
寄付総額
目標金額 3,000,000円
- 寄付者
- 379人
- 募集終了日
- 2021年7月31日
駅伝主将としての理想の姿を追い求めて(杉山魁声)
駅伝主将としての理想の姿を追い求めて
筑波大学 陸上競技部 男子駅伝主将
杉 山 魁 声(すぎやま かいせい)
日頃から僕たち筑波大学・長距離チームに対し、多大なるご支援とご声援を賜り、心より御礼申し上げます。
今年で6回目となるクラウドファンディングですが、既にたくさんの方々からご支援を頂いております。本当にありがとうございます。皆様からご支援と共に送っていただく応援メッセージを拝読する度に、「支援者の皆様に箱根駅伝出場という形で恩返ししたい」と駅伝主将として身が引き締まる思いがします。
春シーズンは、個人として活躍できている学生がいる一方、チームの上半期最大目標の全日本大学駅伝予選会出場を逃すなど、思い描いた通りの結果が出ているとは言えない部分があります。それは、僕自身が春に記録を伸ばすことができず、チームの雰囲気を向上させられなかったことがチーム目標を達成できなかった最大の原因だと感じています。
しかし、チームのモチベーションは全く下がっていません。むしろ、上がっている感じさえします。4ヶ月後の箱根駅伝予選会に向けて、チーム一丸となって厳しい練習に取り組んでいく心の準備は、十分にできている状態だと思います。
その理由を説明するために、昨年の11月に、大土手嵩先輩から駅伝主将を引き継いでから、今日に至るまでの「駅伝主将としての僕の取り組み」「選手としての僕自身」「チームでの取り組みと変化」などについて話したいと思います。
僕たちは、昨年の箱根駅伝予選会において、18秒差という僅かの差で本戦出場を逃しました。今まで「僅差の敗退」のニュースに触れたことがあり、「少しの差で負けて、さぞ悔しいだろうな」と傍観者の立場で思ったことはあります。それがまさか、僕たちが、その当事者になるとは思いもしませんでした。惜敗で味わった悔しさは、何とも表現し難いものでしたが、どこにも収まりのつかない “心がうねる” ような感情でした。
「この悔しさを来年の予選会で絶対に晴らしたい」と全員が思ったわけですが、その日以来、チームの皆に対して、僕にしかできないこと(役割)は “何か” を考えるようになりました。
まず、以前より感じていたチームの課題を率先して解決していこうと思いました。
① チーム内でお互いに関心を持つ
2019年のチーム改革後から、部員同士が話す機会、特に陸上競技の話をする機会が入学当初と比べると、格段に増えました。しかし、現在では約50名が長距離チームに所属しており、日常的に全員が互いに関心を持つには限界があると感じていました。
新体制になってからも定期的に目標ミーティングを実施してきましたが、制度のマンネリ化が否めず、何か良い方法はないかと模索していたところ、副主将の岩佐と福谷から提案があり、縦割り班を作成し、目標ミーティングのメンバーを3ヶ月に一回の割合で交代(入替)することにしました。
今までの目標ミーティングは、毎回同じメンバーにならないように、敢えて違うメンバーで実施するようにしていたため、各部員の目標設定、その達成度や進捗度合いが、結局は自分自身しか詳しく知らないという状況に陥っていました。
しかし、縦割り班制度を導入したことによって、同じメンバーがミーティングで班員の状態を把握し、議論や相談、提案をすることで、詳細な状態把握が可能となりました。これにより、故障による長期離脱の選手と会話する機会が劇的に増え、「復帰するまでのメニューを気軽に相談する」など、互いが互いを気にして、親身になって話すことができる環境が整いました。
② 中間層の底上げとその雰囲気作り
チームは年々成長していますが、筑波大学が箱根駅伝を戦う上での弱点として、選手層の薄さが真っ先に挙げられると思います。
練習ミーティングが充実したことや意識レベルの向上によって、競技レベルは著しく上昇しています。10000mの筑波大記録保持者の岩佐を始め、多くの者が筑波大学歴代10傑に入るという形で表れています。
しかし、これは上位層の伸びを示すに過ぎず、毎年課題と言われながら、結局のところ、中間層以降の底上げが上手く出来ていない課題が依然として残されたままでした。これでは来年も同じことを繰り返してしまうとの危機感から、次のことを率先して行動に移すようにしました。
(1)主力(Aチーム)だけでなく、BチームやCチームの選手、故障者と積極的にコミュニケーションをとりつつ、状況に応じた最大限のアドバイスをすること
(2)そのために、まず自分が誰よりも真剣に練習に取り組み、背中で引っ張っていくこと
前述の(1)と(2)は『高い走力や洞察力、観察力を持ち、且つ、気配りができて信頼される駅伝主将』であることを意味します。そんな「駅伝主将の鏡のような人物に僕はなれるだろうか」と考えたりもしましたが、僕は「駅伝主将としての理想の姿を追い求める姿勢を示すこと」だと気付いていきました。
格好つけるわけでなく、「貪欲にチームのエースになることを目指し、箱根駅伝に出場したいという情熱を前面に出して、チームメイトのことも真剣に考える」という駅伝主将として当たり前のことを必死にやることだと思うようになったのです。
思いが伝わったのかわかりませんが、走力に関係なく、チームには活気があり、現在では9割以上の選手がポイント練習に参加できています。
それ以外にも、皆様からのご支援(寄附)によって、取り巻く環境が劇的に変化したことが、チームの皆が元気に活動している大きな要因となっています。
まず第一に、食環境の改善。昨年度までの食堂は非常に窮屈で、全員が揃えば身動きも取れないほどでしたが、大学の空き施設を(改修工事して)利用させていただいたことにより、広い食堂になりました。ミーティングルームとしても活用できるので、学生間のコミュニケーション量は格段に増加しました。
食堂 兼 ミーティングスペースの改善によって精神的なストレスは大きく軽減され、心穏やかに生活できるようになりました。その結果、練習への集中力も増すことになりました。また、超音波治療器を寄附金を利用してリースできることになり、選手の身体ケア(筋肉や腱のコンディショニング)の選択肢が日常的に一つ増えました。
これらの環境整備は「箱根駅伝復活プロジェクト」が始まって以来、僕たちをずっと支援してくださる方々の存在のおかげですし、それら支援を受けるにふさわしい熱意で挑戦を続けてきた先輩方の努力の賜物だと思います。
「学生の努力↔皆様からの支援」が途絶えることなく続いてきたからこそ、“今” があるのだと思います。それら全てに対しての感謝の気持ちを胸に、今年こそ箱根駅伝の扉を開いてみせます。
さて、ここで駅伝主将に立候補した経緯と個人的な話をさせていただきます。
僕は昨年、副主将という立場でありながら、心身の不調により4月から6月中旬まで休部しました。責任ある立場である以上、僕が休部したことによって、チームに大きなしわ寄せがきてしまうことは当然のことで、多大な迷惑をかけてしまいました。
チーム活動に復帰するにあたって「この負債を返済してチームの起爆剤となるべく、大復活を遂げてチームの戦力となるしかない。それが出来ない場合はチームをやめるとき」と覚悟を決めて、復帰後は徹底的に走り込みました。
箱根駅伝出走時から9㎏も増えたカラダを夏合宿の走り込みを経て2ヶ月で9㎏の減量に成功しました。結果として10000mとハーフマラソンにおいて大幅な自己ベスト更新を果たし、「タイムという形(走り)でチームに貢献する」という自分に課した目標は何とか達成できたと思います。
その復調の過程で「箱根駅伝という “夢の舞台” と休部という “どん底” を知っている僕だからこそ、説得力のある言動が出来るのではないか」と思うようになっていきました。そして、この経験をチームに良い形で還元したいと決意し、駅伝主将に立候補しました。
年明けからの冬季練習では、普段のジョギングからポイント練習まで、全ての練習においてチームを引っ張りつつ、チームメイトとの会話の機会も意識的に増やしました。競技の方も年末の不調が嘘のように絶好調だったこともあり、着実に理想とする主将像に近づいている実感がありました。
しかし、2月下旬の練習中に左アキレス腱を部分断裂してしまい、約3ヶ月もの間、戦線を離脱してしまいました。この故障が長引いてしまったことによって、関東インカレに間に合わず、大学4年間で一度も関東インカレに出場することが出来ませんでした。
トラックと駅伝の両方で結果を残したいと決意して筑波大学に入学したにも関わらず、インカレのスタートラインにも立てない自分が情けなく感じ、時には「走れていない自分に信頼なんてあるわけない」と自暴自棄になりそうな時がしばしばありました。
足にギブスを巻いた状態で、チームを𠮟咤激励するのも辛かったです。怪我した自分が、怪我をして練習を離脱する後輩に厳しい言葉をかけなければならない矛盾。説得力に欠ける上に、駅伝主将としての立場もありません。それを承知の上で、心を鬼にしなければならないのです。こんなに苦しい気持ちになった経験は今までしたことがありません。
そんな時には、同期の森山や山本から「お前が元気よく走っているだけで雰囲気は明るくなる。だから今は怪我を治すことに専念してくれ。それまでは、俺たちが何とかするから」という言葉をもらい、そのたびに落ち着きを取り戻すことができました。
3ヶ月間の故障期間に「このチームメイトと箱根駅伝に出場して、喜びを爆発させたい」そう思う気持ちが、より一層強くなりました。正直、2021年度になってから今まで、主将らしいことは何一つ出来ていないと思います。だからこそ、怪我が治った今からは、僕がチームに何倍もの恩返しをする番です。
僕が主将として練習を引っ張ることができない中でも、チームの皆は、もがきながらも確実に成長してくれました。
先日行われた関東インカレでも、3年の小林竜也が1500mの大学代表としては3年ぶりとなる入賞を果たし、5000mでは大健闘の10位の好走でチームに元気と勢いを与えてくれました。また同じく3年の松村匡悟も3000mSCにおいて決勝に残り、入賞まであと一歩というところまで成長しました。
今年の冬に地道にトレーニングを積んできた二人が頑張っている姿、真剣に競技に取り組んでいる姿をチームメイト全員が見ています。
「努力は報われる」という言葉を大舞台で見事に体現した二人には多くの者が刺激を受け、また勇気づけられました。そして僕もまた「後輩に負けていられない」と、もう一度覚悟を決めるきっかけにもなりました。
僕は前々回大会の箱根駅伝を走っています。(新型コロナウィルス感染症が流行する前ですので)鳴りやまない歓声の中、自分の持っている力を出し切り笑顔で同期の伊藤太貴とタスキリレーができたことは一生忘れることのない経験になりました。しかし、結果は最下位。
26年ぶりの箱根駅伝出場が叶い、その夢の舞台で僕たちを待ち受けていたのは、今までよりも遥かに高い壁でした。箱根駅伝という大舞台は僕たちに陸上競技の楽しさと同時に厳しさも教えてくれました。
この舞台で競い合える戦力を持ち合わせて、強豪校と勝負ができてこそ、「筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト」が目指している姿に近づくのではないのかと思います。
競技の話を少しさせていただきましたが、いつも弘山監督が話していることがあります。それは「箱根駅伝を目指す活動を通して、自分たちがどう成長するのかがとても大事である。今は一瞬で過去になってしまう。一瞬の今を一生懸命に生きない者に明るい未来は訪れず、己が成長することもない。」ということです。
僕たちは、箱根駅伝という大きな目標を目指していると同時に一人の学生でもあります。「日々の活動を通して成長を感じられる舞台に立たせてもらえる」という立場であることを忘れずに、学生らしく今この瞬間を大切にしながら元気に挑戦していきたいと思います。
そんな僕たちを応援してくださる皆様に、妥協なく努力する姿を見せることができるよう、今できることを精一杯頑張っていきます。
これから箱根駅伝予選会に向けて再始動(本気モード)という段階に入ります。年々、大学の陸上競技・長距離界の猛烈なレベルアップに伴い、練習も年々ハードになっています。
今年は過去最大に厳しい練習が待ち構えていると思いますが、チーム一丸となって乗り越えていく覚悟は出来ています。苦しくなったときは、昨年の敗戦を思い出し、乗り越えた先に夢の舞台が待っていると信じて、自分たちを奮い立たせていきたいと思います。
そして、皆様に「筑波大学が再び箱根路で黄色い襷を繋ぐ姿」を必ずやお見せします!
そのためにも、僕自身が理想とする “強くて頼もしい駅伝主将” という像に近づくことが必要です。最終学年の残された期間で僕自身が最大限に成長し、チームを力強く率いて箱根駅伝予選会に向かいたいと思います。
今後とも筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトの応援とご支援を何卒よろしくお願いいたします。
ギフト
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箱根駅伝出場を目指す国立大学の本気の挑戦!サポーター募集中!
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「科学の芽」賞と子どもたちの「好き」を一緒に応援しませんか?
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国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける
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1頭1頭と向き合い続けるために。引退馬たちに安心安全な新厩舎建設へ
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つくばで学生無料の一流奏者によるクラシックコンサートを開催したい!
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悩める女性専用のカウンセリングルームを熊本県八代市に作りたい!
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熊本県益城町にひまわりを咲かせ、子どもたちに笑顔をもう一度!
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FIPと闘う小さな戦士コタを救いたいのです
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血液1滴のリスク検査で人生100年時代の健康寿命延伸に貢献したい
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親の「助けて」を受け止められる場所を創ります!!
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