
寄付総額
目標金額 3,000,000円
- 寄付者
- 157人
- 募集終了日
- 2017年8月10日
治療拒否!?
本日のお話は少々長くなってしまいます。それは、あまりにも偶然で、そして、ショッキングだったからです。しばし気を長く持って読んでくだされば幸いです。
水曜日から美容師さんのグループの方々が村でのヘアカットボランティアでいらしていました。悪路で3-4時間、水道もない村へ行って村人たちのヘアカットをしてくださいます。子供がたくさんいる村だからということでこの村への訪問を決めました。こんな村です。

いつもは素敵な美容サロンでお客さんを素敵に仕上げているみなさんが、な~んにもないところではさみとバリカン片手に、子供たちに”おしゃれ”を感じさせてくれています!さすがプロですねぇ。子供たちとの距離が一気に近くなる。

村に到着すると子供たちが続々とやって来て列をなします。
…ん?とその列の中に、顔色の悪い子(Kチャン)が座ってる。光の加減かな?と思いましたが、隣にいる子と比べてもやっぱり違う。気になるので、お母さんに尋ねてみることにしました。
最初はにこやかだったお母さんですが、「Kちゃんの顔色が良くないけど…」と聞き出すといきなり表情が曇ってしまいました。農村地域では時々街から来た人に対してモジモジしてしまうことがありますが、それとも違う様子。
質問に対して少しずつお話はしてくれますが、イマイチ要領が得ない。そして、分かったのが、Kちゃんのお兄ちゃんも貧血らしい。お兄ちゃんを探して会ってみると、かなりの貧血。念のためポータブルのこの器械で調べてみました。結果は正常値の3分の1以下。脾臓も大きくなっていました。(Kちゃんは怖がって逃げちゃった!)

この状況はどう考えてもサラセミア。偶然にボランティアさんを連れてきたこの村で、偶然に見つけ得たKちゃんとお兄ちゃん。「ラッキーだったねぇ。病院へ行きましょう!」という私たちの言葉にお母さんは明らかに不快な表情で「行かない」と言います。「え?治療拒否!?」全く予期しない返答に言葉が詰まりました。「解せないな…。偶然見つかった医療が受けられるってことは嬉しいはずなのに。」と思い、村人をよ~く把握している村長さんにお話を聞いてみることにしました。
そして、分かったのは経済的問題である可能性であること。Kちゃんのお兄ちゃんは7-8年前に一度病院へ行き輸血を受けたことがあるそうです。でも、それ以来行っていない。Kちゃんの村から輸血ができる病院までは何十キロも離れています。交通費+診察+輸血の費用はKちゃん家族にとっては払いきれないほど大きいものです。そして、以前にアップサイトでもお話したことですが、サラセミアの輸血や治療は、一生続くのです。ラオスでは輸血1パックは約1000円。その1000円が無ければ輸血はできません。月収が1万円に満たない人々がたくさんいるラオスにおいて、数か月に1度、いえ、毎月かかるかもしれない1000円はとてつもない大きな金額です。そして、一家に2人もサラセミアの子がいるということが、どれだけの負担になることか。
『病院へは行かない」という予期しなかったお母さんの返答とその表情の理由を考えました。そして、なんとなく予想したのは、「(サラセミアのことは)知らないでいたい…」ってことなのかなと。愛する子供が病気で苦しんでいるのはもちろん辛いはず。だけど、知ったところでどうにもできない。なら知らない方がいい…と? この家族との関わりは始まったばかりです。真意はもちろん分からないけど、何かできるはずです。お母さんの気持ちが変わるよう、少しの望みをかけて病院の電話番号を渡し、私たちも村長さんの電話番号をもらい、連絡を取り合うことから始めることにしました。
病気と分かっていても、望む治療が受けられない状況がある子供たちはたくさんいるのだろうと再認識した時でした。お兄ちゃんはご両親の気持ちを察しているのか、自分の体調のことを話したがりませんでした。そんなお兄ちゃんの背中を思い出しながらの悪路は、Kちゃん一家の医療への距離を尚更感じる時間でした。

ギフト
3,000円

【3千円コース】ご支援のすべてがプロジェクトに使われます。
■ありがとうのフォトレター
■活動報告書
■受領書
- 申込数
- 89
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
10,000円

【1万円コース】ご支援のすべてがプロジェクトに使われます。
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- 79
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