☆残り1日です☆

 

今日は、日本とエチオピアの品質に対する感覚の話です。

 

日本ではありえない話ですが、エチオピアで町のテイラーをのぞくと、ほとんどの人がボールペンで生地に直接、印を書き付けています。よく見ると前身ごろに「front」と書いてある服を来ている人もいたりするくらいです。子供の頃からそのようなものに囲まれて過ごし、高品質な製品はほとんど見た事がない人たちに日本の品質の高さを理解してもらうのは、とても難しく、無謀に思えることもあります。

 

私は、日本人がいかに「正確で」「細かく」「丁寧に」作られたものが好きか、時間をかけてじっくり説明していますが、実際に理解してもらうのは難しく、日々頭を抱えています。

 

でもあるときに、一人の職人にいわれました。

 

「このバッグは日本へ輸出するものなんだから小さな汚れや傷も許されないでしょ。準備も片付けも僕が全部責任を持ってやるんだ」

 

かつては私の注意をきっかけに、口論になることが多々あったため、こうした意識を持って仕事に取り組んでいるとは、正直とても驚き、また同時に、気付かないうちに、本当に別人になったみたいだなあ…と感慨深い気持ちになりました。