重度重複障害や自閉症の子ども達に感覚で伝わる演劇を届けたい

重度重複障害や自閉症の子ども達に感覚で伝わる演劇を届けたい

支援総額

404,000

目標金額 300,000円

支援者
64人
募集終了日
2017年2月9日

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2017年02月01日 15:26

当事者の声に耳を傾ける。

今回クラウドファンディングを初めて、得たものの一つに、新たな人の繋がりがあります。誰かがシェアしてくれた記事をきっかけに、今まですんぷちょの活動を知らなかった方からもご寄付を頂きました。その中のお一人で、ご家族に自閉症のお子様を持つお母様からのメッセージに私の目が止まりました。

 

今回、そのお母様に詳しくお話を伺いたいと思い、ご連絡をしたところ、今回プロジェクトにご賛同してくださった経緯のエピソードをメールで教えてくださいました。

私はこのエピソード、何回も読み直しました。私がこれからやろうとしていることの意味を何度も考えさせてくれる、大事なメッセージでした。

ご本人の承諾の上、皆様にもご紹介します。

 

自閉症の娘と演劇鑑賞に行きたいけれど・・・

我が家の長女(現在小学1年生)は、小林賢太郎さんという方のファンです。
2000年頃、「ラーメンズ」というお笑いコンビで「爆笑オンエアバトル」などのテレビ番組にも出ていましたが、近年は「KKP」という演劇プロジェクトや、ソロパフォーマンス「ポツネン」など幅広く活動されています。


長女は、IQも最新のもので78と、普通の小学1年生と比べても更に難しい言葉や複雑なストーリーは理解できませんが、小林さんがソロで行う作品の中には、言葉を使わずにコミカルな動きやシンプルな装置で笑わせるものもいくつかあって、長女だけでなく次女(現在幼稚園年少)もそのシリーズが大好きです。

DVDで作品を見ていると、長女は「私もいつか見に行きたい!」と言います。

しかし、小林さんは「暗転」をとても効果的に使います。

 

「場」に慣れるためにはたくさんのステップと時間が必要

長女は幼稚園に年中から入園しましたが、定期的にホールを黒いカーテンで暗くして、スクリーンで映像を見る機会があったのですが、入園当初の4月中は、そのホールに入ることさえできませんでした。
それを、担任の先生がずっと抱っこして見る→カーテンの下に座って娘のところだけちょっと明るくして見る→先生の膝の上で見る→先生の隣で手を繋いで座る→…と段階を踏んで下さって、6月の終わりにようやく他の子たちと同じように座って見られるようになったのですが、長女がまずその「場」に慣れるためにはそのくらいの準備が必要なわけです。

 

しかも、苦手なものは「暗さ」だけではなく、特定の「音」や、登場人物・キャラクター等の中にも彼女の苦手なものがあり、その時によって、それが現れた時の反応もまちまちです。
もし実際に公演のチケットを買い、大事な場面でもし叫び声でも上げて、飛んで逃げるなんてことが起こってしまった場合、娘本人にとっても、その場の他の観客の皆様や、出演者・スタッフの皆様誰一人にとってもアンラッキーなことになってしまうことを考えると、とても長女にチケットを買ってやる勇気は出ないのです。

 

だから、長女が舞台を見に行くためには、事前にその席に座っている「練習」が必要で、しかも、公演内容の全ての音や登場人物が予め分かっていなければ、現状では実現できないのですが、それは到底非現実的です。

 

こんなこともありました。

実は、小林賢太郎さんに出会う前、長女はあるダンスグループに夢中でした。そのメンバーが障害者向けのスポーツ促進イベントに出演するということで、観に行ったことがあります。
20分くらい前から客席についていて、さぁようやく始まるぞ、というところで、やはり暗転、そして大音量のギタープレイが始まってしまい、私達は目的のメンバーを一瞬も見ることなく、会場を後にしました。
そしてそれが「あらゆる障害を持つ人に向けて」とうたっているイベントだったのが何よりも腹立たしく思いました。あらゆる障害とは、発達障害のように、身体の障害とは限らないからです。

 

いつか娘の元に届くことを願って

……となると、もう私が興行するしかないのか???とまで考え始めていた矢先(私は全くの素人です。私がやるなんてことは、天変地異が起こってもあり得ないことです(笑))、及川さんのこの活動を友人のシェアで知り、我ながら凄いタイミングだと思ったのです。
横浜に住んでいますので、距離的には、娘に及川さんの公演に参加させてやるのは無理かもしれません。

でも、このプロジェクトが実現したら、ファンができて、認知され、地方公演が行われたり、もしくは同じようなことをやる他の団体が現れるかもしれません。そうしたら、後々我が家の長女の元に届くかもしれません。
だから、寄付はその「後々」のためにしました。

活動が実りあるものになるよう心から祈っています。
是非是非成功させて下さいね。(ここまで)

 

以上になります。

国民の人口のうち13.5%が子ども(15歳以下)6%が障害者手帳を持つという統計も出ています。同じ割合で舞台公演やイベントにお客さんが来ることを想定して、作る側があらゆる準備に手をつくすべきではないのか。それは決して「暗転」が良くない、というわけではありません。時には大きな音も、芸術を成り立たせるために必要です。大事なのは必要な情報が、来場する際の判断材料が、主催側から事前に発信されていること。そうじゃないとフェアじゃありません。

そしていま英国で広がりを見せる「リラックスパフォーマンスデイ」や「感覚演劇」などの取り組みがもっと普及すること。認知されること。

 

私達にももっと事実ベースの現状把握と、学びが必要だと実感しました。

引き続き、みなさまのご支援をよろしくお願いします。


 

リターン

3,000


サポーターとしてサイトにお名前を掲載!

サポーターとしてサイトにお名前を掲載!

・サンクスレター
・写真付きの活動報告
・ホームページにサポーターとしてお名前を掲載

支援者
36人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年5月

10,000


創作したパフォーマンス作品のプレビュー公演にペアでご招待!遠方の方には映像をお届け!

創作したパフォーマンス作品のプレビュー公演にペアでご招待!遠方の方には映像をお届け!

3千円のリターンに加えて、
・創作したパフォーマンス作品のプレビュー公演にペアでご招待 (または、様子を収めた映像を遠方の方向けに考えています)
※日程、場所は後日ご案内
・特製ブローチorすんぷちょオリジナルグッズ(いずれか1つ)

支援者
28人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年5月

30,000


成功記念パーティーにご招待!

成功記念パーティーにご招待!

1万円のリターンに加えて、
・クラウドファンディング成功記念パーティーにご招待
※日程、場所は後日ご案内

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年5月

50,000


[企業向け] 協賛企業としてホームページにお名前を掲載

[企業向け] 協賛企業としてホームページにお名前を掲載

3万円のリターンに加えて、
・協賛企業としてホームページにお名前を掲載

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年5月

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