手話未経験者がInstagramの手話動画投稿で学んだこと

SHIONOGI公式SNSの運用を担当しております、広報部の角﨑です。

昨年度より、医療機関にて使える簡単な手話を紹介するシリーズをInstagramに投稿し始めました。病院・診療所・薬局などの医療機関は聞こえない人・聞こえにくい人にとってコミュニケーションをとるのに難しさを感じる場所の一つだと言われています。そこで医療従事者も含む多くのユーザーが集まるSNS上で、気軽に見てもらえるような手話動画を投稿しようと考えたのがスタートのきっかけでした。

Instagramの動画で手話を紹介しているのは、以前の新着情報にも登場した原さんです。

紹介する手話を選び、撮影している際に、手話未経験の私が気づいたことを書かせていただきます。

・ 口元の動きと表情も手話のうち

“手話”は手の動きだけで完結すると大きな勘違いをしていました。手の動きがメインではありますが、細かなニュアンスを伝えるためには口元の動きと表情が情報の伝達に重要な役割を果たすのだと学びました。例えば、“痛い”の手話は表情で痛みの程度を情報として付け加えることができます。痛みが強い場合にはよりこわばった表情をします。

・ 手話も会話でもミスコミュニケーションを防ぐためにはより具体的に

こちらは原さんから教えてもらい、なるほどと思った学びです。人と会う時に“9時15分前に待ち合わせ”と約束したとします。この時の集合時刻は8時45分、あるいは9時15分の直前とも解釈ができてしまい、想定していた時刻に待ち合わせができなくなってしまいます。手話でも会話でも“〇〇分前に待ち合わせ”と伝えるのではなく、〇時〇分といったような具体的な時刻を伝えることでミスコミュニケーションを防ぐことができます。

普段使っているコミュニケーション手段とは異なる手話を通じて、改めて「伝える・伝わる」ことの奥深さを知ったような気がします。

情報を発信する側も、正しく伝わるようにするためにはどう発信すればいいのか、よく考えて工夫する必要があります。そのための一歩として、受け取り手のことをよく知ることがとても大事だと思います。

聴覚障がいのある方が医療機関において抱える困りごとを、未来の医療従事者に向けて啓発漫画をお届けするクラファン活動を通じて知っていただけますように！

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