バングラデシュで現地人が挑む！農村地域でのゴミ教育とソーシャルビジネスの開発！

こんにちは！GCCコーディネーターの藤野です。


とうとうReadyforでのクラウドファンディング期間も9日となりました。ご支援、ご協力を頂きました皆様、誠にありがとうございます！引き続き、皆様のお力添え、何卒宜しくお願い申し上げます。


本日ですが、農村部の貧困問題の課題に対して、ゴミを使った農村部でも可能な堆肥ビジネスの可能性についてレポートさせて頂きます。

(エクラスプール村での農業の様子)

バングラデシュ農林省の統計データーによると、バングラデシュ国内の全人口の62％もの人々が従事しています。農村部と貧困問題はとても密接な関係で、バングラデシュの貧困層の実に85％の人々は農村地域に住んでいると言われています。

農村部（農家）が対峙している貧困問題には様々な要因があります。農村部での雇用の不足であったり、農家の収入を不当に搾取するミドルマンと呼ばれる中間卸業者の存在とも言われています。

また、「化学肥料」が農家の収入を圧迫している事実もあるのです。

背景として、バングラデシュの農家は乏しいため、化学肥料を買うことができない人も多いです。また、化学肥料を使うことができる農家の農地でも、化学肥料や農薬の費用が生産コストを高めて、農家の利益を大きく圧迫しているのが事実です。

また、化学肥料を使ったとしても、使うことにより、土地が痩せてしまって、収穫量が落ちてしまう（つまり収入が減る）などということが起こります。

つまり農家の収入の改善の為には、高価な化学肥料の量を減らして、さらに土壌改善による収穫量を増やす必要があるのです。

これの課題を解決してくれるのが、「ゴミから作るコンポスト（堆肥）」を考えています。

(農村でのコンポスト作り)

これは、ゴミから作るため、化学肥料より安く作れます。また、堆肥により、農地がより栄養分を蓄えることができ、土地が豊かになり、収穫量が減りません。収穫量が増え、農家の収入が増えるのです。

また、ゴミは生活していれば必ず出ます。

そのゴミを利用して、材料費をかけずに、コンポストを作り、販売ができれば、収益も得ることができます。

このプロジェクトでは、まずは学校から排出される果物の皮や落ち葉、紙などを使ってオーガニック肥料を作り、ゆくゆくは、学校以外にも生徒の家庭などを巻き込みたいと考えています！

今回は生産を行って、その堆肥の品質をチェック、さらに可能であれば農家へのテスト使用などを行って、ビジネスとして成り立つかの実証を行いたいです。

現在あるものを利用し、さらに、他の社会問題を解決するソーシャルビジネスを確立することを目指して行きたいと思います。

引き続き、ご支援・ご協力のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

2013年6月20日Dhaka / Bangladesh