自分の答えに自信が持てない時。

 

それって帰国子女だろうと、何人だろうと、関係なくある、

 

みんなが乗り越える時間なんですね。

 

音楽が世界中に希望をもたらすものだとしたら、

OneYoungWorldは、世界中に自信をもたらすものなのかもしれません。

 

今日は大学生編です。

彼の得た自信とはいったい何だったのでしょう?

 

 

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自分の答えに自信を持っていいんだ

 

◀︎戸田明秀▶︎

 

韓国人の父と日本人の母の間で生まれ、長年中国と韓国で暮らす。

現在は国際基督教大学(ICU)に在学中、交換留学で香港にいる間One Young World 2014年ダブリン・サミットに参加した。

 

 

子供の頃から周りの人たちによく聞かれる質問が一つある。「あなたは自分を何人だと思っているの?」というものだ。ほとんどの幼年期を過ごした中国では中国少年として暮らし、韓国では韓国人、日本では日本人として生きてきた僕は、この質問を受ける度「自分は東アジア人」という答えを返してきた。でもあまりにも同じ質問を受けすぎ、時には「またかよ、めんどくさいな」と思い、流したこともあれば、「実際に何人でなければいけないのか」と考え込む時もあった。

 

 

(十年前、両親と)

 

その影響もあったせいか、僕は高校生の頃、自分のアイデンティティーに自信を持てなかった時期があった。しかし、幼い頃からの僕には夢があった。「東アジア人として、世界に貢献したい」というものだ。

 

その理想を追い続け、母の国である日本で大学生として暮らし始め、国際関係を勉強し、国際会議に参加できる機会なども得た。しかし、やっぱり心の片方では最後まで自信を持てていなかった。自分が理想を追えば追うほど、国際社会で何の国の代表として・何人として活動しているか問い詰められる場合が多かったからだ。

 

そして僕がOne Young Worldに出会えたのもちょうどそのような悩みを抱えて、香港で留学を始めた頃だった。One Young Worldが僕に伝えてくれたメッセージは単純だった。「大丈夫、君の答えに自信を持っていいんだ」ということ。

 

 

 

この場所は、世界190以上の国や地域から来た人たちが違うバックグランドを持って集まる場所だった。このような場所に全ての参加者は、自分がどのような背景からどのような理由でここに来ているかを熱く語った。恐らくこれほど自分自身について熱く語ってる人たちに出会えたのも初めてだった。それに影響を受け、僕も自分自身に関して熱く語った。いや、むしろ、「語らなければ!」と思えざるを得なかった。

 

 

 

 

 

ダブリン・サミットの二日目、元国連事務総長コフィー・アナンさんが話したこの言葉が今でも印象に残っている。

 

“Genuine peace is a sum of many small actions, by many individual people all across the globe.”

(真の平和は地球上にいる一人一人が起こしている、多くの小さなアクションを積み重ねた結果だ。)

 

たしかに、自分は地球規模で見ると70億分の1の存在でしかない。しかし、One Young Worldという小さな地球を通じて、どれほどその一人一人が各自のコミュニティーで自分にしかできないアクションを起こして地球に影響を及ぼしているかを実感した。

 

 

OYWに集まった一人一人は皆異なる背景を背負って来ている。そこで一人一人の参加者と話していると、もはや国籍・民族・性別・宗教などには捉われず、皆自分だからこそできるアクションを起こそうとしている。多様な参加者たちと繋がりができたことで、心の中で一番強く感じたのは「どの国で生まれどうやって生きていようが関係なく、一人一人が世界を動かすアクターなんだ」ということだ。一人一人違う背景を持っているからこそ、自分にしかできないことがある。だからこそ、ここに集まる意義がある。OYWという場が与えられた事により、生まれ持った全く異なる背景を持ち寄り、互いにしかできないことを励まい合える仲間ができる。OYWとは、少なくとも僕にはそういう場だった。恐らくこれからも「君だけの答えを追うのを諦めるな」と言ってくれる仲間ができたことは、OYWで得られた最も大きな財産だ。

 

(One Young Worldを通じてできた大切な仲間たち)

 


One Young Worldは自分の理想に近づく自信を与えてくれた。それによって、僕は以前よりも自分の意見を素直にぶつけられるようになった。それが誰の前であっても、自分の口から発した意見は、世界を変える唯一無二の意見になるかも知れないと思えるようになった。
 

 

 

 

(OYWに参加した翌月、北京で開かれたAPECサミットで各国の首脳に意見をぶつける)

 

 

(OYW2014で得た自信は、OYW2015の東アジア地域代表コーディネーターへ立候補する原動力になった)

 

 

 

3・11の震災の際、世界中のメディアが福島に注目した。しかし、そこに映っていた姿は、テレビや新聞を通じて「見せられた」姿である。福島の人たちには自分たちの口でしか語れない経験がある。特に、最も理想を描きたい歳でもある高校生たちには、震災という絶望の中で描いた自分たちだけの理想や物語があるだろう。そんなことを簡単に口にして良いのだろうかと思わされる時もあると思う。しかし、そういう福島の高校生たちに、「君が出した答えに自信を持っていいんだ」と心から思えるようになってほしい。そういう一人一人の変化が、福島に・日本に・世界に変化を及ぼすと信じている。

 

そして、そういう変化を及ぼすためにも、この投稿を見ている皆様の支援が必要だ。
 

 

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