解体決定の小田急2200形を救い、ポッポの丘で皆の夢を叶える電車へ
支援総額
目標金額 8,000,000円
- 支援者
- 921人
- 募集終了日
- 2024年8月30日
【あと23時間】「諦めないことで夢は叶う」と私に教えてくれた2200形電車(保存会・会長メッセージ)
【クラファン終了まであと23時間】次なる目標達成まであと約177万円
皆様のご支援に支えられ第二目標を達成したものの、電車をおなじみのアイボリーとロイヤルブルーの姿に美しく整備する費用が確保できておらず、「1658万円」の次なる目標へとご支援をお願いします。
いよいよクラファン終了が明日になってしまいました。
最終日前日の今日は、私事で恐縮ですが、会長である私、今井の2200形電車に対する思いをお伝えできればと思います。
世代として2600形・4000形が一番古い通勤車として活躍していた時代に生まれた私は、小田急沿線で現役の2200形と出会ったことはありません…
幼稚園に入った頃でしょうか、何がきっかけか2200形や2400形に関心を持ちました。
「2200形や2400形は引退した」と何かの本に書いてありましたが、どうしても諦められず、いつも2200形や2400形のことばかり言っている子どもでした。
見かねた母親が当時あった小田急ボイスセンターに「うちの子供が2200形や2400形という電車は本当にもうないのか探しているのだけど」と電話をしたところ、後日丁寧に「2400形は全て解体されてしまっていますが、2200形は相模大野の工場に2両置いてありますよ。電車の中から見て下さい。」と小田急電鉄の方に案内して頂いたのです。
子どもながらに窓の外に目を凝らしていると、相模大野の工場の先に「工場の片隅に止まっている、2両編成でドアが片側の不思議な電車」は現れました。
諦めないことで夢が叶う。いつか夢は現実になる。
それ以来、そう教えてくれた電車は、例え走ることのない不思議な電車でも、たまに遠出をするときの楽しみでした。これが私の2200形という電車との出会いです。
EXEが表紙の『鉄道ピクトリアルの1999年12月号臨時増刊号』は、当時小学生だった私を、見ることのできなかった昭和の小田急線に惹き込みました。
当時はYouTubeやSNSはおろか、インターネットも一般的ではなかった時代です。
(「2400形、2600形の記録」「他社ヘ転出した小田急の車両1999年版」といった記事を読むために、ひたすら漢字を勉強しました。)
富士急から譲渡された2211号・2212号・2327号のこともたしか書いてあり、電車が個人譲渡されているということを知ったのもこの雑誌だったと思います。
大人になったら将来の夢は引退する電車を引き取ること、そう決めたのもこの頃です。
同じ頃、2両の2200形の保存車も綺麗に旧塗装に整備され、相模大野から喜多見へ移動。1年に1回、海老名で会える電車になりました。
2400形のモーターを引き継いだ当時の4000形に乗って、開業時のHB車・ABF車から受け継がれた歴史を、2400形電車の息吹を感じることができました。
2600形は最後の活躍をしていました。2670×6が旧塗装となって走り、昭和の小田急線が目の前に現れました。
もちろんそれは最後の輝きだったのでしょうが、夢が叶うこと、幻が現実として時折姿を現すことに、子供ながらにワクワクしたものです。
もう少し年齢を重ねると、専門的な知識が身に付いてくるものです。
小田急線でいえば、小田急ファンの大先輩に、2400形の制御装置が付いていると教えてもらった5000形の5065×4が愛車になりました。
(余談ですが、私の小田急線の現役車両での愛車は、2666×8の制御装置・モーターを引き継いだ2000形の2054×8です。)
あの頃の小田急線は本物に触れ、本物に乗ることで、過去の存在となってしまったはずの2200形や2400形の歩んだ足跡を感じることができました。
小田急沿線に限らず、電車も沿線も街も、次々と変わっていきます。
より便利に、時代の要請に合わせて変化していくことは歓迎すべきことです。
ですが一方で、先人が築いた歴史や文化を感じることが、段々とできなくなってしまうようにも感じます。
皆様、2200形電車に対して様々な思い出があることと思います。
特に2200形と同じ時代を共に駆け抜けた皆様には、2200形電車の現役時代を知らない世代である私が、保存会の会長を務めさせていただくこと、畏れ多い気持ちがございます。
ですが、今日、誰かが、私たちが、2200形電車を未来へと守らないといけない。
本物の価値を、次の世代に引き継いでいかないと、いつか本物は失われてしまいます。
あと177万円という次なる目標「1658万円」の達成は、現実的でないと思われる方もおられるかもしれません。
ですが私は、「ロイヤルブルー」を全身にまとって夢を追いかけた1658号のように、ABFM車と共に夢を追いかけたい。
夢を追いかけた青い電車「1658号」の物語はこちら
同時に、2200形という電車は、この場所で私に「諦めないことで夢は叶う」と教えてくれた電車です。
そして「ロイヤルブルー」という帯は、小田急線の電車に半世紀以上代々輝き続ける気高い誇りの色であると思います。
何がきっかけとは言いませんが、私は数年前から、絶対に2200形電車の「アイボリー」の車体に輝く「ロイヤルブルー」の誇りの帯を取り戻したい。
そしていつの日か故郷の青空の下で、2両編成を組む2200形電車をもう一度見たいという、熱い想いがあります。
私は、今回、皆様と共に解体の危機を乗り越えた2両の2200形電車を守り、何十年かけてでもいつの日か必ず故郷である小田急沿線に連れて帰ることを絶対に諦めません。
皆様のあたたかいご支援で2200形は解体の危機から救出できましたが、現状として、すぐに美しく整備する費用が私たちの自助努力ではお恥ずかしながら力不足です。
「アイボリー」の車体に「ロイヤルブルー」という誇りの帯を取り戻し、2200形電車を美しくよみがえらせたい。
皆様に美しく整備され、復活した2200形の姿を見たい。
そして、より多くの人々が、2200形を通して夢を叶えることのできる電車になってほしい。
私たちはただその一心でこのプロジェクトに取り組んでいます。
どうか、繰り返しのお願いにはなってしまいますが、
2200形が結んだ故郷の小田急沿線に広がる、
新宿の高層ビル群や箱根の山よりも高く、片瀬江ノ島に広がる海よりも深い、
そして、2200形電車の第二の故郷、山梨にそびえ立つ日本最高峰をも越えるような、
暖かいご支援をどうか、どうか、お願いします。
2024年8月29日
2200形電車保存会 会長 今井 美槻
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