【小網　文香３】向き合う

私は子育てをして行く中で、自分の子どもと「向き合う」という事の大切さを考えるようになりました。
「向き合う」というのはただ単に、「欲しいと言っているから与える」、
とか、「自由という名の放置」ではなく、もっと奥深く、
「その人の、その子の個性をしっかり観察して、理解しようと努めること」だと私は思いました。

不安だらけの育児で頭でっかちだった私には、目の前の泣いている娘のサインを、得た知識や情報と照らし合わせるだけの「作業」になっていたように思います。今考えるとそれは「向き合う」ではなかったのです。

でも「向き合う」というのは本当に難しい事で、言葉の話せる大人でも、100%その人を理解することなんてできないですよね。
ましてや、初めての経験、赤ちゃんとのコミュニケーションは、私にとっては未知でした…

家庭という限られた環境で近すぎて見えなかった事が、周りの先輩ママさん達や、保育士さんの目が加わる事により少し自分の子どもを客観的に見れるようにり、向き合う事の重要性を気づく事ができたのかもしれません。

それからは少し肩の力が抜けて、
前より育児に前向きに、そして何より楽しい、と笑える時間が生活の中に溢れて来ました。

だから今、育児に葛藤している方々に
今度は私が何か力になれる事があるのではないかと思うのです。