
支援総額
目標金額 1,500,000円
- 支援者
- 114人
- 募集終了日
- 2021年12月24日
「原爆、忘れまじ」第三集から 「ふたたび許すまじ」
K・Aさん
(当時二十歳)
私は長崎で被爆した者です。6人家族で静かで平和な家族でしたが、一瞬にして一人ぼっちになりました。私は幸い投下中心地から三キロ地点におりましたが、家は中心地から六キロ隣の町に住んでいました。
父は大学病院の方へ勤めに行ってそのまま行方不明です。母と弟二人(十二歳)(六歳)は、投下の翌日会いましたが、着ているものはボロボロで、緑色のシャツが黄色に変色していて、原爆のすごさを表していました。妹(十六歳)は女学校の三年生で挺身隊に行っていましたが、行方不明です。私は(二十歳)挺身隊が解除され徴用として働かされていました。その場所が三キロ地点であったので助かったわけです。
母と弟二人は、三日程たってから体がだるいだるいと言い出し、水を三人ともよく求めました。上の弟だけ頭に火傷をして水ぶくれをおこしてブヨブヨになっていました。久留米の海軍病院から医者や看護婦が来ていましたが、薬という薬はありませんでした。火傷の場合、新聞紙をぬらして傷の上に貼る位の事しかやってくれません。それでその上にハエが卵を産みつけて、翌日には蛆がウヨウヨ、顔をそむけたくなる有り様でした。
父と妹をさがしに毎日歩きました。何処にも頭がない人、目をむいた人、ポンポンにお腹がふくれた人、むごたらしくて、修羅場いや地獄絵を見る思いでした。下の弟が4日位から下痢がひどくなり、水を欲しがる回数もふえて、水を汲みに行って戻ってみると、ニコッと笑って息が絶えていました。(当時を思い出して今でも涙がでます)それをそばにいた弟が、「お姉ちゃん、僕も生き苦しくなった。僕、戦争に行けなかったのが残念だった。お父ちゃん、お母ちゃん、お姉ちゃん(下の妹の事)弘裕(下の弟の事)の仇さとってね。僕死にたくない」と言ったかと思ったら、そのまま息が絶えてしまいました。
それから30分位後に母が「絹ちゃん、立派な女になってね」と言って息絶えました。その瞬間ボーッとなってしましました。
その夜は三人の死体と一夜を明かし、私は母の死体にしがみついて、眠ることは出来ませんでした。翌朝三つの担架が出ていく時、私も一緒に死にたい気持ちでした。トタンの板の上に並べられて、重油をかけられ、物を焼くようにして始末されました。
呆然とした日が何日も続きましたが、父と妹をさがしました。
そこで戦争というものに矛盾を感じ、世の中のしくみを調べました。そして41年、いろいろな事がありました。思えば、私たちの被爆者を取り巻く情勢は決して甘くはないのです。
現在も、あの当時と同じようになりつつあり、きなくさい臭いがしてなりません。軍事優先、医療、福祉、文教の予算が削られています。
再び、被爆者をつくらない保障はどこにありますか。私達被爆者は、核の恐ろしさを身に受けた生き証人として、生ある限り訴えつづけます。
リターン
3,000円
3,000|応援コース
・感謝の気持ちを込めてお手紙を送らせていただきます。
・リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はクラウドファンディング手数料やリターン費用を除き、「原爆、忘れまじ」の制作費用に充てることができます。
- 申込数
- 18
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年8月
5,000円

5,000|「原爆、忘れまじ」セットコース
・復刻したこの7冊に、あらたに作成する解説冊子を加えた8冊を箱入り書籍として制作します。
・5,000円を一口として、一口につき8冊箱入り書籍1セットをお送りいたします。二口のご支援であれば、箱入り書籍2セットとなります。
・ご支援いただいた全ての方に、解説冊子編集委員会から編集中定期報告(毎月予定)を送ります。亡くなった被爆者の方が残された資料や掲載されなかった証言などを、編集中の議論を紹介しながら報告します。
・編集委員会に寄せられた支援者のお便りもご了解を得て解説冊子に加えさせていただきたいと考えています。
- 申込数
- 45
- 在庫数
- 955
- 発送完了予定月
- 2022年8月
3,000円
3,000|応援コース
・感謝の気持ちを込めてお手紙を送らせていただきます。
・リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はクラウドファンディング手数料やリターン費用を除き、「原爆、忘れまじ」の制作費用に充てることができます。
- 申込数
- 18
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年8月
5,000円

5,000|「原爆、忘れまじ」セットコース
・復刻したこの7冊に、あらたに作成する解説冊子を加えた8冊を箱入り書籍として制作します。
・5,000円を一口として、一口につき8冊箱入り書籍1セットをお送りいたします。二口のご支援であれば、箱入り書籍2セットとなります。
・ご支援いただいた全ての方に、解説冊子編集委員会から編集中定期報告(毎月予定)を送ります。亡くなった被爆者の方が残された資料や掲載されなかった証言などを、編集中の議論を紹介しながら報告します。
・編集委員会に寄せられた支援者のお便りもご了解を得て解説冊子に加えさせていただきたいと考えています。
- 申込数
- 45
- 在庫数
- 955
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