プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

農村で暮らすスラム出身の3000世帯、15000人ほぼ全員が栄養失調に。まずは1000人の各家庭菜園で、野菜作りと野菜スナック作りを指導します!

 

はじめまして、NPOの法人カマルフリーダの西村と申します。私たちは開発途上国の貧困にあえぐ人々に経済的な自立を図る手助けをしています。カマルフリーダの活動する地域のひとつ、フィリピンマニラでは、世界で最も劣悪な環境と言われるスモーキーマウンテンがあります。そこで暮らしていた人々が多くいたのですが、行政が出した立退き令によって、3年前に新しくできた農村地区に約3000世帯が移住をしました。しかし、田舎で仕事がなく、また、これまでほとんど野菜を食べてこなかったため、ほぼ全員が栄養失調に。

 

問題解決のためには、生活を成り立たせるために安定して収入が得られて、且つ栄養失調も解決することが重要です。そこで、家のスペースでもできる家庭菜園、作った野菜をスナックに加工する技術を教えることで、野菜がない時期でも栄養が取れて、それを外に売りにいけるようにしたいと思っています。

 

まずは6ヶ月、400~500世帯を対象にこの取組を行いたいと思っています。半年間の運営もかなりのコストがかかります。プロジェクト実現のため、皆さまのご協力、どうぞよろしくお願いいたします!

 

(スモーキーマウンテンの炭焼き小屋近くに住んでいた子供たち。カマルフリーダの現地事務局長デイヴ・ボックマンと)

 

 

世界最悪の環境「スモーキーマウンテン」で暮らすフィリピンの子ども達

 

フィリピンの首都マニラには、世界でも最も劣悪なスラムのひとつといわれるスモーキーマウンテンがあります。ごみが自然発火していつも有害な煙が出続けているこの環境では、健康被害が深刻で、40代を過ぎる頃には多くの人が亡くなってしまいます。

 

また、毎年のモンスーンの影響による豪雨や台風で、甚大な被害がでて人も亡くなるケースが多く、行政は強制的にここで生きる人々を立ち退かせることを決定したのが今から3年前のことでした。

 

(この女の子は有害物質を24時間焼いている炭焼き場に近い場所で釘をひろって生活をたてています。)

 

 


(廃品回収車に飛び乗ってゴミをあさる子どもたち。後ろを走る車のなかから撮影。未だにこのような子どもたちがマニラのスラム近くでは多く見受けられます)

 

スラム暮らしで野菜をほとんど食べてこなかったため、移住した15000人ほぼ全員が栄養失調になってしまっています。

 

スモーキーマウンテンから立ち退いた人はマニラから1時間半ほどの農村に移住して生活を始めています。約3年前にスラム居住者を移住させるために作った新居住区で、現在3000世帯、約15000人の、元スラム居住者しか住んでいない場所です。

 

もともと廃品回収をして生計を立てていた彼らは農村に来ても仕事がなく、生活の苦しさに拍車がかかる一方です。ほぼ全員が飢餓や栄養失調に陥っているという問題を抱えています。野菜は高いのでほとんど食べてこなかったために、バランスのとれた食事で栄養をとることが重要だと理解している人もいないのです。

 

(マニラのスモーキーマウンテン地区でごみあさりをする子供たち。彼らは学校にいっていません。)

 

しかし、幸いなことに空気がキレイで、おいしい野菜も作れる環境に移住することができたのです。であれば、各家庭の裏庭で野菜を栽培して栄養補給できるようにすれば良いのではないか、というアイデアが生まれたのです。

 

 

 

安定した収入と健康ともたらす野菜栽培、そして長期保存・外へ売りにいけるように加工した野菜スナックづくりを教えます!

 

「野菜を作ろう!」といっても、ゴミ山で廃品回収をして生計を立ててきた彼らには野菜を作る知識はゼロ。また、各家庭で栽培できるようにしないといけないため、畑の土地の確保は困難です。そこで、わたしたちカマルフリーダのスタッフと、専門の技術スタッフのちからも借りて、それぞれの家のちょっとしたスペースを利用してできる家庭菜園を、各世帯につくります。今回の取り組みは400~500世帯を対象におこないます。

 

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(家の裏に作った家庭菜園の様子)

 

家庭菜園ができれば家庭用の食料も確保でき、ちょっと食べるだけでも栄養不足はだいぶ改善することができます。そして、つくった野菜をスナック菓子として加工します!野菜がとれない期間中でも食べれるように長期保存できるようにすること、加工した商品を売ることで現金収入を得れるようにしていくことが目標です!

 

そのためにも、各家庭のお母さんを対象に現地の技術スタッフから、野菜作りや、スナックへの加工づくりを習わなくてはなりません。これを指導するプロジェクトは、来年から本格的に、そして長期的に実施を予定しています。

 

 

カマルフリーダと現地技術スタッフが、お母さんに、野菜の作り方、スナックの作り方を6ヶ月かけて指導します。

 

このプロジェクトをうまくいくようにする方法として大事なのは、「いかに家族全員を巻き込むか」がポイントになってきます。例えば自分の子どもが野菜作りに関わると、それがきっかけで親も家庭菜園に興味を持ち始めます。そこから徐々に私たちが指導に入っていき、それぞれの野菜の育て方や土壌や、有機肥料とそれに適した野菜は何か、というところまで野菜の栽培方法を詳しく教えていきます。

 

スナックづくりは、例えば採れたての新鮮なバナナやパパイヤ、マンゴーを使ったスナックをつくります。場所は近くの学校を借りて指導を行うのですが、6ヶ月間ほどの間で、スナックづくりを覚えてもらい、各家庭が自立して稼いていける第一歩を踏み出してもらうことを考えています。

 

 

栄養不足で、成長が止まってしまう子ども達。稼ぎがなく、結局劣悪な環境に戻ってしまう家族達。いち早く、負の連鎖を断ち切りたい。

 

私たちはできるかぎり、野菜作り・スナックづくりを現地に根付かせたいと思っています。なぜかというと、やはり仕事がない状況が続くと、生活ができないため、どうしても元の都会に戻っていかざるを得ない状況があります。

 

スモーキーマウンテンのある劣悪な環境のから脱出しなければ成人するまでに確実に病気になるし、栄養失調で成長も止まってしまいます。例えばフィリピンの12歳の子どもの平均身長は155cmですが、126cmしか身長がない女の子がこの居住区にいます。子ども達の身長を調べましたが、平均身長でも144cmと基準を大きく下回っています。

 

この子たちから将来の希望を奪わずに、学校にいき、健康に育ってくれることを願って、いち早くこのプロジェクトが始めたい。このような栄養失調に苦しんでいた状況にもう一度この子たちを戻すことはできません。そう思っています。

 

 

プロジェクト実現のために、皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いします。

 

意を決してマニラのスラムを脱出して、子どもたちに明るい未来を与えようとした家族に、安定した稼ぎと健康を届けることができれば、明るい顔をしているこの子たちの未来をつくっていくことができるのです。

 

既にテスト的に取り組みは始まっています。100家族を対象にカマルフリーダの指導でこのプロジェクトが始まっています。参加した世帯では、毎月、1100フィリピンペソ(約2200円)の市場価値のある野菜をつくることができるようになりました。月収で買える以上の野菜を獲得ができたことになります。

 

平均世帯収入10000フィリピンペソ(月2万円)未満の元スラム居住者の家庭の収入を削ることなく、良好な健常状態にもっていくことが可能です!農村で暮らす3000世帯の飢餓、栄養失調をなくしたい。お母さんが自分で作った野菜、スナックを外に売りにでかけられるようになれば経済的な自立も促せます。良い循環をつくるその一歩を踏み出すために、皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします!


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