
支援総額
目標金額 700,000円
- 支援者
- 43人
- 募集終了日
- 2016年1月12日
石鹸とプルタブの物語
2011年3月11日、東北を襲った大地震とそのあとの大津波は私たちにとって忘れられない事件です。しかしこの年にはアジアでもいくつもの大きなサイクロンの被害がありました。そのひとつがフィリピンのサイクロンで、カマルフリーダがそれまで活動していた南インドのスラムや不可触民カースト部落での活動に加えてフィリピンのスラムに暮らす子どもたちや女性に支援の手を差し伸べたい、と思い始めた年でもあります。
この年の12月には南インドのタミルナードゥ州をサイクロンが襲いました。そしてカマルフリーダの駐在員が住んでいたオーロヴィルという町も大きな被害をうけたのです。苦労してつくった石鹸が被害をうけるのではないかと悶々とする日々でしたが幸い大洪水でも石鹸は無事でした。それでも現地駐在の和田真理子の奮闘の甲斐あってようやく石鹸が初めて日本に到着したのは2012年の1月下旬でした。初めてインドから石鹸を輸入しようとカマルフリーダの理事である恵美子コタリが考え始めたのはそれより10年前のことです。石鹸の輸入についての研究をはじめたのは2010年でした。それからようやく輸入できるまでに2年がかりでした。
<石鹸を型からとりだして切っているところ>
みつけた石鹸はとにかく原始的なやり方でつくられていました。火を一切使っておらず出来るだけたくさんの人を雇うためにオートメーション化は一切されていません。しかし肌によいことは実証済みでした。ご存知のように加熱するとオイルは酸化してしまいます。コールド製法でとても簡単な作り方をしているということは逆に安心といえる作り方でした。石鹸にいれるすべての成分をステンレスの桶にカップで計ってひしゃくでよく混ぜます。混ぜたらそれを木の型に流し込みます。そして2日ほどおいておくと固まります。型から抜いてさらに2週間ほど寝かせてからカットします。これだけの工程なのでとてもシンプルです。工場でオートメ化されていないので完全な注文生産でとてもぜいたくな品です。一度この石鹸をつかってしまうとほかの石鹸に戻りたくなくなるというのが使用者の方々の反応です。この石鹸は日本の薬事法に基づいた品質と成分チェックを受け、正規ルートで南インドから輸入されたものです。成分分析は100%までおこなわれ、一個ずつ化粧品輸入会社が品質チェックをしてくれています。
<ニームオイルなどを柄杓で混ぜているところ>
<学校で友達と遊ぶレンレン(右)>
次にカマル・フリーダが輸入しているプルタブでできたフェアトレードバッグについてお話します。これはマニラのスモーキーマウンテンに住む女性たちが制作しています。収益はスモーキーマウンテンの子供たちの学校運営に充てられています。 これをつくるのにとにかく人力がかかっています。アルミの缶を集めます。そこから一個ずつプルリングをはずします。それを石鹸であらいます。次に柔らかいハンマーでたたいてぎざぎざをなくしてスムーズにします。それからやすりをかけてさらにスムーズにします。これではじめてクロシェ編みの糸で編んでいくことができるようになります。編む技術も指導されていますが、上手下手があるので適性がある女性だけが選ばれます。編むのも半日から一日がかりです。できたものを一点一点チェックするスタッフがいます。そうやってできたのがプルタブバッグです。

この収益がスモーキーマウンテンで小学校を運営しているPCFというカマルフリーダの提携NGOの運営費の一部になります。お母さんたちはプルタブバッグをつくることで「適正」と考えられる賃金を得ます。それを貯めて子どもたちの食費や教育にまわすことができます。でも学校の運営費はプルタブバッグの売上で30%程度しか賄えません。ほかは寄付金でまかなっています。でも子どもたちにとってはここは天国です。一日3回の食事がでて、制服や文房具まで無料で提供されて、おまけにマイクロバスで送り迎えしてもらえます。休みなしで学校にくると、両親には缶づめのプレゼントがあります。逆にいうと、それほどしないと子どもたちを廃品回収の作業から抜け出させるのは不可能なのです。

上の写真左上はレンレンです。みんなスモーキーマウンテン出身の子どもたちですが、この小学校では子どもたちが幸せそうです。前のニューズレターで彼女の家の前でとった写真を載せましたが、この子たちの家にかえると状況は様変わりします。レンレンやこの子どもたちはスモーキーマウンテンの学校で小学校を終え、今はブラカン州の移住先のバティアで中学に通っています。スモーキーマウンテンにいたとき、この子たちの皮膚はまるで象の皮膚のように固くざらざらしていました。ぜんそくもありました。今バティアでは子どもたちは元気いっぱいです。なんとかこの子のような子どもたちがスラムにもどらずにバティアで健康な生活を営めるようになってほしいと願っています。<写真下はバティアで暮らす幸せいっぱいの子どもたち。この笑顔をいつまでも、そして健康に成長していってほしいと願っています>


リターン
3,000円
子ども達からの感謝状とニューズレター
元気になった現地の子供たちからの感謝状と年4回のニューズレターとお送りします。
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年1月
5,000円

更紗のコットンの衣装袋
カマルフリーダが南インドで支援しているNGOから特別に製作してもらった更紗のコットンの衣装袋。旅行のときの洋服入れやバッグの中に入れてインナーバッグとして使ったりできます。
- 申込数
- 37
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年1月
3,000円
子ども達からの感謝状とニューズレター
元気になった現地の子供たちからの感謝状と年4回のニューズレターとお送りします。
- 申込数
- 22
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年1月
5,000円

更紗のコットンの衣装袋
カマルフリーダが南インドで支援しているNGOから特別に製作してもらった更紗のコットンの衣装袋。旅行のときの洋服入れやバッグの中に入れてインナーバッグとして使ったりできます。
- 申込数
- 37
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年1月

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