【採食行動の重要性】(後編)


堀田雅貴です。

昨日に引き続き、【堀田エッセイ】Part5を掲載させていただきます。

 

野生化のオウム目は、社会関係(仲間との関わり方)、採食行動、営巣選択(巣を作る場所の選択)、なわばりの防衛、外敵からの護身など、あらゆる行動を常に様々な環境下で行って生活していますが、いったん飼育下の管理された環境におかれると、これらの行動は抑制されることになります。

 

飼育下で最も抑制されるのは、採餌行動と運動量と言われています。野生下では、餌場から餌場を何キロにもわたって移動し、目的地に着くと食べ物を探し何を食べるか選び、脚や嘴を駆使して餌を食べています。

では、野生化の彼らは自然環境の中で、採食行動にどれほどの時間を費やすのかご存知でしょうか?

アカビタイボウシインコは1日の活動時間のうち4~6時間を採食行動に費やしており、果実、木の葉、木の皮、ツルなど、生息地に原生している植物を少なくとも58種類は食べているとの報告があります。

アカクサインコ(若鳥)の研究では、1日の活動時間のうち平均67%(約8時間?)の時間を採食行動に費やし、わずか7%の時間しか休息していないことが明らかになっています。

また、アカサカオウムの例では、頑丈な殻に覆われたユーカリの種子を好んで選び、その中身を食べるために多くの時間を費やしていると考えられています。

このようなことから、オウム目の生活において、採食行動は重要な役割を果たしていることがわかります。

 

一方、飼育下では、餌場を求めて移動する必要もバランス良く食物を選別する必要もなく、食べるための工夫をする機会もほとんどありません。

飼育下のキソデボウシインコの例では、食べるために費やす時間は1日の活動時間のうち30~72分と報告されており、当然のことながら野生化と比較して圧倒的に少ないことがわかります。

採食行動が野生のオウム目にとって重要であることを考えると、飼育下の個体にも餌を探し獲得して食べるという行程に対する強い欲求があると推測できます。

 

以上のことから、問いの『幸福な生活に近づけるために何故皮付きが良いのか?』についての説明とさせていただきます。

 

プロジェクトのタイトルになっています、『鳥と人が幸せに暮らせる社会』の実現に向けて、皆様どうかお力添えのほどお願いいたします。

多くの方からのご支援をお待ちしています!!

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

オーストラリアにて、野生のキバタンと2ショット

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