返礼品の御紹介　『三塔峠を越えて』

旧国鉄の技師だった著者は、軍属として南方へ赴きました。マレー半島を経て泰緬鉄道のタイ側の工事に参加します。
本書は私家版として、ごく少数発行されたようです。しかし、知己の英国人によって英訳されたことで、泰緬鉄道の歴史を日本側から描いたほとんど唯一の英語出版物になります。
当会では、研究用の非売品として本書を復刊しました。その際、著者が出版後に書き込んだ追記や誤植訂正、さらに英語版監修者P.デイビス教授の序文も和訳して加えました。
復刊後3年過ぎ、色々な機会に配布してきたので、そろそろ古本市場に出回っているだろうと、検索してみました。すると、なぜか九州に出物がありました。が、値段を見て、思わずゼロの数をかぞえ直しました（笑）。このクラウドファンディングを応援するために付けてくれたようなお値段です!
それにしても、無償でもらったはずのこの本を、誰が一体いくらで古書店に売ったんでしょうか?私もこの在庫を手に、古本屋をまわってみようかと、一瞬考えてしまいました。