台湾花蓮地震にご支援いただきありがとうございました。
寄付者の皆さまへ
空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”を運営しております、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンです。この度は、台湾花蓮地震 緊急支援にご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。皆さまの温かいご支援により、私たちは発災当初から現在に至るまで、以下のような支援活動を行ってまいりました。
ー台湾花蓮地震 主な支援活動ー
- 発災直後に台湾の提携団体と連携し、花蓮市の被災状況の把握とレスキュー活動を行いました。
- 発災から3日後、日本から国際スタッフが現地に入り支援活動を始めました。
- 被災建物の住人や民間の団体が行っている物資配布所に食料品や生活用品、生理用品、乳幼児に必要な物品等を配布し、市内の被災状況の把握と調査を行いました。
- 震災で行き場を失った犬を保護しているペットカフェにペットフードの支援を行いました。
- 被災建物の住人(およそ2000世帯)を対象に花蓮市内のスーパーマーケットで使用できる商品券2000元の配布を始めました。
- 現地で活動する団体と提携し地震被害の大きかった太魯閣(タロコ)国立公園周辺に住む原住民のグループに心のケアや生活再建サポートの活動を始めました
ー現地でのエピソードー
先日、商品券の配布をお手伝いしていただいた住民の方とお話しする機会がありました。その方は「地震が起きたとき、4階の住居にいて建物が激しく揺れ、屋根や部屋の物に挟まれてしまい、大けがを負いました。肋骨や背中、太ももに痛みが残り、今では以前のように歩いたり、自由に動くことができなくなりました」と話してくれました。今回の地震で、入院生活を送り、筋力も衰えてしまったそうです。配布時にはとても元気そうで、明るく快活な声で話されていたので、その後の話を聞いたときは大変ショックを受けました。
この方は、皆さまからのご支援をお願いした際に使用した写真にも写っていた「天王星ビル」の住人でした。天王星ビルは、地震直後からメディアでも何度も映し出された花蓮地震を象徴する建物です。
また、現地での活動を通じて多くの方々からお話を伺いました。ある消防隊員の方は、「数年前の地震では、危険な建物はすぐに撤去されましたが、今回はできるだけ住人の大切な物を残すために、慎重にレスキューや取り壊しを行いました」と話してくれました。
さらに、天王星ビルの住人を取りまとめていた女性のお話も印象的でした。「地震が落ち着いた後、日本に旅行に行きました。何度も訪れた日本ですが、今回は地震で被災したことがきっかけで、東京都内の防災体験・学習施設に足を運び、地震に関する知識を学びました」と彼女は話してくれました。とても若い女性で、日本がどのように震災に対応してきたのか、特に興味を持たれたようです。
今回の花蓮地震は、地域の観光産業を支える太魯閣国立公園に大きな影響を与え、観光業や地元商店にも打撃を与えました。シャッターが降りたままの店舗が増えており、地域全体の復興はまだまだ道半ばです。
今後も日本の災害緊急支援団体として、現地の復興支援に尽力してまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”台湾花蓮地震 緊急支援特設ページ
https://lp.peace-winds.org/support_taiwan_earthquake
これからもピースウィンズの活動にご関心をお寄せいただけますと幸いです。
ピースウィンズ・ジャパン スタッフ一同





















