐らく「痛みを忘れるほど気持ちが入った」という事なのでしょう。
そして制限時間まであと5時間で、残り28kmの地点へ。
但しその先には420kmのコース上で唯一の峠越えがあり、気を抜くわけにはいきません。
その峠は登り約5kmあるのですが、斜度が少し上がった途端、腰に違和感があり走れなくなったので、延々と歩き続けました。
頂上が近づくにつれて斜度が厳しくなり、何度も膝に手をついて休憩しながら何とか越えた感じでした。
そして下りも5kmあるのですが、走り始めた瞬間から右脛がズキズキと痛み出し、ペースを上げる事ができません。
おまけに気温がぐんぐんと上がっており、持っていたペットボトルの水も無くなって、脱水症状に罹りました。
下りきったところでサポートカーが待っていたのですが、ここから南三陸防災庁舎までは約12km。残り時間は1時間40分なので急がなければなりません。
再びペースを上げて走り始めるのですが、ラスト10kmからの上り坂に差し掛かったところで先ほどの峠と同様に腰に力が入らなくなり、歩くのも辛い状況まで落ちてしまいました。
この時点で完走は難しいだろうと判断しましたが、とにかく動ける範囲で足を前進させ続けた結果、午後2時46分の時点で415km地点まで辿りつく事ができました。
この地点では、防災庁舎がある祈念公園で行われていた追悼式典のアナウンスもよく聞こえましたので、その声に合わせて黙祷を捧げました。
私自身はこの時点で「全てをやりきった」という充実感で満たされており、残りの数キロをサポーターをはじめ、インターネット上で応援して下さる皆さんに心配を掛けながら進むのは本意では無かったので、潔く足を止めて、車で防災庁舎と、ゴールの南三陸病院へと向かいました。
そして午後4時に「台湾の支援に感謝を表す記念碑」にタッチし、今回のプロジェクトの重要な任務を完了する事ができました。
80時間中の睡眠時間はトータルでも1時間だけでしたが、それだけ気持ちが集中していたという証しでは無いかと思います。
足や腰に負ったダメージはかなり酷かったですが、何よりもイベント中に事故や転倒による怪我などが無かった事が一番幸いでした。
また今回は途中でライブ配信や、GPSによる現在地の追跡によって、リアルタイムで完走に向けての臨場感をお伝えする事ができたのも良かったと思います。
多くの皆さんからの応援のお陰で、日台友好の絆は確実に繋がれたものと確信しています。
【収支報告】
今回は210,000円の支援金が集まりましたが、そのうち手数料を除く182,280円をプロジェクトの資金として使用させて頂きました。
このうち今回は走りながら被災地の現状を伝える動画配信などができなかった為、イベント翌日に撮影の目的で被災地巡りした費用も含めます。
この動画はリターンDVDの編集に必要となりますので、ご理解下さい。
内訳は以下の通りです。
1. サポートカー費用
レンタカー代 38,605円
ガソリン代 16,410円
高速代 12,480円
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合計 67,495円
2. サポート費用(飲食補給物等)
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合計 12,618円
3. 撮影費用
wifiレンタル代 2,931円
GPS用SIMカード 1,780円
カーソケット代 676円
伝承館入館料 2,000円
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合計 7,387円
4. 宿泊費用(2名分)
3/7 飯岡温泉 グロリア九十九里浜 8,000円
3/11 アイルーム南三陸 11,000円
3/12 石巻グランドホテル 11,000円
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合計 30,000円
5. サポーターへの謝礼として
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合計 20,000円
6. リターンDVD編集費用と郵送費用
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合計 44,780円
以上、1~6の総計で182,280円となります。
【リターンの発送時期について】
今後なるべく早い時期に、プロジェクト期間中に撮影した動画や写真の編集作業に取りかかります。
編集が終わりDVDが完成し次第、発送したいと思いますが、編集作業には時間を要しますので、当初の予定通り5月中の発送が見込まれますのでご容赦下さい。
【今後について】
今回のプロジェクトが完成した事により、今後は11月に予定している、自身2度目の台湾一周ランニングに向けて準備を進めて参りたいと思っています。
依然としてコロナ禍の状況で、不透明な部分が多いですが、また皆で手を取り合い、笑い合える日が来る事を信じて臨みたいと思います。
「走る事で日本と台湾の友好を深化させたい」プロジェクトは、11月のイベントが成功してこそ、初めて完結するものと思っております。
詳細につきましてはこの新着情報ページでも随時アップデートしていきたいと思いますので、引き続きご理解とご協力、並びにご支援を賜れたら幸いに思います。
今後ともよろしくお願いします。
關家良一