このプロジェクトでは継続的な支援を募集しています

通常医療が提供困難な状況で、1人でも多くの命を救うプロジェクト
通常医療が提供困難な状況で、1人でも多くの命を救うプロジェクト
このプロジェクトでは無期限で寄付を募集しています。「毎月」のコースで支援した場合、すでに完了した決済をキャンセルすることはできませんが、将来の決済を解約することができます。

マンスリーサポーター総計

11
このプロジェクトでは無期限で寄付を募集しています。「毎月」のコースで支援した場合、すでに完了した決済をキャンセルすることはできませんが、将来の決済を解約することができます。

    https://readyfor.jp/projects/arrows?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2025年05月08日 14:25

「災害の最前線に立つ―ARROWS2025年4月の活動報告」

2025年4月、空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は、多岐にわたる支援活動を行いました。

 

3月28日に発生したミャンマー地震では、被災地への緊急支援を開始し、一刻も早いに支援に尽力しました。

また、能登半島地震で行方不明者の捜索活動に奔走した災害救助犬・ロジャーによる勇敢な挑戦も注目を集めました。

さらに、空飛ぶ捜索医療団の支援活動を通じて出会った一人の高校生へのインタビューも必読です。

 

---------------------------------------------------------

【ミャンマー地震 緊急支援】

ミャンマー1.jpg

地震発生から13日。

 

お寺の境内にて、テントと呼ぶにはあまりにも簡素な、木に張ったビニール紐にブルーシートをかけただけの日陰で、数十人の避難者が寝泊まりしています。

プライバシーなどはなく、レジャーシートの上で過ごしている過酷な状況に、国内外のさまざまな被災地で支援活動を行ってきたピースウィンズの事業調整員も、思わず

「発災から13日も経っているのに、まだこんな場所で避難生活をしなければならないのか……」

と声を漏らしてしまいました。

 

さらに避難者を苦しめているのは、40度近い猛暑と横殴りのスコールです。

 

避難テントが増えるにつれて、全員がここで避難できるのか?増え続ける避難者の数にトイレの数は足りるのか?密集する避難生活の中で感染症の予防はできているか?など、新たな課題も出てきています。

 

空飛ぶ捜索医療団が支援するのは、医療だけではありません。

被災者にとって必要なものは人それぞれ異なり、長い目で心に寄り添う支援を考えていくことが大切です。

子どもたちの姿も増え、看護師たちが、「とにかく明るい気持ちになれる診療所にしたい」と、受付待ちの間に遊べる塗り絵を準備するなどの工夫を凝らしています。

 

先行きが見えない厳しい環境のなか、ほんの少しでも笑顔になってもらうために。

 

 

【災害救助犬ロジャーの挑戦記】

空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”には、医師、看護師、ロジスティシャンのほかに、レスキュー部隊として救助犬の隊員がいます。

 

ロジャーは、先代救助犬の後を継ぎ、2024年1月1日に能登半島を襲った「令和6年能登半島地震」に隊員として被災地に駆け付け、ハンドラーとともに行方不明者の捜索活動に奔走しました。

 

災害地における捜索では、一秒でも早い発見と救助が求められると同時に、漏れがないように広域を捜索していかなければなりません。

欧米に比べて日本ではまだ災害救助犬の制度や仕組みづくりが十分に確立されておらず、各団体や個人の判断で出動しているのが現状ですが、それでも大きな災害があるごとに救助犬が出動し、ひとつずつ成果を積み重ねてきた結果、その存在と能力は着実に必要とされるようになり、捜索現場での活動においても、官民の各団体が連携してスムーズに活動できるようになってきました

 

能登半島地震においてもロジャーを含めた救助犬で数名の行方不明者を発見しました。

災害救助犬の仕事は、「姿が見えない不特定多数の人」を探すこと。

訓練された災害救助犬は、呼気のにおいや体臭など、本当にあらゆるにおいを分析して、周りにいる人とは異なる人のにおいをかぎ分けることができます。

 

ハンドラーとの信頼関係も、とても重要です。救助犬の試験では救助犬の能力だけでなく、ハンドラーとの関係性も重要な評価項目になっています。ある資格にその犬が合格してもハンドラーが変わればその資格はまた一から受け直す必要があるほどです。

 

ロジャーは、ヨーロッパ・アジアに広く認知されている国際救助犬連盟(IRO)が認定している救助犬の資格取得を目指し、日々訓練を重ねています。

災害救助犬としてのスキル向上、そして空飛ぶ捜索医療団のミッションでもある「一人でも多くの命を救う」ために。

 

ロジャー2.jpg

 

 

【2025年春|ふるさと奥能登からの旅立ち。】

カメラを前にあたたかい笑顔を向けてくれたのは、空飛ぶ捜索医療団が支援活動を通じて出会った番匠七海さん(18)。

 

幼い頃からご近所さんたちとも仲がよく、豊かな自然と家族の愛に溢れている珠洲が大好きだと話す番匠さん。

 

地震が起こる直前も、自宅のすぐそばにあるおばあちゃんの家に家族みんなで集まり、お祝いをしていました。

突然の大きな揺れに頭が真っ白になり、ご近所さんの家が崩れているのを見たそうです。

 

近くの小学校に行くと避難してきた人たちでいっぱい、番匠さん家族は寒さをしのぎながら3日間車中泊で過ごしました。

 

その後も不自由な暮らしが続くなかで、番匠さんは支援活動をしている人たちと接していくうちに、

「次は反対の立場となって、同じ気持ち、同じ立場にある人を手助けできれば」

と思うようになりました。

 

自分にできることはなんだろう?と、本やインターネットで調べていくうちに「災害支援ナース」という存在を目にした番匠さん。

震災を体験したからこそ、多くの方に寄り添える自分になりたいという心境から、自分も「災害支援ナース」になろう、と強く決意したそうです。

 

番匠さんはこの春から、看護学校で同じ志を持った同級生や先輩たちと一緒にたくさん勉強をしたいと考えています。

 

---------------------------------------------------------------------

 

これからも空飛ぶ捜索医療団は、自然災害の被災地や支援を必要とする方々に寄り添い、さまざまな活動を展開していきます。

 



最近見たプロジェクト

もっと見る

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る