(育て上げネット工藤さんのブログから)

僕が大学一年生の夏休み、アメリカ旅行から帰って
すぐさまオーストラリアに旅しにいきました。まだテレホーダイが
出たばかりの頃(なんと23:00-8:00までネットつなぎたい放題!)チャットで
いろんなひとと話をしているなかで、オーストラリア留学中のひとが
いました。


遊びにおいでよ、といってもらえたので、「じゃあ、行こうかな」と
シドニーへ。いまのように写真を簡単に送れるといった環境でなかったので
ICQで個別に話をしつつ、相互確認したりしてました。
まずはシドニーに行って遊んでいたわけですが、そのチャットのなかには
ウーロンゴンという都市に留学しているひともいたので、そちらにも
行ってみようかなと気軽な気持ちで。


するとそこでは留学生国別対抗ワールドカップ(自主開催)がなされて
いて、僕もあれよあれよと日本人留学生のチームに入れてもらい
各国からの留学生と対戦しました(欧州選抜が強かった記憶が・・・)。
ほんの数日の滞在でしたが、みんなが自宅に泊めてくれて
歓迎パーティーもしてくれて、愉快で楽しい時間を過ごしました。


それから1年半後、僕は日本の大学を中退して、アメリカのシアトルへ。
オーストラリアで出会った友人らとは疎遠となりました。
留学から帰国して、いまの事業の前身となる活動をしていた頃
そのオーストラリアの友人らが、日本でフットサルチームを
作っているというのですぐに参画。20代前半だったので、毎週土日、
一日に2大会と、いまからすればふざけたペースでボールを蹴って
いました。


そのチームの中心メンバーのひとりに、としさんという
一つ年上の、非常に面倒見のよいひとがいます。
もともとは熊本のお菓子屋の跡取りで、留学終了後、修行という
ことで東京に出られていました。しばらくして、地元熊本に
戻られて社長に就任。


一度、熊本に講演へ出かけたときに食事をさせてもらったのですが
そこからしばらくは特に連絡することもなく。
しばらくぶりに出会うきっかけとなったのがfacebookで、東京に
出張されることも多いということで再開することに。互いの近況を
伝えているなかで、お菓子の卸売り業である、まるや商事グループと
協働事業をしたいね、という話に。


それから何度か会って話をして、一緒に食事をさせていただいても
話が合わない、合わない(笑)
これは、としさんがどうというより、そもそも一般的に
NPOはマイナーな法人格であり(ボランティアだと思っていたようで・・・)
さらに、厳しい環境にある子どもたちや若者を応援するといっても
なかなかピンときません。


かなり粘り強く説明をして、なぜ僕がこの事業をしているのか。
それは社会的な意味において、としさんとどう関係があるのか。
僕らはともに子どもがいるわけだけれど、彼ら/彼女らの未来を
少しでもよくしたい、云々。
いろいろ思案した結果、安直かもしれませんが、シンプルに


・九州食材を使った、子どもたちに安心・安全な食材を広げる
・その売り上げの一部を寄付にする
・寄付は子どもたちを支えるNPOにする
・最初は小さくやってみてスケールを出していく
・スケールはNPOのパートナー数のみならず、九州食材を扱う
 企業を巻き込んでいく

としました。ただ、構想はあっても、僕らにはそれだけの
投資をする資金がありません。そこで、僕が取り組んでいた
クラウドファンディングの説明をして、それで投資を募って
みてはどうだろうかと提案しました。


なんで商品がないのにお金を出すひとがいるの?
本当に資金は集まるの?
通常の商いでは理解できないんだけど。
と、普段は結構当たり前にクラウドファンディングの話を
していますが、なかなか仕組みなども伝えきれず、あるときは


「あのクラウドなんとかファンディングなんだけどさ」と
間に何かはいっちゃっていたこともありました(笑)
何はともあれ由緒あるお菓子業ですし、地場の食材ネットワーク
も多分にあります。クラウドファンディングへの投資に対する
成約時の商品は、まさに、みんなに食べてもらいたい
ものにしよう!となりました。


最終的には、としさんと、同じく福岡でお菓子を中心とした
事業を営んでいる弟の邦くん( 藤井食品販売を巻き込んでプロジェクト開始。
お二人には立川の事務所まで来ていただき、マクロ的な
視点から子どもたちの状況を説明するとともに、現場の
スタッフともコミュニケーションをとってもらいました。


僕らは寄付が入ればいいというわけではなく、安心・安全食材の
価値とともに広く、そのお菓子を知ってもらいたいですし、
としさん、邦くんにも日本社会における子どもたちの実情を
理解してもらってともに歩んでいきたいからです。


そして一昨日、そのチャレンジサイトが立ち上がりました!
邦くんが前面に、としさんがバックアップという体制で
僕も当然お手伝いを。


その宣言文が本当に素晴らしいんです。
変な話、僕ら講演や取材に多少慣れていると、こういう
コメントに近いものが即興で作れてしまうのではないかと
思っていたのですが、やはり、全然違う。作れないということが
わかりました。


九州は熊本と福岡でお菓子卸行を営む若き社長兄弟が
社会課題やNPO、クラウドファンディングに出会ったら
どうなるのか。
多くの中小企業の経営者が、としさん、邦くんのように
「クラウドなんとかファンディング」といいながらも


よしやろう!の決断からぶれずにこのように立ち上がって
くださったら、本当に社会は前進していくと思います。
ぜひ、一読ください!


子供達を支援する寄付サイト「九州発!TABEKIFU」
https://readyfor.jp/projects/766

 

工藤さんのブログ
http://ameblo.jp/sodateage-kudo/entry-11622237053.html
 

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