泰緬鉄道について　その8：泰緬鉄道関連のBC級戦犯裁判

「泰緬鉄道」といえば、戦争中の大勢の犠牲者と、戦後の裁判の問題がついてまわります。

BC級戦犯裁判で死刑判決を受けて法務死した日本軍関係者は、合計で1000人前後と言われます。この泰緬鉄道関連では、起訴された人が120名、有罪とされた人が111人、うち死刑判決が32人にのぼっています。

裁判の対象になったのは、圧倒的に捕虜収容所（工事現場でも捕虜の管理は収容所が担当）関係が多く、工事現場を担当した鉄道隊で起訴され判決を受けた人は少数でした。かといって「悪いのは捕虜収容所、特に看守だった軍属だ」といった単純な話にはなりません。逆に特に看守に半島出身者が多かったからか、「彼らも日本軍国主義の犠牲者だ」といった見解もありますが、確かなことは、戦死された人たちと同様これらの方々もやはり日本のために志願して働いて、その勤務ゆえに戦後に命を落とされたということです。