ネパールの子どもたちを笑顔に！差別と障害で苦しむ患者さんのために医療チームを派遣！

こんにちは。須原です。

今日は少し残念なお知らせです。

当初、30,000円の引換券を35個、用意しておりましたが、これを15個に変更させていただきました。

ここにきてネパールの治安がやや不安定になってきており、患者さんが手術を行なう病院のある町まで来られなくなる可能性が出てきてしまいました。
これにより、例年に比べて手術を受けられる患者さんの数が減るかもしれないため、残念ですが引換券の数を減らさざるを得ませんでした

ネパールは2009年に王様が退位し、王制から民主共和制に移行しました。これに伴って新しい憲法の制定手続きに入ったのですが、それから5年近くが経った今も、新しい憲法は作成されていません。

制憲議会選挙は2010年ごろから何度も計画されては、政党間の調整がうまくいかずに期限切れと延期を繰り返してきました。その制憲議会選挙が、医療チーム派遣の数日前となる11月19日に予定されています。この日程が告知されたのは今年の7月。

既に医療チームが派遣スケジュールを定め、その予定に沿って患者さんへの呼びかけや日本国内での準備を進めていた時期です。

秩序だった選挙が行われる日本では想像しにくいことですが、世界では選挙の際に治安が急激に悪化したり、支持政党が違うグループ同士の衝突が大きなトラブルに発展したりすることが珍しくありません。

ネパールも残念ながらその例にもれず、過去に数回、制憲議会選挙が行われるとされていた期日の近くになると、各政党の支持者がそれぞれの主張を通すため、バンダと呼ばれる道路封鎖を頻繁に起こしました。

バンダが行なわれると、緊急車両以外の車はバスなどの公共交通機関までをも含め、通行できなくなります。

患者さんは全国から集まってくるので、バンダが行なわれない地域やバンダを避けて移動ができる地域の患者さんは、病院に来ることができます。
しかし、バンダが行なわれる地域を通過する患者さんは、病院まで来ることができなくなってしまうことが予想されます。

最悪の状況を想定し、支援者の皆様のお名前やお写真付きの鏡をお渡しできると考えられる患者さんの数を検討した結果、鏡のプレゼントが含まれている引換券の数は、合計20個と改めさせていただきました。

現在のところ、選挙を挟んだ数日間のバンダが懸念されています。
患者さんが手術のための移動を始めるであろう時期には状況が落ち着き、ひとりでも多くの患者さんが、治療を受けに来られることを願っています。

このような状況ではありますが、医療チームは予定通りに渡航するため、手術実施に向けて準備を進めています。

あと5日と残り少なくなってきましたが、最後まで応援のほどよろしくお願いします。