【最終報告】「OPENJAPAN」より御礼のメッセージ

 

 

令和3年8月豪雨災害支援基金にご支援いただいた皆様へ　　　

 

READYFOR×ボラサポ災害支援基金事務局です。

頂いたご支援により、活動を実施していた「一般社団法人　OPENJAPAN」様より、ご支援者に向けて最終報告書が届きました。

 

寄付者の皆様へのメッセージ、そして、現地の様子や、いまだ続く復旧の様子が書かれておりますので、ご一読下さい。

 

【お礼のメッセージ】

皆様のご支援により地域の支援交流拠点の運営、物資配布や炊き出し、資機材の貸し出し、一般ボランティアの方では対応が困難な家屋内での大工系案件の対応を行うことができました。

 

それにより、2年で2度目の水害が起きたなか、被災された方に対し、家屋再生から生活再建に繋げることができました。また、大量の土砂撤去に際し、重機やダンプを使用しての効率的な作業を行うことができました。

 

地元ボランティアの方々への知識や技術の伝承を行うことによって、長期的な支援体制構築ができました。ご支援ありがとうございました。

 

 

【活動名】

被災地における被災者とコミュニティのための緊急救援活動 

 

【主に行った活動の種類】

被災家屋の復旧に関する専門技術系支援

 

 【活動期間】

2021/8/21～2022/2/14

 

【活動の概要】

※佐賀県大町町を拠点に、大町町役場、大町町社会福祉協議会、大町町防災交流拠点Peri.を中心とした共同連携体制の構築。

・大町町全地区の災害ボランティアセンターでは対応が困難な技術系案件の窓口対応。

・技術系連携団体との連絡調整、現場調査、現場対応の実施。地域の支援交流拠点として、下潟公民館の運営、物資配布、炊き出し、資機材の貸し出しを行った。

・現場対応やニーズ調査、訪問活動等を通し、心身の健康面調査を実施。医療、福祉へ繋げた。大町町社会福祉協議会との共催にて技術系講習会開催と、それによる地元への技術伝承を図った。

※武雄市において、武雄市災害ボランティアセンターから派遣される一般ボランティアとの技術系協働作業、重機案件対応。

・佐賀県内の技術系案件のニーズ、マッチング調整を地元中間支援組織（SPF）と共に実施。現場対応を行った。

 

【支援対象者実人数（単位：人）】

400人

【支援対象者延べ人数（単位：人日）】

3870人日

 

【本助成金による活動の成果】

2年前の水害からのリフォーム、新築を終えたばかりの被災世帯も多く、金銭的、精神的負担が大きいことから、各被災者の生活環境等に配慮したきめ細かなニーズ調査を地元社会福祉協議会と共同で行った。

 

それにより、家屋の再生、生活再建への支援に繋げることができた。技術系災害支援団体の拠点ベースを作り、情報の一元化、作業の均一化を進め、漏れ、ムラのない支援に繋がった。

 

コロナ禍における災害対応として外部支援者が限られるなか、地元一般ボランティアへ現場でのOJTにより、技術の伝承、スキルアップを図ることができた。

 

2年前にも利用した地域の公民館を災害支援拠点化することによって、支援物資の配給、地域ニーズの把握、資機材の貸し出し等を行ったことで、コミュニケーションを図ることができ、また、コミュニティ再生へと繋がった。

 

【事業を実施する中で見えてきた課題】

被災された住人さんとの会話の中から、現場の技術系対応と共に、各種支援制度や保険制度などの生活再建に繋がる相談業務が増えた。それらに対応するための、制度や保険等に関する専門知識を有するコーディネーターの不足。技術系案件対応にあたり、技術者の確保、育成、スキルアップを目指す。

 

【今後進めていく取り組みについて】

技術系支援者のニーズマッチング調整、各制度や保険等への知見を持ったコーディネーターの育成